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野営とカステ村

 私たちの馬車は、プレイング・マンティスとゴーレムに襲われただけで他には魔物に襲われることはなかった。

 車内では私が窓から景色を眺めたり地図を眺めたりして、ジェルズは野営の為に寝ていた。

 太陽が沈み、辺りが暗くなるとクチェーリスが馬を休ませ、馬車を停めた。

 そばに森があり、起きたジェルズに食事の食べ物を獲りに行ってもらった。

「食事を摂りたいんですけど……食べ物が無いんです」

「肉か……わかったよ。クチェーリス、メグリさんを頼むぞ」

「わかった。気をつけてな!」

 ジェルズが森へと狩りに向かった。


 一時間が経過した頃に兎を5匹持って姿を現した。

「ありがとう」

「ありがとうございます」

 クチェーリスと私は感謝を彼に述べた。

「捌くのはお前だろ」

 ジェルズはクチェーリスに兎を渡した。

 クチェーリスは素早く捌いて、一口サイズに切って、串に刺して焼いていく。

 兎が焼けて食べられるくらいになるまで談笑をしていく。

「クチェーリスさん、御者をしてくれている報酬を」

 私はクチェーリスに報酬の金貨を渡した。

「またもこんなにくれるのかい!?返せって言われても返せないよ!!」

「そんなこと言いませんよ」

「メグリさんがそんなこと言うかよお前!!」

「すまんね。つい口が……」

 クチェーリスが後頭部を掻いて、謝ってきた。

「気にしてませんよ。カステの村や街まであとどれくらい掛かりますか?」

「うぅ〜ん、そうだね……ジェルズ、どれくらいだ?」

「明日には村に着くだろ」

 ジェルズが返した。


 兎の肉を腹に収め、馬車内でクチェーリスと私は寝た。


 翌朝を迎え、私は起きて、クチェーリスも起きて顔を見合わせ、笑い合った。

 火が消えた焚き火のそばで、腕を組んで寝るのを耐えていたジェルズの姿があり、申し訳なくなった。

「ジェルズさん、おはようございます。もう出発するそうなので乗って安心して寝てください。ありがとうございます」

「あぁ、メグリさん……おはようございます。そうですか」

 私とジェルズは馬車に乗って、クチェーリスが馬車を走らせた。

 私は話し相手が居らず、退屈だった。

 変わらない景色に、溜め息が洩れた。

 何時間が経ったか分からない頃にクチェーリスが声を掛けてきた。

「メグリさん、村が見えてきましたよ!!寄りますかー?」

「はぁーい、寄ってほしいです!!」

 私はそう返事をした。

 馬車が停まり、村の柵が無いところに停まったらしく降りやすかった。

「ジェルズさん!!ジェルズさん、村に停まりましたよ!起きてください」

「あぁうぅ〜……むぅ村ですか?はぁっ!?村……ですね」

「ジェルズっ!寝ぼけてないで起きろ!ここで泊まるぞ!!」

 私たち3人は、村の宿屋で一泊することにした。

 農耕具を担いだお年寄りや活発な子供を見かけ、宿屋に行き、寛いだ。

 村は、長閑だった。

 まだ汚染された地域ではあった。

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