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教会へ

 《哀れな舞踏》のメンバーであるケーデからお詫びを貰った翌日。

 私とジェルズはジェルズの魔素に侵された身体を治してもらう為に教会へと赴いた。

 教会は王城のそばに建っており、立派だった。

「治して貰えるといいんですが……」

「此処の教会は魔素の病に関した事に詳しければいいが……」

 私とジェルズは後ろ向きな低い声で希望を願う。

 教会の扉は閉まっており、教会内に聞こえるように大きくノックをしたジェルズだった。

 ノックというより叩き壊す勢いで拳を打ちつけた。

 すぐに扉が開き、アニメで観るような格好の女性が現れ、頭を下げながら用件を訊ねてきた。

「ようこそ、ティークルス支部教会へ!本日はどのような用件でしょう?」

「此処は魔素に侵された病は治せるか?」

「魔素に侵された病ですか……司祭をお呼びします、お待ちください」

 シスターが姿を消し、私とジェルズはシスターに言われた通りに中に入らず待った。


 20分程経ち、先ほどのシスターと司祭斗思しき男性が姿を現した。

「お待たせしました。私は司祭を務めますダリル・ナーヴァと申します。本日は魔素に侵された病を完治なされたいのですな?」

「あぁ。出来るなら治してくれ」

「貴女は関係ないのですかな?」

 ダリルと名乗った司祭が私に顔を向けて訊いてきた。

「私は関係ないです。彼の病を——」

「そうですか。分かりました。着いてきなさい」

 司祭が歩き出し、ジェルズも歩き出し、司祭の後を着いていく。

 私はシスターに祈りを捧げる神聖な場所らしき室内に連れてかれ、長椅子に座る。


 俺は司祭の後について行き、ある部屋の扉の前で司祭が脚を止めるのと同時に俺も立ち止まり、司祭が扉を開けるのを待った。

 司祭が扉を開けて、絵画など飾り付けがされてない部屋に脚を踏み入れる。

 俺も司祭に倣い、部屋に入る。

 ベッドが一つあり、貴族が座ってそうな豪華な椅子が二脚あるだけの部屋だった。

「貴方、お名前は?」

「ジェルズだ」

「ジェルズ様、寝台にお身体を休めてください」

「あぁ……」

 俺はベッドに腰を下ろし、靴を脱いで横たわった。

 陽射しが差し込まない暗い部屋だ。

 天井を見つめ、ベッドに歩み寄ってきた司祭を横目に治療が行われるのを待った。

「ジェルズ様、病を治すのに金貨20枚になりますが用意されていますか?」

「金貨20枚……払えるよ。だから早く——」

「ジェルズ様、眩しくなるので瞳を瞑っていらしてください。■■■■■■■、■■■■■、■■■■■■——」

 司祭が始めた詠唱は聞き取れなかった。


 治療が終わったらしく、司祭に優しく囁かれ、ベッドを下りて、治療代を司祭に払って部屋から出た俺だった。

 メグリと合流して、教会を後にして、冒険者ギルドに赴いた。


「もうカステ村の報酬は受け取れるはずだから行こう」

「あぁもうそんなに経ちましたか」

 冒険者ギルドに着いて、受付カウンターにジェルズが冒険者証(ライセンス)を提示して、カステ村のことを言った。

 受付嬢が銀貨と金貨を積んだトレーを出した。

 私とジェルズは報酬を受け取り、ティークルスでの汚染された池などを訊いて依頼を受注した。


 私とジェルズは冒険者ギルドでの用事を済ませ、宿屋に戻った。


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