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始まりの、終わりの 12-22

これはpixivにも投稿しています。

ソルジャー2「交渉は1兆ドルで決着したからだ」


35C1「嘘だろ…」


ソルジャー2「因みにロシアからも貰った。アメリカを支援するという名目でな」


ウォッカ1「名目上はそうだが、実際はお前らへの報酬とアメリカへの貸しだろ?」


ソルジャー2「報酬は…まあそれもあったな…まだアメリカと関係回復して日が浅いし、内心ザマァと思ってたかもしれないな。あ、アメリカへの貸しはあってる。」


ウォッカ1「やーっぱりな。…正直俺もザマァって思ってた…申し訳ないが…」


35C1「むう…」


ウォッカ1「スマン…」


35C1「いや、いいよ。こっちも散々悪口言ってきたし。もし状況が逆だったら、俺もザマァって思ってた」


ウォッカ1「そうか…」


ソルジャー2「んで、その後も次々に身代金が払われた。聞いた話によると、アメリカは同盟国や国内の富豪にも散々金を出せと言って集めたらしいな、寄付まで募って」


35C1「あ、国内でも言われてるよそれ。てっきりガセネタかと思ったが…寄付は本当らしいな、1000万ドル以上集まったとしか発表されてないが…今思えば少額だな…」


ソルジャー2「寄付はホントさ、金額は約束で未発表にした。1000万ドル以上なのは本当だがな、まあ未発表なのはその方が面白いという理由なんだが…その寄付の件以外はどうかねえ、もしホントならアメリカの同盟国や国内の富豪は相当アメリカに不満を持ったはずだよなぁ」


35C1「…」


ソルジャー2「あ、それで次々と身代金が払われたと言ったが、ロシアやら同盟国やらが支援したのか知らんが、NATOは一気に1000億ドルほど払ってきやがった」


35C1「1000!?」


ソルジャー2「そっからは…また借金したのか500億ドルずつ払ってきたな、それも4回も」


35C1「は!?合計2000億ドルか!?」


ソルジャー2「そうだ。3000+1000+2000で6000か、まだ足らんな。」


35C1「その時点でえげつない額だ…そうか、だから捕虜や兵器を少しずつ解放したんだ…確実に払わせるために…」


ソルジャー2「そうだ、おかげでウハウハだったね」


35C1「だが兵器を買うって言ってきた連中はどうした?せっかく足を運んだのに無駄骨じゃないか」


ソルジャー2「そこはもちろん織り込み済みだ。NATOに、そいつらを追っ払う費用を追加で要求した。直接奴らに払うのは癪だろうからね、こっちが仲介した方が気持ち的には楽だろ。詳しい金額は言えんが…まあ相当な額だったよ」


35C1「本当かよ…」


ソルジャー2「あぁもちろん、さぞ喜んでくれたよ。まあこっちも相当迷惑かけてたから、それまでの敵対行動をチャラにしてくれたよ。んで、その後も海外の部隊を撤退させたりとかして費用を捻出したのか、200億、100億、300億ドル払ってきた。その上国防費削減や国内の軍の活動を一時的に縮小させて費用を捻出したのか、一気に400億、500億ドル払ってきた。これで1500億ドル集まった。合計7500億ドル。その後も、ずーっと軍縮をして浮いた分なのか分からんが、ちょくちょく払ってきて年500億ドル貰ってる。去年そうだったからな。ということは今まで計8000億ドル貰ってる。今年もそうなりそうなんで、ざっと単純計算して今年含め残り4年だな」


35C1「すげー金額だな…でも一つ疑問なんだが、もうみんな解放されたよな?兵器も兵士も。なんで今も払ってるんだ?いや、約束を守るのは当然だが、うちの政府がおとなしく守るとは思えなくてな…」


ソルジャー2「あぁ、そりゃあの騎士道条約もあるな。兵器や捕虜は全部返すがこれからも残額を払う、さもなきゃそれ相応の手段を取るってな。それからロシアの監視下での戦闘、鹵獲や捕虜に関する事項など…お互いの兵器の使用法についてもだ。」


