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始まりの、終わりの 12-14

これはpixivにも投稿しています。

35C1「なあ、やっぱお前~だろ」


大将「なぜそうなる…考え方が違うのに…」


35C1「確かに彼は死んだ。世間のバッシングに耐えられなくて自殺したんだ。海に入って自殺だ。その後懸命な捜索によって遺体は見つかったが…」


35C1「でもな、俺は彼が死んだとは思ってない」


大将「は?なぜ」


35C1「死んだと言うが、みんな死体を見てない。ニュースで公開されてない。」


大将「当たり前だ。死体なんざ映せるか」


35C1「それが人形だったら?」


大将「まさか、入水する瞬間の映像が残ってる。全身に重りをつけて海に入ったんだ、しかも首を切って。あれで無事なはずがない」


35C1「そうだ。だが…どうも死んだと思えないんだ。あまりにもあっけなくてな。どんなバッシングにさえ、強い姿勢ではねのけてきた彼が、突然自殺。…俺は今でも信じられん。」


大将「…」


35C1「彼の考えや功績は…死後色々明らかになった。彼の家族は酷い非難を受け瓦解寸前。父親は職場を左遷、母親はパートを解雇、彼の妹は学校で酷いいじめに遭った。しかも就活まで失敗した。これで終わるとは思えん」


大将「は?復讐をすると?ばーかな、自分の死で終わらせると思うだろ」


35C1「んー…それはそうかもしれんが…政府が彼を自殺を許すほど自由にさせてたとは思えん」


大将「え?」


35C1「そこまでの大物なら普通SPか付き人をつける。そうでなくとも彼の精神状態を見れば、傍に置いとくはずだ」


大将「なるほど」


35C1「だが彼は死んだ。政府も最期の日にどこにいるのか知らなかったと言っている。死ぬ寸前に明かすまで、みんな分からなかったんだ。…でも、おかしいと思わんか?」


H1「俺もだ」


大将「…」


35C1「俺は…こんな事思っちゃいけないが、彼に生きてて欲しいと思ってる」


米海軍機以外の機「「「…!」」」


35C1「死んでから色々分かっただろ?それで…悪いやつじゃないと思ったんだ。ふ、自分が恥ずかしくなったよ。誤解だった…彼は変えたかったんだ、この世の中を。悪を悪とみなすこの世界を。独裁者だろうが犯罪者だろうが、闇の組織だろうが人間だ。分かり合えないはずがない。俺たちは皆、相手がどういうやつか分からない。自分とは違うから非難するんだ。怖いから非難するんだ。それを彼は取り払おうとしていた…。でも…世間も…俺も…誰も理解しようとしなかった。したのは政府やロシア、北朝鮮ぐらいだ」


H1「上層部も…実はお前が彼なんじゃないかと思ってる。死んだはずの亡霊がよみがえって復讐をしている。これならロシアがここまで支援しているのにも納得がいくんだ。」


ウォッカ隊「「「…」」」


大将「そうか…。~は、ただ世渡りがへ、へ…下手だったんだ。やり方がダメだったんだ、そして中途半端だった。だからあそこまで攻撃されたんだ。彼は…愚かだった。素晴らしい考えを持っていたかもしれんが、所詮は理想主義者、現実主義の俺とは真逆だね。」


H1「真逆なんじゃなくて、あの一件で真逆になった、なら納得がいく」


大将「…」


H1「現にお前は彼と似たような事をして、ここまで成功している。現実を見てより慎重に、そして確実に。これなら説明がつく、だろ?」


大将「…そうかもしれんな」


35C1「ウォッカ隊、お前らは~についてあまり話さないな。何を聞いても彼は同志だ、の一点張り。彼について知ってはいるが話す事を禁じられているか、ただ単に興味が無いのかのどっちかだ。」


ウォッカ1「…俺は…彼を同志だと思ってる…。祖国に尽くしてくれた英雄だと、国内でもその人気は根強い。それしか知らん」


35C1「そうか…ならいい」


H1「そういや…FFの連中はみんなお前らの司令官の経歴知ってるんだよな?」


サテライト1「…まあ…」


ソルジャー2「少なくとも、俺たち幹部は知ってる」


ソルジャー3「他の隊員は…どうだろうな…過去は知ってても、それはニュースで見た内容だ。」


35C1「じゃあ全部は知らないのか」


大将「知らない、というより教えてない。話すには時間かかるし、そもそも必要ない。まあ訊かれたらある程度は話してる。まあ肝心の部分は濁してるがな。悪く言えば…真実を隠してあいつらを騙してるって事だ」


