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カマキリとゴーレムに襲われる

 私はジェルズと共に、サウラインスを出て馬車に乗って臭気が漂っていない地域へと向かっていた。

 草原が広がっており、街道らしき整備された道を見ない。

「メグリさん、一人で知らない国や街に行くのが怖くないのか?親御さんが心配してるんじゃ……」

「怖くないっていったら嘘になりますけど、興奮が勝っています。親はどうなんでしょう?そんなことより、この先は何処になるんです?」

「ははぁ……そうか。カステって地域に入るな、そろそろ」

「カステですか……ふぅ〜ん」

「なんだ、地図を睨んで唸ってよ?」

 私が地図を広げ、睨んで唸っていると気になったのか訊ねてきた彼。

「いえ、大したことはっ——うぅっ!」

 馬車が急に停まり、御者のクチェーリスがジェルズに叫んだ。

「プレイング・マンティスが出たぁー!!ジェルズ、今にも斬りかかってきそうだ頼む!!」

「カマキリかぁっ!よっしゃ、任せろ!!」

 ジェルズが馬車を飛び降り、外に出ていった。

 カマキリ……どんな感じの魔物だろ……?

 馬車の窓から、プレイング・マンティスの姿は見れなかった。


 俺は馬車を飛び降り、馬がいる前方に駆けて、カマキリの魔物の前に飛び出た。

 剣を構えてカマキリを見たら、見上げなければならないほど大きい巨大なカマキリがそこにいた。

「うわぁっ!?でっでっけぇーじゃねぇか!!」

 俺は、叫ばずにはいられなかった。

 カマキリが片方の鎌を振り下ろしてきて、剣で攻撃を受けとめる。

 馬車に被害が及ばないように、馬車から離れるように仕向け、攻撃を受けては弾きを繰り返した。

 カマキリが鎌を振り下ろしてきて、カマキリの攻撃の威力より何割かを増した腕力で弾き返し、地面を蹴って空中を飛び、剣をカマキリに振り下ろす。

 カマキリも、攻撃をされないように鎌で防御した。

「この汚染された空気じゃなきゃもう少しまともに動けるのにな……」

 俺は、小声でそう呟いた。

 カマキリに睨まれるが怯むことはなく、カマキリに向かっていく。


 一時間程経ち、プレイング・マンティスの断末魔が聞こえ、馬車にジェルズが飛び乗ってきた。

「待たせて悪かったな。おぉーい、クチェーリス出してくれ!!」

「おーう、わかった!!」

 馬車が動き出した。

「大きかったですね。それに紫だったし」

「おう、大きかった。珍しいか、紫色なのは?」

「はい、私が住んでいたとこで見かけるのは掌サイズで緑色です」

「カマキリが掌サイズ!?それこそ俺には驚きだぞ……」


 馬車が二時間程進んだ頃にまた停まり、クチェーリスが叫んだ。

「ジェルズ、今度はゴーレムだ!!なんとかなるか!?」

 今度の襲撃してきた魔物?はゴーレムだった。

 窓から見ると、10M程ある煉瓦が積まれた感じのゴーレムだった。

 流石に、ジェルズではゴーレムを倒すのは無理だった。

「ありゃ、倒すのは無理だ。創造者が持つコアを壊した方が楽だが、あたりには人影すらなかったからな」

 私たちはゴーレムを無視して、先に進んだ。



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