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始まりの、終わりの 13-1 修正2021/09/03

これはpixivにも投稿しています。

2032/4/7 /20:24 再来:アフガンの悪魔

キィィィィと、飛行機のエンジン音がする。機内にはFFの大将たちが乗っている。周囲に他のFF機やロシア機がおり、護衛されている。今回の任務はアフガンにおける反政府勢力の排除だ。当初はこっそり陸路で移動していたが、最近の知名度によりその必要はなくなった。なによりロシアの支援もあって、FFはロシアの手が届く範囲なら堂々と移動できるようになった。テロリストである彼らがここまで大胆に出来るのは、あまり殺しをしないこと、彼らの活動が世界で評価されつつあることだ。上手い立ち回りで、彼らは世界を生きている。


コター「今回の任務は、アフガンにおける反政府勢力の排除だ。アメリカ軍が撤退して以降、アフガンにおける反政府勢力の活動が活発化。その後西側と関係を改善したロシアによって派兵、治安維持活動をしていたが紛争は終わらず。そこで我々に依頼し対処していたが、不殺が基本なので敵は捕虜に。しかしその捕虜たちはFFに洗脳されるのを防ぐため、という理由で国連や人権団体に引き渡していたんだが…逃げられるわ引き取り手がいないわでまともに機能しとらん。結局状況は膠着状態。設立当初はこっそり連れてこれたんだが…今の状況じゃそれは難しい。元戦闘員は裏ルートでわが組織に入っている例も多い。だがそれはシリアとその周辺国での話だ。さすがにアフガンじゃちょっと遠い。ロシア経由でなんとかしようにも、国連が関わってるから迂闊(うかつ)に行動出来ん。

知っての通りアフガンは長きに渡り紛争状態、なんとかしようにもなかなか上手くいかん。敵の武器も、なぜかロシア製やアメリカ製がある。こりゃどうやら闇ルートが関係してるらしいが…正直これにはロシアも参ってるらしい。アメリカは…まあ一枚噛んでるだろうな、あちらさんは否定してるが…。ロシアだって武器の転売なんて事が起こってるらしいし…一生終わる気がせん。今回の依頼も中々おかしいものだ。敵を全員殺して、敵勢力の士気を下げろとのことだ。俺らが敵を捕虜にするので敵はそれを利用して舐めてるとの事だ。ロシアも同じ方針なもんで舐められてるらしい。武器の横流しに意図せぬ所での兵士の訓練、これらの要因で今アフガンは滅茶苦茶だ。…これは戦争だ、時には俺らの考えが通用しない事がある。まあ俺らが普通の戦争をしてないんで、あっちが正しい戦争をしてるって感じかな、ムカつくが。敵の善意なんか知ったこっちゃねえって事だ。俺らも舐められて黙ってる訳にはいかん。ロシアもだ。だが、予算が厳しい上に本気を出したらアフガン政府に文句を言われかねん。なんせ第一次紛争の原因だからな。そこで、両方にパイプがあってアフガン政府にも信頼されてる俺らに白羽の矢が立ったわけだ。今までそれで活動出来たし、今回の依頼だって受けることが出来た。…政府に許可を取って敵勢力に全員殺害する事を言ったが…予想通り反対されたな。金の亡者だの意気地なしだの。しかし今回攻撃する敵勢力は、政府との停戦合意に反対、今も過激な行動を取ってる連中だ。その勢力に他の勢力も迷惑してると言う。依頼料だって、停戦合意に賛成の勢力やアフガニスタン政府、ロシアから貰ったが、満足なものじゃない。分割払いするとの事だ。

…んでだ、本題は…誰が出撃するかだが…。クライアントは敵の士気を効果的に削ぐために、早期決着を望んでいる。つまり…2年前のアフガンの悪魔の再来だ。ロシアは大将の事情を知ってるが、他は知らん。ロシアには体は大丈夫かと心配されたが…。……大将、ほんとに行くのか?」


大将「他に誰が適任ですか?短時間なら行けるし、なによりこの能力を一番使えるのは自分です。まあ電池切れになったら頼みます」


コター「回収と任務の引継ぎだな。…だがな、正直無理して欲しくない。俺らだってあの能力は使えるし…」


大将「ですが自分の方が解放率は高いです。98%です。コターさんたちはまだ70%です。解放時間だってまだ半日ギリギリですし…。自分は3時間くらいならいけますよ?まあ2年前みたいに1日中は無理ですが…」


コター「…でもなぁ」


大将「良いじゃないですか、訓練でもあまりあの能力使えませんし、正直暴れたいです。それに、いくら解放状態になったからって、コターさんたちに人が殺せますか?皆さんは優しいので、罪悪感で潰れるのが先かもしれません」


コター「…」


ダンガン「でもね大将、コターも我々もみんな君を心配してるんだ。ますます人間から離れるんじゃないかって」


大将「人間嫌いなんだから良いじゃないですか」


ダンガン「…」


ジョフケ「…あんま無理するなよ?」


大将「無理しなきゃ戦えませんよ」


ワルド「…それでもだ。あまり自分を見失うな」


大将「…了解です」


数時間後、地上での事。地上では現地のロシア、アフガニスタン政府、停戦合意した反政府勢力の指揮官たちがいた。


ロシア指揮官「ようこそ、はるばる遠くからお疲れ様」


アフガン現地戦闘指揮官「ようこそ英雄たちよ、今回もよろしく頼む」


大将「だから英雄じゃねえっての」


アフガン指揮官「ハハハ、すまないね。でもみんなそう思ってるよ」


大将「そうかい、勝手にしな。んで、状況は相変わらずかい」


友軍反政府勢力指揮官「ああ、むしろ悪化してる」


大将「アメリカめ、とっとと帰ってこいや」


ロシア指揮官「誰のせいでそれが出来ないんかねえ」


大将「ふっ、俺らのせいだな」


ロシア指揮官「分かってんじゃん」


アフガン指揮官「敵勢力はどんどん拡大してる。いくら捕まえてもキリがない。しかも、死なないという確信のせいで士気が高い。さらに捕虜収容所が襲われたり、護送中に襲撃されたりする。こちらは疲弊していくばかり。我々だけでは少々辛い」


ロシア指揮官「本気でやらせてくれれば、爆弾の雨を降らせるのにな」


アフガン指揮官「それはまだ世論や政府が許さん。すまないな」


ロシア指揮官「良いってことよ。そもそもアフガンに基地を置ける事自体が異常だからな。」


大将「はぁ…せっかく他の反政府勢力と話をつけたのに…よりによって一大勢力が言う事を聞かんとはな」


友軍反政府勢力指揮官「こっちだってもう戦いはこりごりさ。ただ、うちの勢力が小規模だからって理由もあるな。大規模な勢力はまだ戦えるって思ってるらしい」


大将「困ったもんだ、おかげで2年前の悪夢を再現する羽目になるんだからな」


友軍反政府勢力指揮官「あれか…今でも話題になるよ。しかもその悪魔様が味方とはね。これ以上心強いことはない」


大将「ハハハ、まかせな」


ロシア指揮官「…」


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