囲師には必ず欠く。迂を以って直と為す
こんなスローガンがある。
「死ぬ気でやれ、死なないから」
これは、信じたとして、
死ぬか生きるかには関係しない。
しかし、無理した結果生き残れば、
正しいロジックとして認められ、カウントされる。
逆に無理した結果死んでしまったら?
「死人に口なし」、だ。
死んだひとの話は消え、カウントされない。
この隔たり、バイアスにより、
「死ぬ気でやれ、死なないから」
は、正しいものと認識される。
愚かしい。こんな単純なロジックを見抜けないなんて。
これは『兵士の選択』だ。
『……
勝つことだけ考えろ。
勝つことだけ信じていろ。
戦え。戦え。戦え。
逃げるな、逃げるな、逃げるな。
……』
あたりまえだよ、前線の兵士にとって、
勝たないとそこで死ぬのだから。
負けとは死を意味するのだから、
負けた後のことなんか気にする必要はない……
え、これでなにか
カッコいいことでも、いっているつもり?
みんながみんな、こんなロジック信じていたら、
人間の世界なんて簡単に滅んでいるっつーの!
こんな上っ面だけのロジック信じているから、
世の中は戦争が絶えないんだよ。
おかしいと気づけよ。(裏へ)
理想をいえば、
個人の意識の在り方が重要だよ。
意志の疎通、それだけで十分だし、
それすら困難だから世にいさかいがあるのだし。
兵士には戦うことを強制し、
勝って当たり前、死んだらさようなら、
で済ませているお偉いさんは戦場なんかいかないだろうし。
実際は (↓ 出典 『孫子』)
勝つ軍は事前に廟算して勝ちて、そこから戦いに臨む。(だから勝つ)
敗軍は廟算せずに戦いを始めて、そこから勝ちを求める。(だから負ける)
二千年まえの時代から明白だというのに。
これを理解しない人が多すぎる。
少しこれを発展させると、学問においても。
学問とは理解できなくても、
問題の答えだけ合っていれば済む。
と、なってしまう!
「数学の公式を丸暗記しておけ。公式通りに書け」
「歴史の年表を丸暗記しておけ。一年一語、間違えるな」
これらに加えて、
「テスト終わったら、忘れていい」
こんな感覚が当たり前だから、
学力は上がらないし、不正行為はびこるんだよ。
問題とその解き方を理解している必要はない、
単に、答えだけ合っていれば合格。
……アホらし。
それよりは、
『学問とは原理を理解すれば。問題が解けなくても関係ない!』
↑ 筆者の妄言だが、異論のある方は? 〆
短くまとめました
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