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始まりの、終わりの 13-6

これはpixivにも投稿しています。

次の作戦地域へ移動する。付近にあった移動拠点や村の小拠点のいくつかを同じように制圧する。次の場所へ移動する時、敵の無線を傍受する。


司令部「こちら司令部。南の街の大拠点、そしてそれより北の各移動拠点、村の小拠点が音信不通だ。定時連絡に反応しない。わずか5時間でこれだ。大拠点から出した偵察部隊とも音信不通だ。こんな芸当が出来るのは恐らくフリーダムフォースだ。だが進軍スピードが速すぎる、これだけの規模を動かすには相当報酬が高いと出来ないと思われる。従って、背後には他にいくつかの組織の支援があるとみている。各拠点は警戒レベルを最大、戦闘態勢に移行せよ。これからは連絡を10分おきに行う」


大将「やっと気づいたか」


ア軍指揮官「いや、異常には気づいてたんだろう。だが確認や対策で時間食ったんだろうな。アフガンの悪魔に異常に怖がってるから、どうやって損害を伝えるか迷ってたんだろう」


大将「ほーなるほど。とっととアフガンの悪魔が来たって言えやいいのに、そうすりゃ損害も減ったかもしんないのになぁ」


ア軍指揮官「そんな事したら大混乱な上に士気がだだ下がりだ、言うに言えん。」


大将「だよなぁ」


コター「さて、最後の作戦地だ。そこは講和した元反政府勢力のいる地域だ。そこを攻略したら、任務完了だ」


大将「あいよ~」


元反政府指揮官「お、最後か。ついに我々の所だな」


コター「今まで潰してきたのは、アフガン政府と反政府勢力の国境みたいなところだ。つまりお互いの前線だ。敵の反政府勢力の中枢へはまだ遠いか、先程のお前の活躍を契機に政府軍とロシア軍の共同作戦が始まった。さっきの無線の前にも、敵の前線では少々混乱が起きていた。こちらの前線は順調だ。街や村、移動拠点を次々と制圧している。士気が凄いらしいぞ?さすがアフガンの悪魔」


アフ軍指揮官「ふ、こっちにとっては希望よ」


大将「ありがてぇ。んで、ロシア軍は今回はさすがに殺しで行くよな?」


ロ軍指揮官「当たり前だ、ここまで散々舐められたからな。根絶やしにしてやる」


アフ軍指揮官「あぁ、今ロシア陸軍の手厚い遠距離支援で敵は一網打尽だ。しかも空には我が軍の攻撃機や爆撃機もいる。これで勢力図は変わるはずだ。」


大将「…これで長年続いた紛争がようやく動くな」


アフ軍指揮官「あぁ、やっと…やっと…」


元反政府指揮官「長かった…ほんとに」


大将「さ、もうちょいだ。後は移動拠点と小拠点、そんでその後ろにいる大拠点だ。元反政府勢力…今は名前変えたんだっけ?」


元反政府指揮官「あぁ、共存運動だ。タリバン運動をやめて、共存に移行しようって話だ。」


大将「…元々は学生運動って意味だよな、それがどうしてこうなったんだか」


共存運動指揮官「…なんでだろうなぁ。我々も前まで反政府勢力として動いてたが、一度FFに負けてから分からなくなったよ。死ぬって思って色々考えて…あなた方に諭されて…なぜ自分が戦ってるのか分からなくなった。ジハード…確かに我々の文化や価値、同胞を守るために戦ってきたが、暴力に訴えるのは駄目だと分かった。異文化や異なる価値観を共有し理解する事は、共存や平和に必要だと分かった。宗教が違くてもその人が悪いというわけではないし、そもそも宗教は暴力を禁じてる。我々は宗教を盾に、ただやりたい放題やってただけだ。しっかりした教養を持てば、何かを訴える時はまず言葉で、それで駄目ならデモをすればいいって分かった。こうやって平和的に遠回りで行動するのが、一番の近道だって分かったんだ。確か…急がば回れ、だろ?」


大将「お、ちゃんとことわざを覚えてるな」


共存運動指揮官「あぁ、今じゃ組織内の合言葉だ」


大将「あら、随分と出世したなぁ」


共存運動指揮官「そりゃあ随分と勉強になったからね、この言葉には。怒りそうな時、不満がある時、この言葉を思いだして一旦冷静になって考えるんだ。なぜそうなったかとか、どうすれば上手く事態を打開出来るかをね」


大将「ハッハッハ、そりゃ嬉しい。だからいくつもの元反政府勢力のリーダー的存在になってる訳だ」


共存指揮官「リーダーと言ってもそんな大そうなものじゃないけどね。我々は弱小な勢力の集団だ。だから元いた組織に狙われるのが怖い。だからみんなで身を寄せ合って、早々にあなた方と和平を結んだんだ」


ア軍指揮官「確かに、FFに負けてからすぐに講和をしたよな。あの早さには驚きだった」


ロ軍指揮官「だが、そのせいかあなた方はよく狙われる。反政府勢力からは裏切り者扱い、ただじゃすまないだろう」


共存指揮官「あぁ…話し合いの場で顔を合わせるたびに裏切り者と罵られたり、殺すと言われる。正直毎日眠れないよ」


大将「だが、今回の作戦でその心配は消える。安心しな、あんたらがいる地域付近の反政府勢力を残らず始末しとくからよ」


共存指揮官「…あぁ、すまない。だが元同胞を殺して我々は救われるのだろうか…自分のために誰かを殺す事は、前やってたことと変わらないのではないのだろうか…」


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