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25.メイメイのひとり言


 私の名前はメイメイ・メイメイ。

 遠くの村に生まれました。

 とっても田舎の村で、家はたくさんありません。


 だけど、みんな、仲良く暮らしていました。

 私は村が大好きでした。

 お父さまがいて、お母さまがいて、そして、私の兄たちがいて。

 いつまでもみんなで暮らせればいいなって思っていました。



 ある日のことです。

 村に軍隊がやってきました。

 真っ黒な服を着た人たちでした。


「何だ、お前達は!?」


 私のお母さまとお父さまはとっても強いのです。

 モンスターなんか一発で黙らせてしまいます。


 でも、その軍隊はもっと強力でした。

 村のみんなは殴られたり、気を失ったりして地面に横たわっています。


「メイメイ、あなただけでも逃げなさいっ!」


「お母さま!?」


 私は家の従者のおじさんに連れられて、村を出ました。

 もちろん、お母さまたちを置いていくことは嫌でした。

 だけど、私を抱えたおじさんの力は強く、決して放してはくれませんでした。


 それから何十日も歩きました。

 星の景色が変わり、もう追っ手もこないだろうという場所まで逃げてきたのです。


 だけど、ここでもまた悲しいことが起こりました。

 私を連れてきてくれたおじさんが死んでしまったのです。

 おじさんは村での戦いの際に怪我を負っていたのです。


 それでも必死の思いで私を助けてくれたのでした。


 悲しくて、悲しくて、私はおじさんの墓の前で泣きました。

 一人では何もできない自分の無力さが悔しかったのです。


 それから私は這う這うの体で森の中の村に辿り着きました。

 みなさん、すごく良くしてくれました。


 ここをお前のふるさとだと思っていいよって、村長のおじいさんは言ってくれました。

 嬉しかった。

 自分の居場所が見つかった気がして。


 だけど、その気持ちはすぐに砕かれてしまいます。

 大きな大きなドラゴンが村を襲いに来たのです。

 魔物避けさえ効かないドラゴンを前に、村のみんなは逃げることしかできませんでした。

 私はドラゴンに立ち向かいましたが、それでも尻尾で吹っ飛ばされてしまいました。


 ぼろぼろになりながら、私は助けを呼びに走りました。

 遠くに何かが見えます。

 砦です。


 私はそこで出会ったのです。

 桃色髪の素敵な女の人に。

 

 メイドさん(?)の服装をした彼女はとても偉い人でした。

 しかも、偉いだけではなくてドラゴンをやっつけてしまうのです。

 毒キノコを使って魔物を倒すなんて、私は知りもしませんでした。


 さらに現れたドラゴンはもっともっと大きいやつでした。

 相対するだけで足元が震えます。

 でも、彼女はやっつけてしまうのです。

 砦に備わった強力な武器を使って。


 私は思いました。

 彼女こそ、私の終生のお師匠様となる人だと。

 それは私のお母さまと同じぐらいぽかぽかする人でした。




「面白かった!」


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「どう考えても失われた種族……!」


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