始まりの、終わりの 小話4-2
これはpixivにも投稿しています
お知らせです!今回以降、タイトルを「始まりの、終わりの」へ変更します!
理由しては・・・タイトル名を酷いと言われブチ切れたせいです・・・
「え、ちょっと、大将!」
周りの隊員が止めようとする
大将「いいじゃねえか、こいつが“ナイフ程度”で俺をどうにか出来ると思ってんだ。試させてやろう。」
「しかし…」
大将「俺が何度死線をくぐったと思ってる。」
「分かりました…」
大将「おい、聞いてるか?情けをかけて、貴様にナイフをやろう。ほれ」
ナイフをアフマドのそばに置く大将
アフマドはようやく痛みが引いてきたようで、ナイフを取る
アフマド「後悔するぞ…」
少し苦しそうに言うアフマド
大将「んなことはやってみなきゃ分からん」
アフマド「バカめ…俺がテメーを殺せないと思うのか…?」
大将「殺したいだろうぁ。どうぞご自由に」
アフマド「貴様…!とことん人を馬鹿にしやがって…」
大将「人をからかうのは面白いしな。それに、馬鹿を馬鹿にして何が悪い?」
アフマド「キサマァ!」
ついに堪忍袋の緒が切れたアフマドが大将を攻撃しようとする
大将「ふん」
突きだされたナイフを軽くかわす大将
アフマド「クソ…!クソ!」
何度ナイフを突こうが切ろうとしようが当たらない。大将は軽く身をかわす。右に左に。時にはアフマドの頭上を越えてかわす。
大将「おいどうした?もう終わりか」
アフマド「はぁ…はぁ…」
10分以上ナイフを振り続け、ヘトヘトのアフマド
アフマド「ぐ…クソオオオオオ!」
最後の力を振り絞ってナイフを突きだす
大将「それを大将は少しよけつつ、拳を腹に叩き込む」
ドゴ…!
アフマド「グフ…!」
後ろに崩れるアフマド
大将「一応手は抜いたが…その様子じゃあ立てんな。別に何を信仰しようが自由だし、俺をなんと言おうが自由だ。だがこれは覚えとけ?俺の仲間たちを悪魔呼ばわりすんのは許さん。キサマみてえなガキは、一度プログラムを叩き込まれると変更は難しい。だから少年兵の更生は難しい。おまけに生意気で怖いもの知らずと来た。いや、怖いもの知らずじゃねえな。ただの世間知らずマヌケ野郎だ。恐怖を知らず、己の弱さ、未熟さを知らず、た、た…ただと、と、突撃して死ぬ。それを利用してんだよあのバカ武装組織どもは。それすら分からんテメーは、愚かモンだ。」
アフマド「く…うぐ…なんだ…とぉ…」
大将「己の目で真実を確かめようとせず、聞いたモンだけを信じる。そうやってこの世界は狂ってきたんだ。だから俺は宗教が嫌いなんだ。開祖たちはみな良い人たちだ。彼らは本当に人々を思いやり、後世まで自分の経験を伝えて人々の希望になろうとした。人々の模範に、心のよりどころになろうとした。しかし、彼らの事をなんも分かっとらんマヌケどもが、自分の都合の良いように作り変えてきた。それが今の宗教だ。今の主要な宗教に、かつての面影はない。名前だけ同じの、全くの別物だ。みんなの宗教ではなく、個人の宗教になってしまった。個人の所有物になってしまった。故に!俺は宗教を滅ぼす。まずはキサマらの3宗教、それからヒンドゥー教、最後に仏教だ。そうすれば、自分たちで時代に合う考えやルールが出来る。そうは思わんかね?」
アフマド「なに…言ってんだ…」
大将「要するに、百聞は一見に如かずだ。何事も自分で確かめるのが宜しい。それが出来ねえやつは…他人に自分の考えを押し付けるな。」
アフマド「クソ…」
まだアフマドは動けない
大将「どうする?まだやるか」
アフマド「…そうかい、分かったよ。」
大将「ほう、分かったか。案外物分かりが良いもんだ。」
アフマド「だから…みんなアンタの演説を聞くと…納得するんだ…俺でさえな…」
大将「納得…というより洗脳だ、オメーの言う通りな。」
アフマドに近づく大将
アフマド「ふ、確かに洗脳かもしんねえ…でも…みんなには希望に聞こえたんだろうな」
大将「そうかもしれん。おかげでいつも演説しないといけない。同じようなやつを毎回やるんだ。さすがにネタ切れよ。」
アフマド「ハハ…そうかい」
大将「…んで、本当に納得したんかい」
アフマド「いや…まだ完全に理解はしてないが…少しはアンタの言う通り、自分で確かめたりしてみるよ」
大将「そりゃ良かった(´ω`*)」
ニッコリ笑う大将
「はぁ…良かった…」
先ほどまで問題児を止めていた子供も、周囲の人間も、みな安心した。そして心に思うのである。さすがは大将と。どんな者も彼の話を聞けばたちまちおとなしくなり、彼の部下になる。それが彼、大将の魅力で、司令官たる所以だと。




