始まりの、終わりの 13-14
これはpixivにも投稿しています。
アフ軍指揮「ロシアはその政策により順調に国際的な地位を上げ利益を上げていったが、フリーダムフォースの仲介でこの国に派兵、臨時基地まで持てた。当初はその温和な姿勢により敵勢力との交渉を主にやり、戦闘は我々政府軍やフリーダムフォースが担っていた。戦闘への参加は後方支援や非殺傷火器を用いた攻撃のみ。しかし次第に敵に舐められた態度を取られると、堪忍袋の緒が切れたのかついに殺傷能力のある武器で攻撃。この作戦が始まる数か月前から始まった。舐めたらどうなるか分からせるために、短期間で本気の攻撃をする事を宣言したな。軍や政府もかなり悩んだが、アルメガ司令官に説得されて一度だけ全力攻撃を許可した」
共運指揮「あーあれか…あの作戦が決行された時、心底講和して良かったと思ったよ。もう何度そんな事を思ったか…」
ロ軍指揮「そりゃあれだけ舐めた態度を取られたら誰だって怒る。説得しても外国軍による侵略だのジハードだの。やかましくてしょうがない。イスラム教は悪い宗教じゃないのに、過激派の連中のせいで悪い宗教とみられてる。しかも宗教を盾に言いたい放題。上層部も怒るわけだ」
アフ軍指揮「しかしまぁその時のロシア軍の指揮を執ったのが、ロシア軍の指揮官じゃなくてアルメガ司令官だったのには本当にビックリしたよ」
ロ軍指揮「そりゃあ、フリーダムフォースとの共同作戦では彼を指揮官にするって決めてるからね。軍で反対する者はいないさ。その能力はお墨付きだからね」
大将「ただし、豊富な軍備がある場合のみな」
ロ軍指揮「それでもけりが付くなら良いじゃないか」
アフ軍指揮「あの恐ろしさは忘れないね。味方で良かったと思うよ。決められた時間での攻撃、広範囲での統制の取れた精確な攻撃。国内に置いたロシアやわが軍のあらゆる基地を利用した攻撃。凄かったよ。弾道ミサイルによる攻撃の後に巡行ミサイルによる攻撃、戦艦の砲撃、その後の大量の爆撃機による絨毯爆撃。その後にこれまた大量の攻撃機や戦闘機による燃料気化爆弾や対地ミサイルによる攻撃。さらに今度はロケット砲による攻撃、しかも長射程の半無反動複合火薬ロケット砲による攻撃だ。最後に自走砲による砲撃、これらの遠距離からの多くの攻撃によって山は一瞬で形を変え敵陣地は吹き飛び、拠点は一気に廃墟と化した。とどめと言わんばかりの大量の戦車と歩兵の侵攻。敵への最後の警告として、降伏しないと核兵器を使うと言って脅すという徹底ぶり。これにはさすがの敵も降伏。核兵器使うなんて言われたら誰でもビビるよ。」
大将「世界は非難したがね。使うかもと言っただけであの有り様よ。みんな敏感だねぇ」
ロ軍指揮「そりゃ核兵器禁止条約あるし…」
大将「あんな言葉だけの下らないもん守る必要ないね」
ロ軍指揮「…まぁ、条約なんていざ戦争となりゃ誰も守らんだろうからな」
アフ軍指揮「…そういや答えが見えててあまり訊きたくないが、敵が降伏しなかったら核兵器使うつもりだったのか?」
大将「もちろん」
アフ軍指揮「あぁ…やっぱり…」
共運指揮「やっぱりって…なんで分かったんだ?」
アフ軍指揮「んー?あぁ、だって彼とはなんだかんだ言って長い付き合いだからね。だからなんとなく分かったのさ」
共運指揮「へー、いつから?」
アフ軍指揮「我々が反政府勢力だった頃から」
共運指揮「うわ!現政権が出来る前からじゃん!」
アフ軍指揮「そうだ。フリーダムフォースが来てからだな、反抗作戦が上手くいって政権奪還したの」
共運指揮「そうだったんだ…知らなかった。私は最近知り合ったからなぁ」
大将「実は、フリーダムフォースの初仕事はシリアでなくアフガニスタンだったんだよね」
共運指揮「本当か!?」
大将「正確には、仕事として出撃したのがね。それ以前はシリアで戦闘してたけど、あの時は暴れてただけだからね、知名度を広げるために。普通にテロリストとして活動してた時さ。傭兵としての初仕事がアフガニスタンだ。」
共運指揮「そうだったんだ…」
アフ軍指揮「とまぁ色々あって付き合いが長い。当初から容赦なかったからね。降伏しないと核を使うと言った時は、本気でマズイと思ったよ。いや~凄い冷や汗かいた」
共運指揮「…私は冗談だと思っていたが、なんか本気で怖くなってきた」
ロ軍指揮「実際、いつでも使える状態だったからな。」
共運指揮「本当かよ・・・」
大将「本当よん。あのまま降伏しなかったら、敵の支配地域全部に核をぶっ放そうと思ってた」
共運指揮「うわぁ…そうなったら国際社会は大批判だな・・・」
大将「だろうな。“史上初”、核を使用しての戦争終結だ。いや紛争終結か」
共運指揮「ん?第二次大戦は違うのか?」
大将「正確にはありゃ太平洋戦争だな。一般には原爆を使われて日本が降伏したとあるが・・・実際は違うらしい。まぁそこは自分で調べてみてくれ。あんなのは所詮戦勝国共の発表だからな」
コター「・・・」
共運指揮「ほぉ・・・分かった。しかし相変わらずの西側嫌い・・・」
大将「ハハハ、こればっかりは直らねぇな」
大将「とにかく、核ってのは抑止にも脅しも使える便利なもんでな。朝鮮戦争も、アメリカが核使うぞと言って休戦したという話もあるし。まぁありゃ当時ソ連とアメリカの指導者が変わった影響も大きいが・・・それでも、核の影響はあったさ」
共運指揮「そうなのか・・・」
大将「ま、とにかく、核使うぞって脅したら敵は降伏した。おかげで余計な弾薬や燃料を使わずに済んだって訳よ。長期的に見ると、短期決戦はコストパフォーマンスに優れる。実行には綿密な計画や敵情把握、圧倒的な戦力が必要だけどな」
共運指揮「それは実際に作戦を見て思ったよ」




