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始まりの、終わりの 12-26

これはpixivにも投稿しています。

サテライト1「この戦争の裏側をバラした」


大将「…はぁ!?裏側って何を!?」


サテライト1「騎士道条約と、それにまつわる政治の話。なあに心配ない、ここにいる連中はみんな信用出来るよ」


大将「いや、そうかもしれんが・・・部外者がいるぞ?空中給油機が。あれ?いねえ」


ウォッカ1「あ、そういや給油してからすぐ戦闘したもんな。別の隊呼んで2機を護衛しながら帰還してもらった」


大将「・・・それでも会話が録音されてるぞ?」


ウォッカ1「みんな切ったから平気だ」


大将「あーなるほど。そんで、NATO、ロシア、FF共通の無線で話したって訳か。それにしちゃ聞こえなかったな」


サテライト1「そりゃ邪魔をしないよう範囲を限定したからな」


大将「なるほど。はぁ…ついに言いやがったか…なーんてこった、困ったなぁ」


サテライト1「こいつらなら容易には漏らさんだろ」


ウォッカ1「…俺言いそう」


大将「ほらな」


サテライト1「はぁ!?なんで」


ウォッカ1「いや、一度上官に相談する。それから大統領に事の真相を確かめる」


サテライト1「あー今のロシアなら平気か…」


大将「だろ?」


ソルジャー2「そういやあの大統領、この件が軍内で漏れるのは気にしてないな・・・メディアに漏れても否定すればいいし、案外バレても大丈夫そうだな」


ウォッカ1「ね?」


大将「だが一応黙っとけ?それで我慢出来んくなったら喋れ」


ウォッカ1「はいよ」


大将「んで、アメリカもロシアも、この戦争の裏側を知ったわけか。どうだい?感想は。政治で動く戦争が嫌いと言ってた俺らが、結局政治と金で動くクズ野郎って分かっただろ?」


ウォッカ1「んまあしょうがないとは思うよ。それでも今はお互い被害が減ってるし、シリアは安定してきてる。まあ他の地域は戦闘が起きてるがね」


H1「…なぁどういうことだ?さっきからさっぱり話についていけん」


35C1「それについては俺が話そう」


ソルジャー2「お、終わったか」


35C1「あぁ。任務完了、RTB」


*RTBとは、Return To Baseの略


サテライト1「じゃあ解散だな。帰るときに話してやれよ?仲間はずれはいじめだ」


35C1「分かってるよ」


大将「じゃあな、えーっと…ジョンだっけ?」


H1「ロバートだ、覚えてくれよ…」


ソルジャー2「はっはっは、無理言うな。こいつは人の名前や顔を覚えんのが苦手なんだ」


大将「ケッ、悪かったね」


H1「へー、意外だな」


サテライト1「そんなわけで、誰かがそばにいないとこいつ何も出来ねえからなハハハ!」


大将「うっせぇ!( ゜Д゜)」


H1「なーんじゃそりゃ」


35C1「んじゃ、そろそろいいか?」


大将「おっと、時間取ってスマン。いいよいいと、気を付けてな」


35C1「敵からそう言われると調子狂うな…」


ウォッカ1「んじゃ、俺たちはこいつらを護衛しながら帰るよ。あんたらは墜落機の搭乗員の捜索もしなきゃならん、気を付けてな」


サテライト1「あぁ、今うちの救出隊とロシアの支援部隊が向かってるから平気さ。そっちこそ気を付けてな、まだ武装勢力がいる、対空ミサイルなんてくらうんじゃないぞ?」


ウォッカ1「ハッハッハ、分かってるよ。そんじゃ」


サテライト1「あぁ」


ソルジャー2「お疲れさ~ん」


大将「あ~ばよとっつぁん」


その帰路にて…アメリカ、ロシア陣営


H1が35C1やウォッカ隊から事の顛末(てんまつ)を聞いていた


H1「なんだよそれ…じゃあ俺たちは、終わらせられる下らない戦争をいつまでもしてるのか!?」


ウォッカ1「そういう訳じゃないさ。事には政治が絡む。簡単にはお互い和解出来ないのさ」


H1「だがこのまま手がつけられないほど強くなったら?今だってただでさえ手がつけられないのに」


ウォッカ1「そうなる前にアメリカが潰すか、FFがアメリカを潰すかだな。どっちにしろ、世界もFFもお互い隠してるであろう戦力がどれくらいか知らない。FFだって、真正面からアメリカとやりあえる力は持ってないはずだ。わが祖国だってそうだからな」


H1「そうか…クソ…そういえば今回俺が一騎討ちしたのだって、元はといえば上層部からの命令だ。データ収集のためなのは知ってたが…まさかこれが金になるとは…」


35C1「今は情報の時代だ、情報は金になる。世間じゃ第二の石油なんて言われてるしな。しかも石油と違って無尽蔵、これからも膨らみ続ける。…俺だってムカついたが…しょうがない、これが世界だ。お前だって今更だろ?こんな事実を知ったって軍を辞めんだろ?」


H1「…まあな。だが、こんな事のために…!はぁ…正直戦う気失せるよ。金のために世界では今も苦しんでるやつがいると考えると…」


35C1「…」


ウォッカ1「だが事実、お前たちは世界の警察として多くの命を守ってきた。奪った命もあるが、救われた命も多いはずだ。FFの司令官だって、アメリカの政治家には毒吐いてるが、あんたら米軍は尊敬してるってよ」


H1「それは嬉しいが…」


35C1「世界で戦いは一向に減らん。俺の後輩も何人か退役してからPTSDになって薬におぼれた。将来有望だったんだが…。俺だってもうすぐで40歳だ、後何人見送りゃいいんだろうな…」


H1「陸の話を聞くのはいつも辛いな…」


ウォッカ1「それでも、あんたらの世界への貢献は大きい。今までの事を否定するな」


H1「別に否定してないさ、ただ…やはりやり切れん思いだ…」


ウォッカ1「…」


35C1「俺たちゃ軍人だ。政治の事は政治家に任せりゃいい。言われた事をやる、それが仕事だ。感情なんて持っちゃいかん。たとえ子供でも、殺せと言われたら殺す。それが軍人だ、そうだろ?」


ウォッカ1「…まあな」


H1「…そうだな」


悔しくてもそれが任務、いつか世の中が平和になる事を信じて彼らは飛ぶ。愛国心も忠誠心も消えたが、より強く義務感を感じるH1たちだった。


その後、H1たちは無事に帰還。撃墜されたFF機の搭乗員たちも無事に回収された。歴史に決して刻まれない戦闘で、そこで起こった事は一般市民は知る(よし)もなかった。


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