《鉄の騎士》という冒険者パーティと旅に出発!
翌日を迎え、私は再び冒険者ギルドに赴いた。肩に鞄を提げながら、冒険者ギルドの扉を開けた。
「やぁメグリさん!待っておったよ、おーいお前ら護衛を依頼したメグリさんが来たぞぉ!」
受付カウンターに居た昨日のおじさんが声を掛けてくれて、待機していた武装している面々を呼んだ。
「早起きしたかいがあったよ〜!」
「護衛依頼に金貨8枚出した依頼者はどんな〜……って若い子じゃん」
「あれっ、昨日会ったメグリさんじゃないか!?護衛依頼を出したのってメグリさんだったんですね!」
「朝から騒がしくしないの。よろしくね、メグリさん」
「騒々しくてすまんな、メグリさん。儂ら《鉄の騎士》という冒険者パーティじゃ。これからよろしくお願いする」
「私こそよろしくお願いします。ザルシュさんでしたよね、今日から護衛、お願いします!」
私はザルシュさん一行の《鉄の騎士》の面々と挨拶した。
「メグリって言います」
「俺はブルンスで弓使いだ。よろしくな」
早起きしたと言っていた茶髪の青年が自己紹介をした。
高額報酬にした私に驚いたくすんだ赤髪の少女が続いて自己紹介をした。
「私は斥候をしているメルンスだよ。よろしくねメグリさん」
騒がしいのを咎めたメルンスより歳上そうな落ち着いたお姉さんが自己紹介する。
「私は魔法使いでジルシュよ。これから長い間よろしくね」
ジルシュと共に騒がしいのを咎めた頬がこけたお爺さんも自己紹介をする。
「私はペレークスじゃ。治癒師を担っておる。騒々しいがよろしく頼むわい」
ペレークスが深々と頭を下げる。
「彼らを纏めるのが俺で、《鉄の騎士》のリーダーだ。改めてザルシュだ、これからよろしくな!」
ザルシュが面々より声を大きく出した。
「徒歩ですよね?魔物って頻繁に出たりしますかね?」
私は《鉄の騎士》の面々の顔色を窺っていく。
《鉄の騎士》の面々が言い出す前に、受付カウンターに居たおじさんがそばまで来て、馬車を手配していることを教えてくれた。
「リエトゥミ近辺まで連れていってくれる御者が見つかったから、馬車で行けるぞ!スニエスの壁の付近の馬車停に行って、声を掛けたら分かるから。ザルシュ達、案内してやってくれ」
私は受付カウンターに居たおじさんに感謝と別れの挨拶をして、冒険者ギルドを後にした。
《鉄の騎士》の面々に案内され、馬車停に到着した。
リエトゥミまで連れていってくれる御者を見つけ、馬車に乗り込んだ私たち。
スニエスの街を出て、壁の外へ出た。
馬車は街道に沿って進んでいく。
《鉄の騎士》の面々と雑談を交わし、楽しく旅が始まった。




