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始まりの、終わりの 12-1 修正2021/09/03

これはpixivにも投稿しています。

第12話 荒空の皇帝

2032/4/4/14:32 地中海へ面するシリアの海岸付近、フリーダムフォースの防空網に反応する機影が複数


キュイーンと飛ぶその正体は、先日復活した米海軍の空母機動部隊の艦載機。F/A-18H/Iとその電子戦機型のEA-18J。先頭にはMQ-36がいる。後ろにはF-35C。詳しく説明しよう。

MQ-36は米軍の試作無人機X-36を実用化したもので、ステルス性と機動性を両立する。中型で中速での機動性が長所のF-18と相性がいいとして、空母に艦載機として搭載されている。実用化するに当たって武装を積むため、全長を10メートル以上まで大型化している。機動性は無人機ということもあり、米海軍トップクラス。何度もFFの戦闘機と張り合ってきた名機である。これの空軍型は、地上からの遠隔操縦が可能で高度な戦闘機動も地上から行える。遠隔操縦用の操縦室は、外見上はシミュレーターである。

F/A-18H/IとEA-18Jは既存のF/A-18E/F、EA-18Gを大幅改良したもので、共通している部分は

・エンジンの間隔を広げる

・エンジンの大型化、推力増加、騒音低減、燃費向上

・3次元推力偏向ノズルを搭載

電子機器(アビオニクス)の変更

・ステルス性に優れた主翼の菱形翼と水平尾翼は、前縁に38度の後退角と後縁に17度の前進角を有しており、主翼には操縦翼面として、前縁に前縁フラップ、後縁にフラッペロンが装備。これはF-35の技術を応用したもの

吸気口(エアインテーク)を主翼下と主翼上に分割化

・S字型エアインテークの採用によりステルス性の向上

・エアインテークが上部と下部に分かれ、S字エアインテークを採用したことによる吸気口後方の直線のスペースにコンフォーマルタンク(CFT)を増設し、航続距離の増加。

・エアインテークを前方に延長し、CFTの容量を増加

・エンジン性能の向上により、インテークの小型化、70度の後退角をもたせる。

・これまでのF-18は大きなストレーキにより抗力が大きく加速力に問題があり、高速域より中速域での機動性を重視していた。そこで、F-16のようにブレンデッドウィングボディ形式を採用し、胴体とLERXを滑らかにつないで空気抵抗、つまり抗力を減少

・ストレーキを機首まで延長

・エアインテークを垂直尾翼と同じ角度に変更

・2枚の垂直尾翼は左右対称で、65度の前縁後退角、後縁前進角を有しており、機体中心線から外側へ30度傾けられている。

・主翼下に外付けのウェポンベイを搭載可能

・エアブレーキを垂直尾翼が内側に作動するよう変更

・F-35と同じセンサーに換装

・ダイバータレス超音速インレット(DSI)をエアインテークに追加

・機体表面のほとんどに用いられるカーボン複合材には、カーボン素材の段階からレーダー波吸収材(RAM)が混合

・複合材の割合を増やし、軽量化

機体の製造においては、外部シールドライン制御と呼ばれる工法を使用しており、機体各部の繋ぎ目をほとんど無くした

・部品の数を15パーセント削減

・操縦系統をパワー・バイ・ワイヤに変更し、軽量化・整備性の向上を図る。なお、降着装置は油圧。

・操縦桿をサイドスティックに変更

・コックピットの正面は幅50.8cm、高さ20.3cm、上部高さ2.5cmのタッチパネル式大型液晶カラーディスプレイ、その下に無線機の操作パネルや独立した液晶の姿勢指示器が配置されたシンプルな設計である。主表示装置となる大型ディスプレイは、画面を2分割・4分割・8分割の3つの大きさのウィンドウで区切って分割して各種の情報が表示されるようになっている。画面分割数やウィンドウのサイズ、表示する情報などはパイロットが変更できるため、ミッションに重要な情報は大きく、重要度が低い情報は小さく、不必要な情報は表示しないことも可能である。従来のグラスコックピットは、多数の小型操作スイッチが画面の周囲に並び画面レイアウトも固定されていたため、パイロットは飛行中に小さなスイッチで画面切り替えを繰り返して必要な表示を探すなど負担が大きかったが従来型に比べ、パイロットの負担は大幅に減っている。これはF-35のものを流用

と、このような改良を行った。かなり改造されたが、既存の技術を多く流用した事でコストを削減した。もはやほぼ第5世代機の性能を有しており、F-35の少ない搭載量を補うため、F-35との併用という目的で世界各国へ輸出もされている。


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