呂律と頭が回らない大将 11-3
これはpixivにも投稿しています
トリガーを引く。プシューとミサイルが飛んでいく。ミサイルに内蔵されたカメラで、目標を探す。因みに・・・機体は光学迷彩で隠されているが、ミサイルは違う。なので、レベル2ステルスを使用する際はミサイルが集団で飛んでいるように見える。搭載数160発のうち、胴体上の80発を発射する。搭載量オーバーなのは秘密。レベル2で作られた戦闘機なので、頑丈さはお墨付きだ。
弾はペイント弾。もっと詳しく説明すると、これは空中炸裂信管と接地炸裂信管の2種類があり、今回は空中炸裂信管、つまり空中炸裂方式を使う。このペイント弾は強い粘着力を持つスライム状の物質が入っている。空中炸裂方式の場合、空中でミサイルが破裂、中のスライム状の物質が飛び散るというもの。これで主砲の穴やミサイル発射機を塞ぐ。これは上手くやらないと効果がないので、通常2発を同じ場所に撃ち込む。このスライム状の物質、特殊な色をしており発熱もする。人工衛星のカメラからちゃんと着弾したか確認できるので、夜間でも使える。
しばらくして、無線が入る。
管制室「80発のうち、52発が命中。空母のレーダー、CIWS、ミサイル発射機がペイント弾で塞がったのが確認。レールガン搭載艦も、全てのレールガンの砲身が塞がったのを確認した。CIWS、ミサイル発射機、単装砲もペイント弾で塞がったのを衛星から確認した。さらに周囲の駆逐艦やミサイル巡洋艦の武装無力化を確認。奇襲は成功だ。」
さて、ここまで上手くいってしまい何でや!?と思ってる皆さんに、ちょっとネタばらし。デコイドローンに敵が食いついている隙に奇襲。人工衛星から敵艦や敵機を電子攻撃。敵艦や敵機はもちろん対電子攻撃システムを備えているので、完全にシステムが停止した訳ではないが少し反応が遅れた模様。故にここまでの被弾を許してしまった。アメリカも間抜けではない。例のデコイドローンをおとりとみなし、戦力の半分を艦隊に残し全ての艦載機を発艦させていた。艦載機は自分より下にいる敵機を探すレーダーも備えているので、いくら低空を飛ばれようと発見出来る。
しかし大将の戦闘機はレベル2の戦闘機。フリーダムフォースがレベル1戦闘機と暫定する戦闘機では、発見が難しいのだ。その上電子攻撃を受けた事もあり、さらに発見が難しかった。
管制室「よし、攻撃の第二段階は成功だ。もう喋ってもいいぞ。そんな暇はないと思うが、質問はあるか?」
大将「ないね、引き続き攻撃を続行する。今度はバイオ弾を使う。」
管制室「了解」
間髪入れずに大将がミサイルを撃つ。周囲の敵艦に40発のバイオ弾を撃つ。これは一種の風邪菌を含んでおり、直撃する寸前に爆発して飛散する空中拡散方式と、より確実性の高い接地拡散方式がある。これは拡散した時、風邪菌を78時間延命させる特殊な無色の液体をばらまく。空中で爆発して特殊液体をばらまくより、しっかり着弾してから拡散する方が効果が高い。範囲は狭まるが、特殊液体はまとまっていた方が効果が出る。今回は接地拡散方式を使う。
安全装置を解除してトリガーを引く。ミサイルが周囲に向かって飛んでいく。このミサイルも備え付けのカメラの映像で目標を探す。主に船の甲板をめがけて飛んでいく。
数秒後~数分後、次々と着弾する。迎撃システムはほぼ機能せず、全弾が命中した。破裂音とともに煙が出る。これは敵にただのスモーク弾だと誤認させる為だ。
管制室「全弾命中。後は予備のペイント弾か。任務は完了だ、帰還せよ。油断するな?着陸するまでが任務だ。」
大将「あいよ。」
方向転換して、来た方向を帰る。その後ろを飛ぶ機影が・・・
大将「やべ、見つかったか。コントロール、こちらリベンジ1。後ろから付いてくる敵機8。恐らく音波レーダーだ、くそー。」




