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始まりの、終わりの 小話4-13

これはpixivにも投稿しています

コター「まあたまたま視察に来たある政治家のおかげで止まったんだがな。あいつが閣下殿と慕う方だ。」


「あー、あの人ですか・・・」

「すげーな・・・」


コター「あの時止められるのはあの人しかいなかったからな。いつでも誰でも止められた状況なのに、止められなかった。それほどの人間よ大将は。んで、なんとか止まった大将だが、さっきも言った通り人格というか自我がほぼ崩壊してた。そこで普段の奴の態度や本人の記憶、証言を元に暗示をかけ、元通りにした。いや、アリーの言うとおり元に限りなく近い偽者かな。どんな物だろうが建築だろうが、つぎはぎや補強をしていったら原型に近い何かだ。今まさに奴はその状態だ。実はもう一つ、奴の出撃を制限してる理由がある。それは精神治療だ。」


「精神治療ですか・・・」


コター「寿命や精神を戻すための治療だ。一旦大きく壊れてしまったんでな。壊れたって言い方は酷いが、確かにあれは壊れてた・・・もうこのままじゃ一生万全の状態は来ないが、ある程度の事は出来る。」


「「「・・・」」」


コター「精神治療に関しては、少しずつ仮面を剥がす作業だ。今の所順調だ。あれだけ精神崩壊してもなお仮面がつけられたのは、さっき言った中にヒントがある。」


「さっき・・・?」


コター「俺はほぼ精神が崩壊したと言ったが、この“ほぼ”という言葉に注目して欲しい。いくら精神が崩壊しても、奴の本質は死んでなかったんだ。そもそもなぜ奴があんな異常な事をしてたのか・・・それは人のためだ。」


「人のため?」


コター「奴の本質、人の為だ。誰かの役に立ちたい、力になりたい。でも今のままじゃ何も出来ない。それが奴の狂った理由であり、奴が完全に壊れなかった理由だ。」


「おー・・・」

「何が何だか分からないが、取りあえず大将が平気?そうなのは分かった・・・気がする・・・」

「んー難しい・・・」


コター「ハッハッハ、説明が下手でスマンな。俺自身、どう説明すればいいのか分からなくてな・・・」


「いえ!とんでもないです!」

「平気です!ただ単に自分の理解力がないだけで・・・」

「でもすげー話だ・・・」


アリー「大丈夫、俺でも最初は分からんかった」


「ありゃま」

「アリーさんがわかんねえんじゃ駄目だな・・・」

「んー頭痛い」


コター「最後に、奴の本質は変わっとらん。だから、例えそれが仮面でもお前らを思う気持ちは変わらん。いいな?」


「「「・・・!はい!」」」


コター「そりゃ良かった。うちの司令官は思ったより不器用で、メンタルが弱い。出来ればこれからも支えてやってくれ」


「まっかして下さい!」

「お安いご用ですよ!」

「どこまでもついて行きます!」


コター「お前もな、アリー」


アリー「はは、わざわざ言います?ここまで知ってもなおついて行く意思ですよ?任せて下さい」


コター「ああ、頼むぞ」


「なんてこった・・・大将にそんな事が・・・」

「俺はあの人を支えるぜ!」

「どこまでもついて行くぜ大将!しつこいって言われてもなぁ!」

「おうよ!俺も!」

「私も!」

「私も~」

「せっかく助けてくれたんだもん、私はあの人が誰であろうと気にしないよ!」


コター「おおっと・・・」


アリー「随分と聞かれてましたね・・・」


「おーみんな聞いてたか!」

「盗み聞きとはやるなぁ!」

「ハハハ、スマンな。だって面白そうな話だったし」

「途中面白いどころか洒落にならん話があったがな」

「メシ食いながらこっそり聞いてたぜ」


「よーし!テメーらぁ!あの不器用ポンコツいかれメンタルやばやばバケモン司令官のために頑張るぞ~!」


「「「おー!!!」」」


コター「はは、正直今回は奴への信用が落ちると思ったんだが、余計な心配だったな。良かった良かった(*^^*)」


アリー「えぇ、さすが大将ですね。(*´ω`*)」


コター「これも、あいつが司令官たる所以(ゆえん)、か…。勝てねえなぁ」


アリー「まだまだ学ぶべき所は多いですね、自分も頑張らないと」



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