ガラスのようなすぐに割れてしまう心
誤字脱字ありましたら是非コメントお願いします。すいません!
プロローグ
「テメーは一体何もんだ!」そう叫びながら大男が殴りかかってくる。それをひょいとかわして右アッパー。やっぱり人を殴る感覚はどうしても気持ちが悪い。こんな喧嘩を毎日やる不良さんたち、お疲れ様です。そんなこと思っていると大男は近くにあった鉄のパイプを持ちはじめた。「おいおい、なにをする気だよ、落ち着けって」大男は目を血ばらせながら睨んできた。「テメーを殺す」ひぃー怖い怖い。だからこういう不良の世界から出たのに。「一応念の為に言っておくが俺はお前になんか負けんよ?そっちがその気ならこっちだってやるしかねぇーからな」「ここは誰も見ない路地裏だからな、お前を殺してさっさっとおさらばだ」「しょーがない、やってやるか」男は意を決して俺に鉄パイプを振りかざしてきた。幸い相手は大男だが早くはない。鉄パイプをスっと避けると俺はすかさず顔面にパンチ。大男は後ろに吹っ飛んでいった。「くっ、おま...え一体何もんなんだ...」そんな弱弱しい声で聞いてきた。ここはカッコつけて大胆になってやろう。
「いいか、1回しか言わないからな。俺の名は...」
少し間を開け、すぅーと息を吸って大声で言った。
「「氏家渡だ」」
1
春の暖かな風が頬をなでる。今年も春が来たのだと知らせるように。そんな風になでられた頬を触るとピッリと痛みが走った。それは昨日の大男との喧嘩の時によそ見をしたらくらってしまった痣だ。「ちっ、痛いな」そんなことを呟く。なぜああなったかはのちのち分かるだろう。
教室に着くなり和樹がこっちに手を振ってきた。
こっち来いということらしい。仕方なく鞄を置き和樹の所へ行く。「よっ、渡ちゃんーまた同じクラスなー」
「俺はお前と同じクラスなど二度とごめんだったんだがな」「そういうこと言うなよー渡ちゃん、俺だってお前とは嫌だったんだぜー」と言う。自分で言っといてなんだが面と向かって言われると悲しいんだが。そんな和樹とくだらない会話をしていると後ろから名前をでかい声で呼ばれた。「渡くん〜一緒だったんだね!よろしくねぇー」
「あぁ、よろしくな由美」
こいつは高木由美。中学の時の友達でアメリカからの転校生だった。アメリカ人かと思うが親は日本人。ただ生まれがアメリカなだけなのだ。由美の体はとても高校2年とは思えない頭の良さと運動神経の良さ。そしてなにより胸がデカい。マジでデカい。「由美、いい加減俺たちとつるむのやめて女子とつるめよ」「えぇーなんでよぉー、女子は色々めんどくさいよ?だから男子といる方が楽でいいからね。あっ、なんだったら一緒にトイレでも行く??」
「「 行かねぇーよ!!」」
面白かったでしょうか。正直何も捻りがありません。すいません。