始まりの、終わりの 12-23
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ウォッカ1「ん?我が祖国は今の状況に満足してるんじゃないのか?」
ソルジャー2「…お前ほんとにそう思うか?」
ウォッカ1「だって経済も良くなって治安も、政治も、生活も、何もかも良くなったじゃないか。何よりその…大統領が変わった…えーっと…」
ソルジャー2「別にもう悪口も言っていいだろ?素直に独裁してたって言えるだろ?」
ウォッカ1「んまあ…とにかく、ロシアは変わったんだ」
ソルジャー2「あの作戦以降出撃が増えたのに?」
ウォッカ1「確かにそうだが…」
ソルジャー2「ロシアは今すべての装備を新型と、信頼性のある廉価な旧式の両方を分けて配備してる。特にそれは空軍が顕著だ。新旧同じ装備を大量配備してコスト削減をしている。今ロシアは大規模な再軍備をしている。ただでさえ忙しいのに、紛争地への派兵。アメリカが弱体化した事によるバランスの変化、元々資金が少ないロシアには打撃だ。今じゃあロシアの代わりにこっちが代理で出撃する事も珍しくない。今まで溜まってた疲れがどっと押し寄せてきてるらしいから、たまーに文句言ってきてるよハハハハハ」
ウォッカ1「そうだったのか…正直給料が上がったから、もっと働こうなんて思ってたんだが…」
ソルジャー2「おう、出たよソ連から続く雑草魂というか畑魂。畑から気力は出ねえぞ?今の状況が居心地良くて色々見落とすなよ?家族と過ごすのも大事だぞ?」
ウォッカ1「分かってるよ…ソ連の時も崩壊後もそうだが、ここまで胸張って生きれるのが嬉しくてな…ますます~が死んじまったのが悔しいよ。いや、アメリカの話を聞いてたら生きてるって思えるようになったな。やっぱ生きててくれないかなぁ」
ソルジャー2「そうだなぁ、生きてたらいいなぁ」
35C1「なぁウォッカ1」
ウォッカ1「ん?」
35C1「一時的に弱体化したNATOに変わってロシアが世界各国に派兵してるが、前より忙しくはないのか?」
ウォッカ1「そりゃ忙しいさ。でも、昔のようなピリピリした感じはないね。派兵つっても非殺傷が原則だ。上から威嚇程度の催眠弾や発煙弾を落とすだけだ。そこまで攻撃しないからね。NATOが帰って来るまでの時間稼ぎ、それが任務さ。やっと世界の仲間入りを果たしたようで嬉しいよ。ま、一部からは煙たがられてるがね」
35C1「確かに昔よりは仲が良いが…随分と政治の立ち回りが上手いな…」
ウォッカ1「正直それは思う。これだけやりたい放題やっても、世界から追放されてないからな。よほど大統領の意思が評判らしい」
35C1「やっぱりか…対してうちは…まったく…」
ウォッカ1「いや、ロシアや北朝鮮の指導者と同じことしたら、それこそ問題だから同じ事は無理だろ。こっちは…まああれだったし、正直今の方が良いね」
35C1「そうか…んで、この状態はいつまで続く?」
ウォッカ1「…さあな。祖国が力をつけるか、FFが力をつけるか。はたまたアメリカがFFを用済みにして切り捨てるか…どの道もうしばらくこのザマだろうな。金と政治で動く紛争は終わりが見えん。だれかが止めてくれれば良いが…FFでさえ無理ってんだから、変わらんだろう」
35C1「…そうなのか?FFよ」
ソルジャー2「…俺は…んー…そうだな、変わらんな」
サテライト1「俺もそう思う。現状、うちの司令官でさえ頭抱えてる状態だ。あいつが打開策を思いつかなきゃなんもできん。俺だって何も思いつかんからな」
35C1「そうか…今俺たちに出来るのは、双方のエースが戦うのを見守るくらいか…」
ウォッカ1「そのようだな」
サテライト1「さてお二人さん、いや両陣営」
ウォッカ1「ん?」
35C1「なんだ?」
サテライト1「今とんでもない政治の裏話を聞いた。俺たちが暴れまくった挙句、アメリカは小遣い稼ぎに俺たちにこーんなアホな茶番をするよう言ってきた。不安定で危険な収入なんで俺たちもそれに従わざるを得ない。この事はくれぐれも他言無用だぞ?」
ウォッカ1「…あぁ」
35C1「…」
サテライト1「正直、ウォッカ1のとこは平気だろう、ロシアもバレたらしょうがないって言ってたし。バレて損はないらしいしな」
ウォッカ1「そうなのか!?だって国家機密だぞ?」
サテライト1「そんな重要なじゃないらしい。バレても今まで通りの活動をするし、それは俺らもだ。バレて困るのはNATOだ。ただ、ロシアと違って俺たちはバレたら何されるか分からん。現状、今見えてる軍事力だけじゃないだろうからな、アメリカは」
ウォッカ1「アメリカが?」
サテライト1「あぁ。あの国は絶対なんか秘密兵器を持ってる。今見えてる兵器は、ひょっとしたら隠れ蓑かもしれない。宇宙人うんぬんかんぬんで有名なアメリカだ。オカルトでも、こっちは一応警戒してるんだ」
ウォッカ1「そうなのか…俺の国では滅多に聞かないからなぁ」
サテライト1「だから怖いんだ。世界のオカルトは大体アメリカが有名だ、特に未知の物体はな」
ウォッカ1「確かに…」
サテライト1「なぜアメリカが多いのか、彼らが何を隠してるのか。それが分からないからこそ警戒してるんだ。俺たちは国家じゃない。存在が曖昧で不安定だ。だからこそ、不安の種を排除しておきたい。より安定するならそこを優先する。実際、今は安定してるし儲かってる。これが政治だ、そしてそれには逆らえん」
ウォッカ1「そうか…確かに、この話がマスコミに漏れたらどうなるか分からん、やはり黙った方がいいな…」
35C1「なぁ、もし俺が漏らしたらどうなる?まあだいたい想像がつくが…」
サテライト1「機密漏洩に下手すりゃ国家反逆罪。二度と日の目を見ることはないだろうな。家族まで影響があるかもしれん」
35C1「…まるで独裁国家だなぁ」
サテライト1「大国とはそういうもんだ。ロシアは、兵器の設計図とかの機密以外は多分全部喋ってるから、どうか知らんがな」
ウォッカ1「おかげでロシア国民であるのが少し恥ずかしいよ。でもまぁ、今の方がよっぽどいいね」
サテライト1「らしいな。んで、アメリカよ。ここでの事は喋るな、いいな?お前たちの忠誠心は知ってる。それを信用して話したんだ。戦いがいつもきたねえ政治の上で起きてるのを知ってるだろ?」
35C1「…あぁ、想像はしてたがここまでとはな。まあいい、逆にスッキリした。それでも自分の国のために戦うよ。アメリカ人として生まれた限り、最後まで国に尽くすよ」
サテライト1「よろしい、だったら心配ないな。他の連中、というか今の話を聞いてたやつらは、くれぐれも誰かに話すなよ?話されたらお互い痛い。まあ話した俺らが悪いんだけどね」
ウォッカ1「あいよ」
35C1「了解、これでモヤモヤが消えた」
サテライト1「さて、引き続き観戦しますか。どうなってるかな」
ウォッカ1「ん、本来の役目をしますか」
35C1「あーあ、余計ポップコーンとコーラが欲しい」




