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始まりの、終わりの 小話4-4

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アフマド「ぐ…!」


死んだ、とアフマドは思い目をつむった。しかし体にナイフが当たった感触はなかった。しかしナイフが刺さる音は聞こえた。おかしいと思い恐る恐る目を開けると…顔の横にナイフが刺さっていた


アフマド「あ…え…?」


言葉が出ないアフマド


目をつぶった群衆がやっと目をあけ、アフマドと同じ反応をした


大将「いいか坊主。この組織において、仲間を傷つけることは許さん。鉄の掟だ。だが例外として、俺は構わん。」


アフマド「え…?」


大将「俺は他のやつより多少は頑丈だ。だから殺すなら俺にしろ。この組織は俺の力で動いとらん。言っただろ?俺が形だけの司令官って。よく覚えとけ?俺が悪い事言ったらそれは俺のみに適用される。逆にいい事を言ったら、それは俺以外のやつに適用される。」


アフマド「え…?」


アフマドは混乱している


大将「例えば、俺が死ねと言ったらそれは俺のみに適用される。だから俺だけが死ねばいい。逆に俺が死ぬなと言ったら、そのままの意味だ。お前らは死ぬな。だが俺には死ねという意味だ。分かったか?」


アフマド「えー…」


もう混乱してて言葉が出ないアフマド


アリー「ふっ…分かるわけねえだろうが。お前は分かるか?」


「え?いえ…」


アリー「だよなぁ」


先ほどまで泣いていた子は、もう泣き止んでいた


大将「文句があんなら俺に言え。殺したければ俺に言え。簡単には殺されないが、相手はしてやる。いつでも殴ってやる。もう簡単には刺されんぞ?」


アフマド「…」


大将「俺は…救世主じゃねえ。人殺しもするいわゆる悪魔だ。でもな、綺麗事だけじゃ、何も変えられんだろ?なにかを決断する時、する時、少数が捨てられる。でももしそれをしないで済むなら?誰もやってこなかったものだ。いや、やろうとしても無理だった。俺らは大きな力を持ってる。それを使って世界を変える。お前らと言う少数の犠牲者を見捨てないためにな。もちろん、お前らからすれば少数ではないだろう。だが世界、特に先進国の人口から見れば、お前たちのような難民とかは少数だ。でも、それじゃあムカつくだろ?」


アフマド「…」


大将「確かに偽善さ。だが言うだけ言って何もしないやつよりはマシだ。もちろん、最初はみんな俺を批判する。でもいつしか仲間になってくれる。洗脳かもしれんが…それでも信頼してくれる。それって嬉しい事じゃねえか?そんで今まで出来ることが少なかった連中が、色々出来るようになる。それを見んのがたまらなく嬉しいんだ。次はそいつらが国を支える。最高じゃないか?俺は、俺らはそのきっかけを提供したいんだ。戦争も難民も弱者も絶対に消えん。だが、それを限りなく減らすことは可能だろ?」


アフマド「…」


アフマドはじっと聞いている


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