H1「は、おいおい流石にそれはないだろ…」


35C1「そうだよ、だよな?他のやつら」


FF機「「「…」」」


大将「な?」


ウォッカ1「…一つ確かなのは、我々が見てないところでFFの幹部を取っ捕まえりゃ色々分かるかもって事だ」


H1「…」


35C1「それは…確かにそうだが…」


ウォッカ2「それから別に彼らがどんな正体でも、我々と友好的なら攻撃する必要はないって事だ。」


H1「相変わらず冷たいなぁFFの話題には」


35C1「でもまあ、一つ分かった事がある。」


大将「ほう?」


35C1「上層部の見立て通り、お前の正体は~だ。」


大将「えー…なんで…」


35C1「それは…勘かな」


サテライト1「勘か…」


大将「なあ、こうは考えられないか?」


H1・35C1「「ん?」」


大将「俺はそいつの真似をしてここにいる。そいつの思想に感化されてここにいる」


H1「なるほど…それはあるかもしれん」


35C1「だとしてもやはり彼の影響力は凄まじいな」


大将「そういや…お前らお得意の特定はしないのか?俺の喋り口調や声で」


35C1「なぁに言ってんだ。声が電子音の奴の特定なんざ難しいわ。言い回しや(なま)りなんかである程度は特定出来ると思うが…英語を喋る奴なんざいくらでもいる。いくら本国の連中でも難しいだろう」


大将「そうなんだ、流石に無理か」


35C1「んま、俺の意見なんざ上には関係ねえだろうけどな」


大将「なんで?」


35C1「確証なく断定出来ないからさ」


大将「世の中不確実な事なんて沢山ある。たまたま、から大発見に至った事なんて沢山ある。たまには勘で当たる事もある」


H1「…それ、遠回しに自分が~だって認めてないか?」


大将「俺は例を言っただけだ。下の意見も汲み取れん上層部のなんざ無能だね。でも…知っての通り、俺は情報操作で散々世界を引っ掻き回してきた。流石にお前らの上も慎重だろう。幾千万の候補からたった一つの正解を導き出すのは至難の業だ。ま、せいぜい頑張るこった」


H1「へいへい、頑張りますよーだ」


大将「さて、俺はそろそろ給油が終わるが・・・お前らは終わったか?」


H1「こっちはまだだ、もう少しかかる」


大将「あいよ」


数分後・・・


H1「終わったぞ、みんな終わったな?」


35C1「俺は終わったぜ、他も終わってる。いつでも観戦できる。ただ・・・一つ文句があるとすれば・・・」


大将「ん?なんだ?」


35C1「ポップコーンがねえことくらいかな、あと飲み物。コーラが欲しいなぁ」


H1「なーんじゃそりゃ(´д`)」


大将「はぁ?(・д・)」


サテライト1「アッハッハッハッハッハッハ!こりゃあいい!面白い!」


ウォッカ1「ハハハハハ!思わず笑っちゃったよ!」


H1「まあいいや、俺は位置につくぞ」


大将「俺もそうするわ…」


2機が水平に横に並ぶ


ウォッカ1「ふう~笑った笑った。さて、いつも通り俺が合図をするぞ」


サテライト1「頼むぞ」


35C1「頼む」


H1「さて、やるか」


大将「負けないぞ?」


H1「ああ、俺もだ」


ウォッカ1「両者、準備はいいか?」


H1「ああ」


大将「いつでもオーケー」


ウォッカ1「よし、カウントダウンを始める。10秒前!」


「10!」

「9!」

「8!」

「7!」

「6!」

「5!」


両者の顔が真剣になる


「4!」

「3!」

「2!」

「1!」

ウォッカ1「始め!!!」


大将「ふん!」


H1「しゃあ!」


両者一気にスロットルを全開にし、それぞれ反対に旋回する。誇りと意地をかけた決闘が…今、始まる


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