呂律と頭が回らない大将 11-1
これはpixivにも投稿しています
どうも皆さん!お疲れ様です!最近もっと大変な事になってますね・・・相変わらず自分は家で引きこもり・・・なーにやってんだか・・・。いや、良いことですよ?感染リスクも減らせますし・・・。ただ自分、人間としてどんどん駄目になっていく気がして・・・。でも、こんな時でも何かしら趣味を持って気を紛らわす事が大切だと思います!どうか先入観に惑わされず、冷静な判断をして下さい。敵は現実の物体だけにあらず、形のないものに存在します。心を冷静に。何かする際は深呼吸!SNSは怖いのであんまやってません・・・あ、関係なかったですね、すみません。
ではでは、今回もどうか温かい目で読んで下さい<m(__)m>
第11話 古魚
4月1日 夜 フリーダムフォースの簡易滑走路より出撃しようとする戦闘機が一機いた。
コッコッコッ・・・航空用装甲服に身を包んだ人物が一人、戦闘機に向かう。
格納庫にて
整備兵「お、来た来た。準備出来てるぞ~大将」
大将「おう、お疲れさん。さて、久しぶりの出撃だな・・・」
整備兵「ハッハッハ、毎日実戦以上の実戦訓練やってんだから、実質こりゃ練習飛行だろ。」
大将「ハッハッハ、言うね~。あながち間違いじゃねえけど。」
整備兵「んで、またこいつで行くんかい。」
大将「ああ。」
目の前に年代物の戦闘機がある。MiG-21だ。といっても、中身は別物。レベル2技術で作られた戦闘機。彼の愛機だ。彼は主に3つの愛機がある。MiG-21、F-2、Su-47、F-15とSu-27の特徴を合わせた物だ。その中で彼は主にMiG-21を使う。元々が東側の生まれ。よって西側諸国を攻撃するのに使う。なぜMiG-21を使うかって?彼は古い物好きだ。よって彼は昔からジジくさいと言われることも多かったそう。
大将「じゃ、行ってくる」
整備兵「おう、頑張ってな」
大将が乗り込み、エンジンを始動する。それからしばらくして・・・
大将「管制室、こちらアルメガ、離陸準備完了。」
管制室「了解。コールサイン、リベンジ1、離陸を許可する。」
大将「了解。リベンジ1、離陸する。」
キュイイイン・・・!エンジン出力を少しずつ最大まで上げる。それまでブレーキをかける。
大将「エンジン出力最大、アフターバーナー、オン!行ってきま~す!」
ゴー・・・!アフターバーナーを使い、ブレーキを離して一気に加速する大将
管制官「ほー、相変わらずのロケットスタート。」
上昇しゆく機体を見送る管制官
地上では隊員たちが話してる。
「あれが大将の愛機か・・・」
「MiG-21って随分と古いだろ?飛んで何年だろうなぁ」
「もう50年は飛んでそうだ。」
「初飛行からもう70年は飛んでる。」
「嘘だろ・・・」
「でもあれ確か、基礎設計も何もかも変えてるはず。しかもレベル2技術だ。今世界を飛んでるどんな戦闘機より強いよ。」
「しょうがねえよ、相手は米軍だ。アメリカは実はレベル2技術相当を持ってるっていうし・・・」
「今回、レベル1のMiG-21でも良かったけど、念のためレベル2にしたらしい。CIAが何してくるか分からないからって。」
「でも司令官、レベル2を使うって事は未来予知も使うんだろ?誰も勝てねえだろ・・・」
「そうだな・・・さて、何時間で帰ってくるかな。みんなで久しぶりに勝負するか。」
「いいねえ、俺は1時間」
「それは早すぎるだろ、3時間!」
「じゃあ間を取って2時間!」
「そうか、じゃあ俺は・・・」
とまあ彼が出撃する際、こうしたイベントが隊員間で行われてるのは有名。因みに賭けは禁止。
それから数分後・・・上空2万メートル、機体に無線が入る。
コター「こちらコター、リベンジ1、応答せよ。」
大将「こちらリベンジ1、どうぞ。」
コター「ブリーフィングでも話したが、今回は地中海に展開するアメリカ艦隊、その中心にいる空母とレールガン搭載艦の戦闘能力を奪うことだ。お前単機での出撃だが、その方がやりやすい。その機体はステルス性を備え、対ステルスレーダーにも対抗できる。だが念には念をだ。陸を出るまでは目視と音、サーマルレーダーによる探知を避けるため、高度2万メートルを飛行、10秒後に急降下し、海抜50メートルまで高度を下げる。出来れば海面すれすれ10メートル以下を飛んで欲しい。すでに作戦の第一段階として、デコイドローンを100機飛ばした。これで地中海の対空網はそちらに注意がいくはずだ。デコイドローンはあえてレーダーに映るようにしてる。反射範囲を増大させ。レーダーには全長21メートルほどの機体として表示させる。大群の襲来に空母は沢山の戦闘機を発艦させるだろう。その隙をついてくれ。敵は戦闘機だけでなく、レールガン搭載艦だ。しかもそいつは対空レーザーまで積んでる。対空に関しては空母より圧倒的な能力を誇る。油断するな。」
大将「あいよ」
コター「それから支援として、敵の電子機器による被害を受けないようにと、敵の電子支援を妨害するため人工衛星から支援する。使うのは毎度おなじみハッキングしたアメリカや他国の人工衛星と、こちらはハッキングしてない、なんとロシアの人工衛星だ。アメリカとは関係を改善したとはいえ、地中海でデカいツラされんのが嫌らしい。絶対バレてはならん、早々に外交問題に発展するからな。ロシアは支援しつつ、アメリカ艦隊の解析もやってもらう。んで、いつも通りもしバレたらフリーダムフォースにハッキングされたと発表してもらう。」
大将「毎度すみませんねえロシアさん。疑いも晴れたし、行動しやすくなったか。」
コター「そうだな。今回は毎度我々を悩ませてきたレールガンによる被害を無くすための作戦だ。今まではレールガン搭載艦を潰した後のアメリカの動きを警戒して手を出してなかったが、度重なる被害、そして我々でさえ手が出ないと豪語するアメリカと、それを真に受けた世界。やろうと思えばいつでも潰せると声明を出してきたが、それはもはや効果を持たない。地中海に展開する事で中東諸国やロシアにけん制できる。今回はそれを警戒したロシアや中東諸国、そして中国による依頼だ。もちろん秘密裏にな。莫大な依頼料を貰ってる。絶対成功させろ。成功報酬も大きいぞ?期待は大きい、恐らくロシアが秘密裏に吹聴したんだろう。全く・・・やってくれる。」
大将「一応関係を改善したとは言え、警戒は怠らんか。しかもそれを利用して地中海に大規模展開するアメリカ艦隊・・・それはムカつくわな。」
コター「ロシア外交部もこれを承知してる。ロシアの権威を高めるために、地中海からアメリカを排除しろ。この作戦はその第一段階だ。」
大将「了解、もうすぐ地中海に出る。」
コター「ああ」
それから数分後・・・