始まりの、終わりの 13-33
これはpixivにも投稿しています。
ガラガラガラ・・・
町の中心部はがれきの山と化している。流石に町全てを吹き飛ばすほどの爆薬は無かったので、彼らが防御陣地をしいた場所を中心に設置した。彼らがかたくなに分散しなかったのはその訳でもある。
ガララ・・・ガラ・・・
瓦礫の中を歩く人影がいる
ガラ・・・ガララ・・・ガラ・・・ガラ・・・・・・ガラ・・・・・・・・・
だんだんと歩く速度が遅くなる
瓦礫の中心に黒い人影がただ1つ、転がっている
ガラ・・・ ついにその人影にたどり着く
コター「・・・」
コター「生きてる・・・よな。まぁそりゃそうだ、お前があの程度でくたばるハズがない。第一段階しか解放してないとはいえ、肉体の防御力は通常より大きく向上しているはずだ。・・・それにその鎧も、お前を守ってくれたはずだ。だからまぁ・・・その・・・生きてるよな?」
・・・
アルメガ「・・・ゴホッ!ゴホ・・・。スゥゥ・・・ハァァ・・・アァ・・・生キテルサ・・・」
ダンガン「・・・そりゃ良かった。いくら君でもあの爆発はマズイと思ったよ」
アルメガ「アァ・・・俺モアレハ死ヌカト思ッタ、流石ニナ。タケェ授業料ヲフンダクラレタ」
コター「そのようだな」
アルメガ「弾ノ節約ト・・・久シブリノ全力ナンデ楽シモウト思ッタガ・・・。節約シヨウトシタ弾ハミンナ吹ッ飛ブハ、銃ハ壊サレルワ・・・カロウジテ刀ハ大丈夫ッポイガ・・・ヌゥ・・・」
コター「慢心、軽率、油断・・・そして、何よりお前が強者であるが故の、敵の品定め。後は・・・自分は信じないのに自分の力だけには、酔いまくってる点だ。あらゆる要因がこの事態を招いた。」
アルメガ「ッ・・・」
コター「・・・それで、楽しかったか?」
アルメガ「アァ・・・実ニナ・・・。勝テル戦イトイウノハスコブル気持チガ良イ。ダガ・・・」
コター「だが?」
アルメガ「最後ノアノ時ハ、心底怖カッタ。久シブリニ、恐怖トイウモノヲ感ジタ」
コター「そうか・・・お前に恐怖を感じさせるほど、敵は凄かったのか・・・」
ダンガン「あの敵の最期、見事だったな」
アルメガ「アァ・・・。アレホド心ガ震え、モット戦イタイト思ッタノハ久シブリダ。死ンデ欲シクネェナァト思ッタヨ」
コター「そうか・・・」
ダンガン「もっと戦いたい、ねぇ。敵は命が一個しかないから必至なのに、君は残機がほぼ無限というか減らないというか。君を殺せても滅ぼせないからそんな余裕こいていられるけど・・・敵が可哀想だ」
コター「ほんとだよ、敵は文字通り命かけてんのにお前と来たら・・・」
アルメガ/大将「イヤホントネェ、強サ故ノ慢心ト言ウカ余裕というか・・・。どうしても遊んだくなっちゃうんですよね・・・。よいしょ」むくり
体を起こす大将
コター「おや、能力解除したな」
大将「いや~疲れました・・・流石に・・・ぶっ続けで使うのは・・・」
ダンガン「君・・・既に許容時間超えてるんだから、もう遊ぶ時間ないぞ?」
大将「ぬぅ・・・」
コター「この様子じゃ、第二段階の解放能力使用は当分先だな」
大将「んな!?ありゃ体への負担が少ないでしょうに!」
コター「反動の事じゃボケ!使ってる間は良いがその後の事だ!それもお前の場合普通に使わん!もっぱら人体改造に使うじゃねえか!だから余計に反動が来るんだよ!」
大将「ぬぅぅぅぅ・・・」
ダンガン「ま、とにかくこれで、この拠点は占領だ。次は付近の町だ」
コター「さ、行くぞ」
大将「はい・・・」
ガラ、ガラ・・・
歩みを止める
コター「ん?どうした」
大将「いや、これほどの大規模な爆発にも関わらず、市民の犠牲が無い」
コター「あぁ、そういやそうだな。解放能力を使っているが、市民は逃げたか防空壕に避難してるな。この短時間でよく準備したもんだ」
ダンガン「・・・ほんとだ、こりゃ凄い」
大将「・・・」
コター「・・・連中、前よりはちゃんと考えてるな」
大将「あぁ・・・」
ダンガン「そうだな・・・2年前とは違うらしい」
コター「2年前・・・お前が叩き潰した時、市民にもこれまでのお返しかと思うほどボコられたもんな。さすがに反省したか」
ダンガン「民意、ってやつの強さを見た瞬間だね」
大将「・・・」
大将「・・・奴らは・・・変わった。根本は変わんなくても、少しは変わってた」
コター「・・・そうだな」
大将「だが・・・」
2人「「?」」
大将「だがそれも・・・ここまでやっても・・・届かぬというものか・・・」
コター「・・・」
ダンガン「・・・」
大将「・・・自分でやっといてあれだが、残念だな」
2人「「・・・」」
コター「・・・ま、それが戦争ってもんだ。その厳しさは、我々がよく知ってるだろ?」
大将「えぇ・・・まぁ・・・」
コター「さ、次行くぞ。時間は有限だ」
大将「はい・・・」
ダンガン「・・・」
それからしばらくして・・・
ロ軍指揮「お?お疲れさん~」
アフ軍指揮「おおお!無事だったか!良かった~」
共運指揮「本当に良かった!もう凄い衝撃でな!さすがにこれはいくらあなたでもマズイと思って、心配したよ!」
大将「へ!あれで俺がくたばるかい!俺様を誰だと思ってる」
アフ軍指揮「いやぁ流石だなぁ」
共運指揮「ですねぇ」
コター「・・・いや、鎧のおかげな」
大将「ぐぇ!言わないで下さいよ!」
コター「いやほんとだろ・・・お前の代わりに鎧が犠牲になったんだ」
大将「むぅ・・・」
アフ軍指揮「そういえば・・・」
共運指揮「確かに、酷くボロボロですね・・・」
コター「こりゃ交換だな、銃器もバッグも」
大将「うぅ・・・せっかくのトレンチコートが・・・」
コター「見事なまでにボロボロだ」
大将「よよよ~・・・」




