始まりの、終わりの 小話4-18
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大将「あのクソババアが…あんの車の“く”の字も分かってねえクソババアが!!!あの野郎が!!!貴重な車を売らせやがった!!!あいつが反対してなけりゃ!!!俺は人生で最高の車を貰えたのに!!!あのクソッタレがああああああああああ!!!!!!!!!!」 ドンッ!
机を叩く大将
アリー(ビクッ!)
もうアリーは下を向いてびっくりする事しか出来ない
大将「はぁ…はぁ…はぁ…。は、俺には運転出来ねえってよ。親父の趣味に俺を巻き込むなって言いやがって…いや、俺の好きな車なんだが…って反論したが、聞く耳持たねえ。その車はスポーツカーだったんだがよ、まあ俺がまだ免許と、と、と…取りたて…というか取ったばっかで、その車を運転するには危なっかしかったってのも分かるが…でもあいつは!俺が運転するのをほんのちょっとしか見てねえのにダメと判断しやがった!まあもう一度言うが、そのスポーツカーはターボがついてる速いやつと、ターボがないタイプの2タイプあったんだ。俺の親父のは後者のターボが無いタイプだった。だからそんな速い訳じゃなかったんだ。でもちょっと特別仕様だったな。なのにあのババアは!自分が少し調べた情報を元に、速いと判断しやがった!いくらこっちが説明しても聞く耳持たん!クソが!!!!!ターボ車と間違えやがった!その上よ!他の車を勧めやがって。は、おかしいぜ!あのババアが勧めた車の方が速いんだ!笑えねえか!?あのバカが浅いマヌケ知識で勧めた車が、今、いや、当時親父が持ってる車よりバチクソ速いってな!ハーハハハハハハハ!バカだぜあいつは!ついにあのババアに負けたのか…親父は売りやがった!あの車を!クソッタレが!!!はぁ…はぁ…はぁ…」
アリー「…」
大将「クソ…いつもそうだ…俺を過小評価しやがって…何もかも自分基準だ…あいつは誰も信じねえ。自分しか信じねえ。自分の気に入らねえ事が起こると、徹底抗戦しやがる。キレた時はもっと酷い。殺虫スプレーかけられたゴキブリみてえに、床でののの…の、の…のたうち回る。はぁ…それを何度見たことか。あ、あれもあったわ。さっきうちのババアは誰も信じねえと言ったが、もっとひでえのがあった。俺の友人に対して、あんたは騙されてるって言いやがった。あ、ちげえな、友人に対する評価か。俺の仲の良い友人が、俺を騙してるってよ。は、クソだぜ。んで、次は俺のバイト先に文句言いやがった。いや、違うな。バイト先に対する評価、か。カーハッハッハッハッハ!いやもう言葉が出ねえぜ!やべーおかしくなった!カハハハハハハハ!さーてなんだっけ?あぁそうだバイト先だ。あそこに対してもあんたは騙されてるって言いやがった。あんま稼げねえバイトだったんだが、それでも居心地よくてよ。まあその土地は物価が低かったし…しょうがねえんだが、それでも最低賃金は超えてたのに文句言いやがった!あいつおかしいぜ!何もかも疑いやがって!マジであいつはおかしい!何度も頭の病院に行けって言ったんだがなぁ、行かなかったんだよなぁ、だからおかしいんだよクソが。人間不信で自己過信、はーどうしようもねえクソだぜ。マジで手が付けられなかった。人の話は聞かねえし…俺に対しても過小評価ばかり…ムカつく…きわめつけはよ、なんだと思う?」
アリー「いえ…」
大将「車好きの俺をさらにいたぶる事件が起こった。俺は大学3年生で寮に行くとき、車が欲しいって言ったんだ。そしたらあのババアなんて言ったと思う?」
アリー「車はダメ…」
大将「そうだ!あのクソ野郎!せっかく免許取ったのに使う機会を奪おうとしたんだ!は!ふざけんじゃねえ!あいつは俺を過小評価しやがった!まただ!車を奪って今度は車を運転する権利を奪おうとしてる!ふざけんじゃねえ!安い小さな車で良いって言ったのに、それすらもダメだと!なんでだ!さすがにムカついてなんでか聞いたらよ、あんたあんま運転しないからだってよ。は!しょうがねえだろ!!!あんとき新型コロナのクソ野郎のせいで、外に出る機会がめっきり減ったんだ!近場は自転車で良いし、しょうがねえだろ!!!なあ!!!???」
アリー「…」
大将「もし車が欲しければ、家の車を運転して親を安心させてだとよ!ふざけんじゃねえ!!!!あのクソ親がああああ!!!!」
アリー「いや、それはあなたを心配して…」
大将「心配!?ちげえよ!俺をなめ腐ってんだよ!あんの過保護過小評価ババアが!!!確かに当時の俺はバカで成績もあんま良くなかったし、出来の悪いクズだったがよ、それでも!運転くらいは出来るわ!部活でも練習してたし!あ、俺は当時自動車部でな、そこで練習してたんだ。なのにあのクソババアが!何をするにもいちいちうるさく言いやがって!俺はあいつの人形じゃねえ!!!俺の将来も、俺の事も、俺の友人も!全部俺が決める!なにかも決めてんじゃねえ!!!あの時だって、小さい車くらい運転できるわ!」
アリー「だって…当時は部活も出来なかったって…」
大将「あぁそうだな。でもムカつくだろ!あいつは!あいつらは!どいつもこいつも俺をなめやがって!クソッタレが!なーにが親だ!過小評価する原因も、俺をちゃんと教育しなかったテメーらがわりぃんだろうが!だから俺はこんなクズになったんだよ!クソがああああああああああああ!!!!!!!!!!」
アリー「…」
大声で叫びまくる大将
大将「あぁ俺は病んでるさ、それもこれも全部親や、小学校と中学校で俺を馬鹿にした連中のせいだ!!!!いや、違うな。そんな原因作った俺が悪いのか!?キャハハハハハハハハハ!!!笑えるぜ!!!ああそうだ!全部俺のせいだ!!!受験落ちたのも!成績が悪いのも!全部俺のせいだ!ハハハハハ!ハハハハハ……ははは…はは…は…はは…ははは…はぁ…」
アリー「大将…」




