始まりの、終わりの 12-21
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ウォッカ1「儲かるからだ」
35C1「!」
35C1「は!?なんだそれ!じゃあ俺たちは何のために!おい!違うよな!?サテライト1!ソルジャー2!」
ソルジャー2「…正解だ、そうだよな?サテライト1」
サテライト1「…あぁ」
35C1「く…!なぜだ!こんな事してる方が余計費用がかかるだろう!」
ソルジャー2「費用はかかる…だが、その費用で儲かる連中がいる」
35C1「!」
35C1「おいまさか…」
ソルジャー2「兵器会社だ」
35C1「ぐ…」
ソルジャー2「そしてここでのデータは兵器開発に活かされる。形のないデータは形ある金になる、まるで錬金術だ」
35C1「くそ…」
ソルジャー2「そして…この錬金術には俺たちにも利益がある」
35C1「そりゃ、何かあっても兵士や兵器は帰って来るからな…」
ソルジャー2「そんだけじゃねえ…サテライト1、言っても良いか?」
サテライト1「…想像はつくが、この際全部言え」
ソルジャー2「おう、全部言うぜ。…実は、アメリカを含めたNATOから毎年500億ドル貰ってる」
35C1「はぁ!?なんで!」
ソルジャー2「考えてみろ、あの大規模作戦後に鹵獲した兵器や兵士は膨大だ。アメリカだけじゃなく、イギリスなどのあらゆるNATO各国の兵器や兵士を手に入れたんだ。こいつらを丁寧に返して欲しければ、それなりの譲歩が欲しいよな?」
35C1「…だが3000億ドルも手に入れたじゃねえか」
ソルジャー2「“たった”3000億ドルだ」
35C1「ふざけるな!とんでもねえ大金だぞ!」
ソルジャー2「だがあの時世界のあらゆる軍事力を手に入れたんだ。凄まじい戦力だぞ?米軍の最新兵器を手に入れたんだ。ほんとは3000億ドルじゃなくて、1兆ドル要求してたんだ」
35C1「な…は、なに!?一兆ドル!?とんでもない額だぞ!」
ソルジャー2「もちろんNATOは断ったさ、だがこっちも引く気はなかったね。やろうと思えば全部解析して他国に売れたんだ。または兵器単体を売るのもよし、人間を売るのもよし。選択肢は沢山あった」
35C1「で、でも、あんたらは鹵獲しても必ず派遣した国に売って返したって…」
ソルジャー2「そうだな、あの時もそう言われたよ。だがなぁ、これだけの戦利品他の国が黙ってると思うか?ただでさえ管理すんのに金かかってんのに…あの後、NATO各国はこぞってスパイやら女やら送り込んで来た。もちろん全員とっ捕まえて捕虜さ。面白れぇぞ?NATOと対立する連中はみーんな特使を派遣して来やがった。みーんな凄い金額で売ってくれって言ってきてな、その様子を何度も世界に発信してたなぁ。あまりの高額な値段に、ちょっと資金がまずかった俺たちは折れそうになったよ。それを何度も見たNATO各国はいよいよ焦ったらしくついに交渉に応じてな、だがあまりにも法外な金額なため、分割払いを希望されたよ」
35C1「ちょ、ちょっと待て!アメリカは核を持ってる!それで脅されなかったか!?」
ソルジャー2「もちろん脅されたよ。だがこっちは人質がいるし、仲間や自軍の兵器ごと核で吹っ飛ばすのはさすがに難しいだろう。それに、こっちにはNATOと対立する各国の特使が滞在してたんだ。その中には中国もいたし、仲介役としてロシアの特使もいた。彼らを盾にした事もあり、アメリカは容易に核を使えないと判断した俺たちは、逆にとち狂ってアメリカが核を使う事を世界にバラした。交渉で話された事はバラさない方針だったが、今回だけはバラした。しかもありもしない嘘を混ぜてな。そうしたらどうなったと思う?」
35C1「…世界はアメリカを非難した」
ソルジャー2「そうだ、落とさないのは目に見えてたが、あえて落とすと発表した。おかげで交渉しやすくなったよ。核の抑止なんてとっくに死んでるのさ。使おうにも使えない、もし使っても代償が大きい。アメリカはかなり悔しかっただろうな。そういや最初に3000億ドル払われたが、あの後もどんどん払われた。なぜか分かるか?」
35C1「え!?そうなのか!?なんでだ…分からん…」




