始まりの、終わりの 12-4
これはpixivにも投稿しています。
こちらは米海軍サイド、出撃前の会話
F/A-18Hのパイロット1、以下H1とする。同型機のパイロット2でH2とする。I型は複座なので、前席がI1-1、後席がI1-2。他の機もI2-1、I2-2とする。パイロットが2人いるJ型も同様。F-35Cのパイロットは35C1とする。C1、C2…としないのは、F-18Cと混同しないためである。
35C1「しかしなんだこの大編隊は。MQ-36が22機、F/A-18Hが8機、F/A-18Iが6機、EA-18Jが4機、F-35Cが4機の計44機って。上層部の本気度が分かる。」
H1「上層部は焦ってやがるな。ったくよ、焦ったら負けなのに」
35C1「まああんだけ馬鹿にされればそりゃ怒る。ま、俺は感謝したけどな。」
J1-2「へー、なぜ?」
35C1「誰も死んでないからな。殺す事しか能が無い俺らとは大違いだ。」
J1-2「ハハ、違いねえ。」
H1「んなこと言ってると、船を下ろされるぞ?」
35C1「ご心配なく、今俺がここにいんのは忠誠心だけだ。上への期待はしとらんが、せっかく乗った船だ。腹は括ってる。」
H1「なら心配はないな。俺も腹を決めてる。いつでも地獄へ堕ちるぜ」
J1-1「俺も」
J1-2「自分も」
35C1「そういや、いつの間にか衛星からの支援出来るんだな」
H1「本国の連中が、FFに弾道ミサイルや核で攻撃すると言ったらしい」
J1-1「なるほど」
J1-2「んで、その結果今まで不毛な戦いが続いてると。抑止のはずが、皮肉だねぇ。」
J1-1「はぁ…この戦いに意味はあるのか…」
H1「意味なんてあってたまるか。戦争は感情と儲けのために起こる。そのために俺たちは駒として使われる。今回だってやめられる戦いをいつまでも続けてるのは、平和のためじゃない。下らん愛国心とやらだ。本国の連中もただ愛国心を叫び、戦わない。ぜーんぶ俺たち任せだ。国民は頑張れと言うだけで、戦わん。俺たちを国民は英雄と言うが、英雄ってのは軍人の事で、俺たち個人じゃない。たとえ俺たちが凱旋しても、顔なんか覚えちゃもらえん。必要なのは英雄という軍人さ、顔のないな。第二次大戦の、硫黄島で旗を掲げた兵士たちが良い例さ。あれをモチーフにした映画があったな、日米両陣営の視点で描いた…。両方とも素晴らしかった…戦争が単なる政治という事がよく分かる。いつだって、兵士は使い捨てさ。せっかく命がけで戦って稼いだ給料も、退役後に薬や酒に使う。いや~退役後も国に尽くすとは、クソみてえな愛国心だ。それに、教科書には載っても顔は覚えてもらえないってな。いい加減にしてほしいもんだ。」
35C1「はぁ…俺が入隊したときは、愛国心マシマシの世間知らず野郎だったな、懐かしい。」
J1-1「どうせ除隊してもやることないしな、もうしばらくは使われてやるよクソッタレ。」
H1「そういや、確認のため聞くが、コールサインはそれぞれの機の型に合わせるんだよな?MQ-36はQ1~22、H型はH1~8、I型はI1~4、J型はJ1~4、F-35CはC1~4。」
35C1「そうだ」
H1「了解。さて、じゃあ行きますか。今回も汚れ仕事だ、みんな無事に帰ろう。」
そして上空・・・F35CとMQ-36が先行する。
F35C1「今回はちょっかいだ。少しつついて撤退。深追いは禁止だ。」
H1「あいよ」
35C1「今先行しているMQ-36から連絡があった。敵の編隊を確認。機数2の編隊が5。その前に先行している無人機と思われる小さな機影20。我々の無人機には主に格闘戦をやってもらう。ジュリエット1~4!我々と一緒に来い!まずは電子攻撃を仕掛ける!それから無人機に攻撃させる!」
「「「了解」」」




