第2話 浪人ブタ野郎は巨乳美少女の夢を見ない
なんかこう、ヘ○ットという原液を希釈したような作品を作りたいが、アイツが劇薬すぎて手がつけられないので、ポプ○○ピックあたりのまだ常人に理解できる(?)作品リスペクトで。
あと銀○とか
前回以上にはっちゃけるとこはっちゃけたから今まで以上に好き嫌いが分かれそう?
『浪人ブタ野郎は幼児退行しました』前回の三つの出来事!(中田譲治氏のナレーションにおなじみのbgmを添えて)
一つ!同級生にナイフを刺されてしまう!
二つ!それが元となり朔晦士は浪人してしまう!
三つ!なんと4歳ほどの幼児の姿になってしまう!
……とかくだらねーこと考えてる暇はねぇぞ、現実逃避してる暇があったらなにか考えねえと。
今日は3月20日、そしてセンター試験の受験票の云々で学校に行く必要があるのは9月の10日だっけか、だとするとタイムリミットは5ヶ月と21日。いとやばきことかぎりなしだがさてどうするか……
手始めに最も問題なのは今の学習机に座っても体が合わないことだ。これが出来なきゃ宅浪もへったくれもない。この神がかった才能をこんなところで持て余すなど言語道断だ。
しかしこれに関してはラッキーなことに折りたたみ式のちゃぶ台的なテーブルがあるのでそこで出来る、これはまず不幸中の幸いといえよう。
つぎに、料理その他もこの体では満足に出来ないことだ。これは地方に住んでいる親に連絡してなんとかしてもらう他ないだろう、親に何があったんだ?と詰め寄られそうなものだが……まあなんとかなるだろう。
そして地味にヤバいのが、ストレス発散をかねたアレだ……え?アレってなんだだって?そりゃお前……アレはアレだ、それ以上でもそれ以下でもないよ。
アレを確認すべくおもむろにスマホの画像ファイルをチェックした。当然中に入ってるのはそういうヤツだ。しかも自作である、俗に言う自給自足というヤツだ。
どうだ、我が画力の前にひれ伏したまえ。というかネットを漁ってもそもそも我が推しのイラストは少ない上にグッとくる絵がマジでないこの状況に私は覇を唱えたいね。せめてアニメ化が上手く行ってりゃあよぉ……いかん話が脱線した。
そしてじっくり眺めてみたが、やっぱダメだった。
勃起しちゃいましてね、ではなくしちゃいませんでした、だよ……
程よいサイズに描かれたこの巨乳も今の俺の前では果てしなく無力らしい……せっかく美しく描かれた推しが目の前にいるのに、ここまで絶望的な気分に浸ったのは初めてだった。
しかしこの怒りは確かに俺を立ち上がらせた。(あっちの方は立たなかったけど)
とりあえずやることはたった一つ、ポークビッツアホ岡、もとい高岡に問い詰める必要がある。
しかし残念ながら彼の居場所はわからないため、とりあえず友人に聞くことにした。
するとどうやら彼と親交があったらしいバッキー、もとい木場から連絡があった。
『アイツは今東京でマジシャンやってるらしいぞ』
マジかよ凄えなとか一瞬思ったが、今大阪に一人暮らししてることを思うとかなりやばい、何がやばいってこんな中身は高校生の見た目ガキとかいうどこぞの名探偵みたいな状態じゃ1人で新幹線に乗ると駅員さんに心配されて止められる可能性が大いにあることだ。
あと、状況が状況だけに殺人事件とか起きないかも心配である。
しかしここで引き下がるわけにはいかない、何か策を講じねばと考えていると、不意にある漫画のことを思い出した。
『矢に刺されるとなんとやらというアレ』
俺は確信した、矢ではないが変なナイフだしワンチャンある。そこで俺は気合を入れてとりあえずなんかこう……スタ○ドを出せそうな感じで踏ん張った。
男に必要なのは気合と根性である、気合入れろ!と自分に喝を入れ踏ん張り続けることおよそ3分。
手のひらから変な臭いの汁が出た。
ナイフからも流れてきたアレである。
そして「変な臭い」なのである、別に特段不快なわけでも、心地よい香りでもなく、ただただ「変な臭い」であった。
いやこんなもんで何が出来るねん、と思わず突っ込まずにはいられなかった、関西人やなくても突っ込むでこんなん……人生初の異能力が変な汁ってお前…………
だが、逆に考えるんだ、こんな能力を使いこなせてこそ真のエリートではないか、と。
そう、ここで諦めてはならないのだ、たとえ側から見たら小学校低学年の児童が手のひらから変な汁を出している極めてシュールな絵面だったとしても……
個人的な意見だけど、実は割と実話だったりするんだよね、五○だけにね!というわかる人にはわかる裏設定でした。
思ったけど後書きが後書きの体をなしてないよねこれ……
そんなわけで次回は汁をコントロールする修行編です(しかし浪人生なのに全然勉強してないよ?俺と一緒だ)、お楽しみ……にはしなくていいよ、もっと健全な趣味を持ってね!