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序
私たちは、一般人ではない。
私は一般人に憧れた。
僕は一般人をやめた。
私は一般人を奪われた。
私は『勇者』なんてなりたくなかった。
僕は『彼女』をただ守りたかったんだ。
私は『私を』戒めたかっただけなのだ。
全ては、『魔王』を倒すために。
私は、強いられた夜桜。
僕は、暗き夜の刃。
私は、夜の世界。
この世界はそろそろ。
夜明けを迎えても良いはずだ。
とりあえずは、そう。最初の魔王が倒された…30年後。
私が、夜の草原の小屋の扉を叩いた。
あの夜の出来事から…始めていくとしよう。




