始まりの、終わりの 小話5-2
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大将「さて、役者は揃った。いくぞ?配置につけ」
役者一同「「「了解」」」
カーテンが閉められ、消灯もして真っ暗になる体育館
子供たち「「「…」」」
大将「お前らは実物を見たことはないと思う。まあ見たことがあっても、気にするな。今から俺が多分リアルな真似をするぞ。乱用者がどういうものか、偽者ではあるが参考にしてほしい。」
子供たち「「「…」」」
大将「えー、おほん。さて、ナイフは持った…あとは演技と…すぅ…ふぅ…」
大将「まずは市販の、注射器に似たおもちゃを腕に刺すふりをします。それで…後は…ヒヒ…」
目つきが変わる大将
役者たち「「「…」」」
子供たち「「「…」」」
舞台照明が点けられる
大将「ギャアアアハハハハハハハハハハハハハ!!!力が湧いてくる!」
「「「…!」」」
大将「いいねえ!クスリってのは!アハハハハハハハハ!さっきまで悩んでたことがアホらしいぜ!いいぞ…!俺は今なら何でもできる気がする!いや出来る!警察だろうが何だろうが関係ねえええええ!!!空も飛べるぜええ!!おや、手に包丁が…いいねえ…早速俺様の無双伝説を始めるかあああ!ここから!俺の伝説が始まるぜえええええ!!!!」
スタスタ…
大将「ん?なんだあれは…」
アリー(警察)「ん?君、大丈夫かい?顔がやばいよ?ってか手に何を持ってるんだ!?包丁じゃないか!?」
大将「おーいうるせえな警察風情がよ~俺様に文句あんのか~?ああん!?」
アリー(警察)「ちょ、おい!こら!落ち着きなさい!」
大将「うるせええ!!!」
アリー(警察)「ぐふ!?」ばたんっ
倒れるアリー
「「「うおぉ…」」」
大将の手には…血が付いている!?
「「「うわ…」」」
「血だ…マジかよ…」
「いや、あれは確か疑似血液のはず…」
「だよな…」
そう、これは疑似血液。大将がよくエセ処刑動画で使ってるあれです。
大将「イヒヒヒヒ…警官でさえこのザマだ…バーカ!ザマァみろ!俺様に喧嘩売るからだああああ!!!」
隊員(通行人)「うわ!人が倒れてる!」
教師(通行人)「なんだこれ!?」
大将「ああん?」
2人「「うわ!?」」
大将「イヒヒヒヒ…ギャアアハハハハハハハハ!死ねえ!!!」ぶんっ
ナイフ(おもちゃ)を振り回す大将
2人「「ぐわ~!」」ドスッ
倒れる被害者たち
大将「ギヒヒヒ…ハーハハハハハハハ!」
ここで舞台照明が消える
「うわ、びっくりした…」
再び舞台照明が点くと、そこには車を模したダンボールが。そこに現れる例のやばい奴
大将「ふー、今日は気分がいいや。車でも運転しよーっと。」
と言い、ダンボールを抱える大将
大将「ぶんぶん~」
そこへまた通行人が
大将「うぇーい」
ダンボールを抱えて走る大将。通行人めがけて突っ込む
隊員(通行人)「う、うわ~!」
先生(通行人)「なんだ!?」
ドン、と通行人を吹っ飛ばす大将
大将「アハハハハハハハハ」
と、そのまま舞台袖へ行ってしまった
ここで劇は終了し、体育館の明かりが点く
「…あれ?終わり?」
「…そんな怖くなかったな」
「おい、どこが絶叫だよ。あの疑似血液以外怖くねえぞ」
「え?えーっと…でも俺が見たのはみんなが絶叫してるシーンで…その前のシーンとか無かったんだ…」
「はぁ?お前ビビッてちゃんと見てなかったんじゃねえの?なんだよ脅かしやがって…」
「えー…」
ここでアナウンスが流れる。因みに大将の声ではない
アナウンス「と、このように、薬物は人に正常な判断をさせず、事件を招く可能性があります。皆さんもこうなりたくなかったら、薬物乱用はしないようにしましょう」
ここでさっき大将の犠牲になった人たちが出てきて、ついに劇は終わりになった。
「ふぅ…心配して損した…」
「でも、リアルだったね~さすが大将」
「だね~」
不満は出つつも、大将の演技に関心する子供たちだった




