始まりの、終わりの 12-19
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サテライト1「実は…あの後NATO、ロシアとある密約を結んだんだ。それは、騎士道条約だ」
35C1「騎士道条約?」
ウォッカ1「騎士道条約って…言われてみれば今までの行動は騎士道にのっとったものだが…だがイマイチ腑に落ちん…」
サテライト1「そりゃそうだ。騎士道、なんてのは建前で、実はシリアを効率の良い兵器実験場にする条約だ。今まで戦争が終わらんのはそのためだ。俺らはまだ正体を明かせない。それを知ったのか知らんがアメリカは、俺らにある提案をしてきた。」
35C1「…」
ウォッカ1「嫌な予感がする…」
サテライト1「ロシアが監視する地域で米軍とFFが戦ったら、お互い鹵獲したり捕虜にしたりしない。もししても、生きて2日以内に返す。その間に尋問はしていいが、拷問はダメ。もし体に傷でも見つかったりPTSDにかかっていたら、その分相手も拷問する。もちろん、同じ程度にな。これは…前から俺たちがやってたんだ。ハッキリ言って、こんなのアメリカの一方的な我が儘だ。今までも似たような提案はあったんだ。だがバカバカしくてな、だが…そうも言ってられない事態が起きた。」
35C1「なんだ…?あんたらでさえ無視が出来ない事態って…」
ウォッカ1「レールガン積んだ船が来たことだろ。あの時は…レールガンは試験的に艤装されていたな。ついでにレーザーキャノンを積んだやつもきたな。今まで無敵だったFFの防空網に穴を空けられたんだろ?それに…今まで米軍を悩ませてきたペイントミサイルを、あのレーザーキャノンで一気に無力化した。そこから米軍は勢力を盛り返した。陸上では、レーザーキャノンを積んだ戦車が登場。ミサイルを無力化していった。あの時の、FFは主に歩兵戦を展開していた。戦車より高い機動力で今まで米陸軍を圧倒していたが、それが出来なくなった。レールガンはまだ小型化が難しい、だがレーザーキャノンはどうだ。コストも良いし、性能も高い。我が国でもレーザーキャノン兵器はあるが、アメリカは一足先に実用化した。FFも、あれらが来てから苦戦しただろう?」
サテライト1「まあ、確かにそうだな…」
ソルジャー2「俺らも大分手こずった。あの時、実は俺たちも持ってたんだ、レーザーキャノンとレールガンは。だが使う機会がなくてな…まあ、あまり手の内を見せたくないってのもあったが…知っての通り、シリアで運営が安定してから俺たちは不殺を徹底していた。だから…殺傷能力の高い兵器は使いたくなかったんだ。対策を練っているうちに、どんどん俺たちは敗退していった。少数精鋭の部隊は、アメリカの新型兵器に負けていったんだ。その上、ロシアの仲介でシリアに基地まで置けるようになった。臨時ではあるが、補給基地まで置けるようになった。軍艦の整備はまだ出来ないが、補給だけでも恐ろしい。無敵のFFが本気を出したアメリカに敗北。幸い一人の犠牲者も出してなかったが、これでは完全な敗北が時間の問題。早急に手を打つ必要があったんだ。その時に作られたのがあの映画だ。あれによって沈んだアメリカ国民は再び元気になり、それに軍も同調した。」
35C1「確かに…あの2つの兵器が来てから、俺たちの仕事も楽になった。レールガンがある程度ダメージを与えてくれたので、俺たちは残党狩り。撃墜してもなぜか遺体は見つからなかったな、恐らく地上で回収したんだろうが…もしくは殺せなかったか。」
サテライト1「あぁ、みんな戦死はしてない。幸いコックピットは被弾しなかったらしいからな。だが、早急にこの問題を解決する必要があった。1作目はまだ司令官が大暴れしただけで良かったが、2作目はそうはいかん。前作より作品の内容の規模が大きかったからな。正直面倒だった。あの作品に対して報復なんてする気はなかったが、もし報復したらどうなるか興味があった。それに・・・何より地中海の艦隊をどうにかしなきゃいけなかった。だから捨て身であの作戦を決行したんだ。そうしたら、あの騒ぎだ。」
35C1「なるほどな・・・だが、その騎士道条約を結ぶ理由が分からん」
サテライト1「まあそう焦るな、これから説明する。あの作戦後、アメリカから連絡があった。“お前らが殺しをしないのは知ってる。さもなけりゃこっちだって交渉する気にならんからな。あの攻撃は見事だった、しかし我々はすぐ復活出来る。だが君らはあの大規模な攻撃をもう一度すぐに出来るとは思えない、違うかい?”ってな」
35C1「・・・」
サテライト1「アメリカの読みは命中。こっちはもうあんな攻撃は出来ん。こっちだってあんな事やっても儲からんからな。人件費でただでさえやべーのに・・・こっちは少数精鋭だっつの。」
35C1「・・・なるほど、それを予想してながらうちの政府はあれ以上攻撃しなかったな。恥をかいたばっかだが、死ぬよりマシだろう。なぜ攻撃命令が出なかったんだろう・・・」
サテライト1「・・・あいつら、俺たちの正体について多分勘づいてるぜ。」




