始まりの、終わりの 小話5-1
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小話5-1 違法薬物
時系列不明、ここはシリアのとある学校。今日は大将たちが子供たちの前で違法薬物の危険性を説きます。そのために全校生徒が体育館に集められた。
がやがや… 先生がマイクを取る
先生「はいみなさーん!静かに~!これから講師の先生方を紹介しますね~。では先生、お願いします!」
スタスタ… 舞台袖から出てくる人たち
「「「おー!!!」」」
「すげー!ホンモノだー!」
大将「はいどうも~皆さん初めまして~」
出てきたのは大将やアリー、コターに数名の隊員たち
まさかの有名人の登場に大騒ぎの会場
大将「おーいいねえ相変わらずの反応よ!いや~これは嬉しい!」
ニヤニヤする大将
大将「さて、今日私たちが来たのは、違法薬物に関する授業です!皆さんは、違法薬物について勉強しましたか~?」
「「「はーい!」」」
大将「うむ、良い返事です!この国では薬物乱用者が多くいます!薬物は依存性があり、一度使ったらやめるのは簡単ではありません。そこで私たちの目的は、最初の一歩を防止する事です!この国では若者の乱用が後を絶ちません!したがって、君たちのような子供たちが将来乱用しないよう、今から徹底的に薬物の恐ろしさを叩き込んでいきます!覚悟してね?」
「「「はーい!」」」
大将「皆さんも知ってのとおり、私は案外演技が上手いようです。したがって今回はこの私自ら、乱用者の真似をして、君たちに薬物の恐ろしさを伝えていきます。イヒヒヒヒ…泣くなよ?」
醜悪な笑みを浮かべる大将
「「「っ…」」」
子供たちの顔が少し曇る
大将「先生方からも許可は貰ってる。俺流の教育をするぜ。さて、この国は医療用麻薬がある。モルヒネなんかいい例だ。薬と毒は紙一重だ。同じ植物でも、薬と毒の部位が分かれる。先人たちが命をかけて作ったのが薬だ。そして毒は先人たちでさえ扱えない危険物だ。人殺しとかにしか使えん。それを俺らが使えばどうなるか…まあ俺も薬物訓練は積んでるが…それでも辛い。いいか?専門で訓練を受けてねえやつが薬物を使えば、その瞬間飲まれる。そこから抜け出すには…長い時間がかかる。少なくとも、10年はかかる」
「「「えー…」」」
ざわめきだす子供たち
大将「いいか?嘘じゃねえ。もし使って日が浅かったら、まだ数年でなんとかなる。もし見つけてくれる奴がいたらな。大体の奴は、それが違法行為と知ってるから誰にも知らせん。だからバレるまでに最短でも数年はかかる。その分治療期間も長くなるから…もう分かるよな?」
「「「…」」」
大将「さて、これからプロジェクターの映像や画像を見てもらう。ハッキリ言おう。まあまあエグいモンが流れる。今のうちに覚悟しとけ。先生方やお前らも、生徒をよーく見ておけ。なんか異常が見られたら手はず通り手を挙げろ。速攻消すから。」
先生たち「はい」
隊員「了解」
アリー「了解」
コター「ああ」
先生や隊員たちが生徒の周りを囲む
大将「よし、配置についたな。これから、薬物を使った奴の末路を見せる。出来の悪いメディアが作ったVTRじゃないぞ?全部本当に起こったものだ。」
「「「…」」」
一気に緊張が走る生徒たち
大将「まずは乱用者の顔だ。一応目元だけは隠してるが…見ろ、口から泡吹いてやがる」
「ひ…」
ぞっとする子供たち
大将「次は乱用者の歯だ。見ろ、ボロボロだ。」
「うげ…」
「気持ち悪い…」
先生「!」バッ
先生が挙手した
大将「!」カチッ
その瞬間、大将はプロジェクターの投影口を閉じた
大将「ふむ、のっけから少々飛ばし過ぎたか…」
生徒の顔がみんな暗く、前を向いていない
