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始まりの、終わりの 13-40

これはpixivにも投稿しています。

ババババババッ!!!!



~~~~~~~~!!!


~~~~!~~~~~!!



ブシュン!ボトボト・・・



声にならない悲鳴を上げ敵がスイカのようにはじけ、肉片や血の雨が周囲に降り注ぐ。



ババババババ!!!



幹部1(銃身が熱くなる頃だな、機関砲を使うか)



バババ・・・!



スッ



機関銃から機関砲に切り替える



バッバッバッバッバッ!



ドガーン!ドーン!



車両が破壊される



バシール「うぐ・・・」



耳をつんざく銃声、悲鳴、何かがはじけ散らばる音。何も出来ない、何も出来ずにいる。なんとかしなければ。しかし体は動かない。


バシール「く・・・そ・・・」



車両を脱出したものの、さっきの横転で負傷してしまい思うように動けない。



その時・・・



ボンッ!



バシール「ごふ・・・!」



付近に着弾した機関砲の榴弾の破片で、重傷を負ってしまった



バシール「あぁぁぁぁぁぁぁ・・・」



血が流れる。意識が遠のきそうになるが、その目はまだ地獄を映している。



バシール「ヒュー・・・ヒュー・・・」



スッ・・・



銃に手を伸ばすが、届かない。



バシール(あと・・・もう少し・・・)



届かない、駄目だ。何も出来ない。この地獄が・・・一方的な蹂躙が止められない。いや、銃を取って何が出来ようか。何も出来ない。しかし・・・それでも、自分は銃を取らねばならない。



バシール「ぁぁぁぁぁぁぁぁ・・・・・・」



意識が遠のく。周囲がスローモーションになる。耳はあまり音を拾わなくなっていた。おぼろげな、こもったような・・・もやがかかったような音がする。



体は動かないのに、意識が遠のきそうなのに、なぜかしっかり思考が出来る。



バシール「ヒュー・・・ヒュー・・・」



なぜか今までの事を思い出した。なぜだろう、こんな時に。



あぁ・・・これが走馬灯か。ということは自分はもう・・・



自分の最期を悟った彼は、思考を巡らす。



楽しかった事、苦しかった事、沢山あった。



特に嬉しかった事は、あの時。



自分の国を取り戻した時。



侵略者と裏切り者から国を取り戻した時。



空港から上がった最後の敵機がフレアをまいて逃げた時。あの姿は無様で大いに笑った。



あの後みんなで祝杯をあげた。長年の夢が達成され、みんなで喜んだ。



花火の代わりに空に祝砲を撃った。祝砲といっても銃を撃っただけだが・・・それでもいい、銃は相棒だ。



相棒も喜んでいる事だろう。



祖国は何度も大国に侵略された。最初はソ連、次はアメリカ・・・。その全てを我々は追い出したのだ。なんと誇らしい事か。



ソ連を追い出した時、私は同胞を英雄だと思った。祖国は敵から・・・それも大国から守ったと。だが奴らは今度はアメリカに尻尾を振り始めた。結局・・・奴らは傀儡に過ぎなかった。私は・・・我々は失望した、だから再び祖国を解放するために銃を取った。それが私が教えられたこの国の歴史だった。



今度こそ・・・真の自由を。誰にも縛られない・・・自由を。自分の事は自分で決める。誰かに指図されたりはしない!



そして我々は勝った。二度の侵略から祖国を守ったのだ。そして・・・今度はなんだ。ロシアだ、しかも傭兵部隊まで連れて。



我々に敗北したことがソ連崩壊の遠因と言われて本当に誇らしかった。しかしソ連はロシアになった、何にも変わらなかった。



復讐か?だから傭兵部隊まで連れて徹底的に潰しに来たのか?ふざけるな、復讐したいのはこっちだ。人の土地を散々荒らしやがって。



あぁ・・・志半ば倒れるのは非常に悔しいが・・・すまない同志、先に仲間の元へ向かう。あの世から見守ろう、我々の大願成就を・・・








・・・さらばだ・・・みんな・・・







バシール、ここに倒れる




・・・未だその手、銃に届かず。




しかし致命傷を負おうと闘志潰えぬその姿は、彼らの士気の高さをうかがわせた・・・



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