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ステーションで被害者面していたら客室に案内されましたが、それがバレて襲撃されました

 ガガーーーーン!

 大音響と共にサーリアⅢは25番デッキに激突した。

 凄まじいショックが艦橋を襲うが、私はサーリアから奴隷として連れ去られたアーダ等を絶対防御システムで守る。

 オスモ達や裏切ったエステリは全く無視した。


 ダン、ガン、ドシャーーーーン!

 惑星フッセンのフッセンの宇宙ステーションの25番デッキにある物を次々になぎ倒して最後は壁面に激突してなんとかサーリアⅢは止まった。

 絶対防御システムの中にいても凄まじい衝撃だった。

 各地で炎が巻き起こっていたが、自動消火装置が働いて、消されていく。

「皆大丈夫?」

「私はなんとか」

 アーダが頭を振りながら立上がった。

 他の皆もなんとか立ち上がれたみたいだ。


 オスモ達は完全に衝撃で気絶していた。

 それを良いことに私は今回の暴走がオスモのせいだと言い張ることにした。

 幸いなことに衝撃で艦橋内も色々と破壊されて銃撃戦の痕跡が薄くなったので、私は戦闘をしていたことを忘れることにした。全員にもそれは徹底する。

 私達はこの船の単なる乗客なのだ。

 どこまで通用するか判らないが、それで押し通すことにした。


 ただち警備隊が飛んで来たが、私達は乗客という事でステーションの客室に案内された。

 そして、艦橋にいたオスモ等は今回の暴走の責任者として収監されることになった。

 まあいい気味だ。目を覚ましたら驚くだろうけど……


 私達が奴隷として献上されそうになった相手のエルッキ・フッセン新男爵は私達を出迎えようとしてもろに事故に巻き込まれたらしい。

 明日をも知れぬ重傷とのことだった。

 私を奴隷にしようとしたからこんな目に合うのだ。

 まあ、自業自得だ。


 私達はベッドの一杯ある大きな部屋に案内された。寮の大部屋みたいだった。

 特別に私達に開放してくれたんだろう。

 結構きれいな部屋だった。


「セラフィ様、こんな立派な部屋に案内されて良かったのかな?」

 アーダが心配して聞いてきた。

「まあ、立派って事は無いけれど、さっきの牢よりは余程ましよね。まあ、ジュピターが迎えに来てくれるまでだから、使わせてもらいましょう。ジュピターが迎えに来れば忙しくなるからそれまではゆったりと休憩していたら良いわ。ここまで疲れたでしょう」

 私はアーダの頭を撫でた。

 休む時は休まないと後が続かないのだ。


「うん、疲れた」

 アーダは私に寄りかかって来た。

 目がとろんとしている。

 眠りたいみたいだった。

「アーダ、まだ寝ては駄目よ。先にシャワーを浴びましょう。皆も交替でシャワーを浴びて休憩するのよ」

 私はそう言うとアーダを連れてシャワー室に入った。

 アーダに服を脱ぐように言って私も脱ぐ。

 アーダはまだ8歳なのに結構胸が大きくて私がショックを受けたのは秘密だ。

 でも、18の私とアーダの胸の大きさが同じってどういう事なのよ!

 アーダにシャワーを浴びさせて体を洗ってあげる。

 その部屋にはシャワーブースが5ついていて、他の女達もシャワーを浴びたが、皆奴隷にされただけに胸が大きかった。

 私は忸怩たる思いだった。


 直にジュピターが迎えに来てくれるだろう。

 それまで大人しく待つしかない。


 私達は交替でベッドで休もうと相談した。アーダは既に私にもたれかかってソファの上でまどろんでいた。私がベッドに連れて行こうとしたときだ。


 ダンッ


 いきなり扉が蹴破られて兵士が乱入してきたのだ。

「キャーーーー!」

 女達が悲鳴を上げるが

「煩い、静かにしろ!」

 隊長らしい男が怒声を発した。

「貴様等がサーリアから男爵に献上されようとした奴隷だという事は既に判明している。素直に捕まれば良し。さもないと……」

 そう言って叫ぼうとした男に私は隠し持っていたレイガンを打ち込んでいた。

「ギャッ!」

 男は数人の兵士達を巻き込んで吹っ飛んでいた。

「た、隊長!」

「貴様! 良くも隊長を」

 男達が一斉に私目がけてレイガンを打ち込んでくれた。

 絶対防御システムが発動した。

 反射で私目がけてレイガンを打ち込んだ兵士達は尽く倒されていた。


「な、何故だ?」

残った男達が周りの兵士達がやられたのをみて唖然としていた。

「さあ、全員、銃をこちらに寄越して手を上げなさい」

私が降伏勧告した。

「そんなの聞けるか」

もう一人の馬鹿な兵士が私目がけて銃を撃ち込んできた。

しかし、その男も次の瞬間吹っ飛んでいた。

「さあ、どうするの?」

私がレイガンを構えて再度降伏を勧告する。


「う、撃たないでくれ」

1人の男が私の足下にレイガンを投げて寄越して両手を上げた。

「俺も」

「俺もだ」

あっという間に残りの男達が降伏してきた。

私は女達に頼んで兵士達に手錠をかけてもらった。


やっと制圧したと私がほっとしたときだ。

「姫様、ヨーナスです」

やっとジュピターから連絡が入った。

「遅いわよ、ヨーナス、今まで何していたのよ」

私が現れたヨーナスのホログラフに怒ると

「いやあ、セラフィーナ王女殿下、申し訳ない。駆られには私の相手をしてもらっていたのだよ」

そこに女王陛下の側近を自認するアンドレイ・コンドボガ補佐官のホログラフが現れた。

「えっ、なんでヨーナスの横に帝国の補佐官がいるの?」

 私はよく判らなかった。

「いやあ、殿下。実は少しジュピターの建造費についてお教え頂きたいことがございまして……」

私は次に質問してきた補佐官の言葉の意味が全然理解できなかった。

























ここまで読んで頂いて有り難うございます

ジュピター建造費のフッセン領からの流用についてついにバレてしまいました

セラフィの運命や如何に?

続きをお楽しみに

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私のお話、ここまで読んで頂いて本当にありがとうございます。

前作

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でも、ケームの中身をほとんど覚えていない!
公爵令嬢で第一王子の婚約者であるフランはゲームの中で聖女を虐めて、サマーパーティーで王子から婚約破棄されるらしい。
しかし、フランはそもそも前世は病弱で、学校にはほとんど通えていなかったので、女たらしの王子の事は諦めて青春を思いっきりエンジョイすることにしたのだった。
しかし、その途端に態度を180度変えて迫ってくる第一王子をうざいと思うフラン。
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