大将「よし、調子が悪い奴は即刻保健室送りだ。一応外に、仮設の救護室を設置してる。そっちにも行け」
先生「大丈夫?保健室行く?」
隊員「大丈夫かい?」
生徒がどんどん退場する
コター「なぁ」
大将「はい」
コター「…やりすぎ…が良いんだよな?」
大将「えぇ、小さいころから恐怖を植え付けて置くことは良い事です。障害…というか、障壁なく育った子は間違いなく将来終わりです」
コター「そうか…任せるぞ?」
大将「えぇ、こればっかりは自分の得意分野です」
コター「ちゃんと保護者への許可は…」
大将「えぇ、抜かりなく。自分だからと、信頼してくれてますよ。たとえ子供にトラウマを植え付けても、将来道を外すよりマシですって」
コター「なら良かった…」
数分後…何人かの生徒が戦線離脱
大将「さーて、休憩は終わりだ。次はそうだなぁ、何をしようかなぁ」
また醜悪な笑みを浮かべる大将
「「「…」」」
また緊張する子供たち
アリー(あースイッチ入っちゃったかー、ドМめ)
大将「そうだなぁ次はこれだ。まあ元から流す予定だったけどね。えーこれは、薬物乱用者が起こした事故です。乱用者は正常な判断が出来なくなり、このような運転をします。飲酒運転並みに酷いです。そいつは車に乗って暴走。何台かの車や歩行者を巻き込んだ。見ろ、逮捕される直前の乱用者の顔を。泡吹いて奇声を発してやがる。同じ人間とは思えねえなぁ?」
「うぅ…」
「うげ…マジかよ」
隊員「!」バッ
大将「!」カチッ
大将「はい、しばらくまた休憩だ」
数分後
大将「さて、もういいかな。幸い、あの事故で死んだ奴はいなかった。だが怪我人が何人も出た。ハッキリ言おう。人を殺してなくても、損害賠償や慰謝料がデカい。そうだなぁ、うちの隊員の給料10年分かな」
「「「えぇ…!?」」」
大将「しかもそれは大体一人当たりだ。それが何人もいたら…ぞっとするな?」
「うわ…」
大将「いくら保険があっても裁判で負けるし、牢屋に放り込まれるし。間違いなく人生終わる。お前ら、そうまでして薬使うか?ああん?」
「いや…」
みんな首を横に振る
大将「だろうなぁ。薬物は使ったら一時的なリラックス効果や、感性が研ぎ澄まされる、という効果がある。だが依存性が高い。または致死性が高い。薬物中毒で死ぬやつなんてザラにいる。薬物に正しく使用するなんてない。そもそも使用自体が違法だ。なぜ違法か?使った本人にも、それによって引き起こされる将来の事件の被害者にも、良くないからだ。薬物は百害あって一利なし。よく薬物使用の理由に、辛いから。なーんて言うやつがいるが…もし何か辛いことがあったら、相談センターなんてのがある。これから君らにもその電話番号を配るが…気軽に使え?もちろん、親や家族への報告はしない。永遠に君とその相談センターとの秘密だ。話した内容は墓場まで持ってけ?いやな秘密だからな。」
「「「…」」」
大将「さて、前置きはここまででいい。こっからが本編だ…」
「え…マジかよ…まだなんかあんのかよ…」
「テレビで見たことある…大将自ら乱用者の真似をするって…」
「あぁ、俺も見たことある…みんな絶叫してたぜ…」
「うそ…そんな…」
「そういえば、最初に真似をするって言ってたな…」
「あぁ…言ってた…」
先生(来た…)
アリー(やるのか…あれを…!)
コター(ほどほどに頼むぞ?本物のイカレ野郎がイカレ野郎の真似をしたらそれは恐ろしい…俺だってまだ慣れん…)
大将「さて、準備するか。さ、お前ら、準備しろ」
先生「はい…」
隊員「了解…」
アリー「さて、行くか…」
大将とアリー、数人の隊員と先生が舞台に上がる
「何が始まるんだ…」
「ほんとにやるのかなぁ」
大将「…ギヒ…」
今までになく醜悪な笑みを浮かべる大将




