始まりの、終わりの 13-35
これはpixivにも投稿しています。
「「え?」」」
敵3「弱音を吐く指揮官なんざ指揮官失格だろう。非難されても反論出来ん・・・。無礼講だ、容赦なく意見を言って欲しい」
そう弱々しく、絞り出すように声を出す
兵士1「らしくないですよ指揮官」
敵3「!」
兵士1「我々は志願して残ったんです。それくらい分かっています。なぜ我々残留組だけに言ったのか。そして、指揮官の覚悟も。あなたは指揮官として立派です。部下より率先して戦おうとしているのですから」
敵3「!!」
兵士2「その通りです。それにどうせ指揮官一人でも戦う気だったんでしょう?ずるいですよ?」
敵3「ず、ずるい!?」
兵士2「えぇ!こんな大舞台を独り占めして・・・ずるいですよ。しかし、いくら指揮官といえど一人で演じきるのは大変でしょう?誰かが助けてあげないと」
兵士3「お?また戦場を舞台に例えるのか、相変わらずだな」
敵3「・・・お前は・・・舞台が好きなのか?」
兵士2「はい!夢は舞台役者です!荒廃したこの国を、舞台で勇気づけるんです!」
敵3「そうか、じゃあこの舞台は良い練習になるな」
兵士2「えぇ!これほど良い舞台はありません!」
兵士4「へっ!若いくせによく言うぜ!」 ワシャワシャ
兵士2「あ!ちょっと!撫でないで下さいよ!」
兵士4「うりうり~」
「「「ハハハハハ!」」」
敵3「ハッハッハッハ!威勢が良いじゃねえか!よぉーし!この大舞台、みんなで成功させるぞ~!」
「「「オオオオオオオオオ!!!!!!」」」
この瞬間、士気は高まった。しかし、彼はさらに連帯させるために改めて演説を行う。それは、作業が急ピッチで進められ、全員が配置についた時だった。
この時の演説は確かに全体の士気を高め、全員が絶命寸前まで高い士気を保っていた・・・
自分たちは恐らく確実に死ぬ。でも怖くない。一人で戦う訳じゃないから。
敵3「いいか?なるべく爆薬を設置した建物群の中心にいろ。そこで奴を迎え撃つ。たとえ死んでも、なるべく中央で死んでくれ。起爆のタイミングは私が決める。万が一私が死んでも良いよう、一応時限式にする。みんなにも起爆スイッチを持ってもらったが、それも保険だ。私が死んだ時、最後の一人が起爆して欲しい。全員で奴を倒すんだ。そこに地位なんて関係ない。私も、諸君らと同じ、一人の戦士だ」
たとえ
敵3「だからと言って私はすぐ突撃するつもりはない。諸君らの勇姿をしっかり目に焼き付けてから突撃する。あの世で諸君らに教えてやろう、どれだけ諸君らが勇敢だったか・・・!」
「「「おおお・・・!」」」
たとえ・・・!
敵3「あ、タイマーだが、すぐに爆発するよう設定しない。なるべく時間が経ってから起爆するようにしてる。どのくらい我々が持つかわからないが、まぁ1時間持てば良いだろう。それともう一つ。なぜ私がすぐ起爆しないか分かるか?」
兵士5「いえ・・・」
たとえこの先が・・・!
敵3「それはな」
絶望しかなくとも!
敵3「みんな、やつに一矢報いたいだろ?たとえ当たらなくとも、目一杯弾丸をぶっ放してやろうぜ?」
兵士5「おおお・・・!」
兵士6「確かに・・・せめてあいつと全力で戦ってから派手に逝きたい・・・!」
兵士2「へっへっへ、最高の舞台になるな・・・!」
敵3「もしタイマーが作動した際、ピ、ピ、ピー!っと音がなる。3秒くらい鳴るから、それが鳴ったら覚悟しろ」
(((ニィィィ・・・!!!)))
覚悟という言葉を聞いて一斉にニヤける
敵3「私が起爆スイッチを押した場合、その時も音がなる。タイマーと同じ音のはずだ。」
我々は・・・!
敵3「さて・・・あいつに・・・あの世への片道切符を渡してやろう。我々がその道中をガイドするんだ。旅立ちから・・・到着までをな」ニィ
悪い顔をする
(((ニィィィィィ・・・!!!)))
それにつられてみんなも悪い顔をする。さながら集団でイタズラを決行する子供のようだ。
敵3「よし、じゃあ準備しよう!」
「「「オオオオ!!!」」」
死して勝利する