35C1「お互いの兵器の使用法?なんだそれは」


ソルジャー2「当初お前らのレールガンやレーザーキャノン搭載艦は容赦なく攻撃してきたが、あの条約を結んでからは変わったんだ。ほら、手を抜いてるって言っただろ?」


35C1「あぁ、レールガンやレーザーキャノンは試験配備された時より大幅に性能が上がったのに、なぜか攻撃力が弱体化してような気がしたな。まさか…」


ソルジャー2「そのまさかだ。お互いなるべく殺さないよう、効率よくデータを取れるよう戦闘をする。つまりあの大規模作戦以降俺たちがやってたのは、政治の上で踊らされた、実戦に極めて近い模擬戦だ。考えてみろ?俺たちはやろうと思えば潜水艦で軍艦の舵を破壊出来たし、戦車とかだって少し壊して鹵獲が出来た。だってあの条約が結ばれる前はそうやってたし、あの大規模作戦時だってそうやってた。だがそれ以降はずーっとペイント弾、おかしくはないか?米軍もレールガンやレーザーキャノンの威力を抑えて攻撃してきてる。つまり、そういう事だ。今だってうちの司令官とそちらのエースが戦ってるが、敵のコックピットだけは狙うなとお互い言われてるはずだ、そうだろ?」


35C1「確かに、コックピットは攻撃するなと言われたが、それは敵を刺激しないようにと言われて…。俺たちの事は良いのかって訊いたら…平気だ、コックピットを狙ったらこっちもただじゃおかないって脅してるって言ってて…おかしいと思ったがそういうことか…」


ソルジャー2「そういうことだ。あ、話がずれたがNATOが今も払ってきてるのは、俺たちが脅してるからだ。実は3000億ドル以上払ってるなんて世界に知れたらそれこそマズイし、俺たちも全額払ってくれないと今よりもっと攻勢に出るって言ってるからな」


ウォッカ1「なぁ、一ついいか?」


ソルジャー2「ん?」


ウォッカ1「…我が国が双方に顔が利くから監視役と仲介役をやってるのは分かる。だがあの大規模作戦後、NATOが一時撤退してからその地域での戦闘が激化した。お前たちは相当儲かったのか?俺たちも派兵が多くなったし…」


ソルジャー2「…あぁ、実際あの時は非常に依頼が多かった。今もあの時の顧客が依頼してくれてるよ。法外な身代金を要求したこと、俺たちがコテンパンにしたこと。世界は大きく変わった…シリアは確かに戦乱が収まってきてるが、その代わりに別の場所で争いが起きた。俺たちは世界の戦乱を収めるために来たなんて言うが、とんだ偽善だね」


ウォッカ1「…なぁ、我が国もこの条約に一枚噛んでるなら、全部事情を知ってるのか?あの法外な身代金とか…」


ソルジャー2「あぁもちろん。ロシアも兵器の輸出が順調で喜んでるよ。アメリカもそうらしいしな。結局アメリカとロシアの代理戦争だ。お互い友好と言いながら机の下で蹴り合ってる。俺たちフリーダムフォースも、その渦にあえて巻きこまれてる。儲かるし安全だからな。だからうちの司令官は嘆いてるんだ、各国の思惑に踊らされてるから。もっと力をつければいいが、残念ながらまだ無理だ。もしアメリカとかが本気で潰しにきたら、それこそ本気の殺し合いだ。それを分かってるからこそ、お互い苦い汁と甘い汁を吸ってるんだ。」


ウォッカ1「…ひでえ話だ、結局平和を守ると言いながら、一番平和を乱してるのは俺たちか…」


35C1「…」


ソルジャー2「俺たちは…結局、政治には抗えんのさ…ロシアに相談してもこっちも軍備が弱いから様子見してくれの一点張りだしな…いつロシアはアメリカやNATOと肩を並べられるんだろうなぁ…」


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