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#01

今年もありがとうございます。

つい数十年程前、地球がこれ以上の人口増加に耐えきれ無くなって一部の人は月面にコロニーを作り、移住した。そして、月面に手軽に行けるように交通網が整備された。まず、地球の静止軌道上に宇宙ステーションが作られ、完成に至るのに、四、五年。次に地上から宇宙ステーションまでの道のりのためのリニアエレベーターが建造された。それと同時に月から宇宙ステーションまでの定期運行のシャトルが建造され、月または宇宙ステーションに搬入された。これで、三、四年。そして、完全に月と地球はつながり、多くの人が行きかって栄えたらしい。此処までは良かった。このあとに色々とあった。まずは、月面コロニー内で細菌テロが発生し、多くの人の命が失われた。首謀者は宇宙進出反対派だった。これが引き金となって、様々な運動が起きた。終いには、月面コロニーの独立運動が起きた。独立したならば、多くの人が月に行かないと地球側は思ったのだろうか(そもそも一度バイオハザードになった所に行こうと思う奴の気が知れないが。)全力でこの独立運動を鎮圧しようとした。それこそ国際法を破ってでも(核を使ったらしい)。そして、地球側は月面コロニーの独立を認めた。何故かはわからない。噂だとかなり高額な金額を月側が提示したとか。真偽のほどは置いておいて。これを境に月のコロニー住民の差別が始まった。そして、俺こと高瀬俊哉は゛月の姫゛こと月姫アリスに小学校3年生の時に出会っていたらしいのである。











一度動いてしまった運命という時計の歯車は止まらない。と俺は思う。それこそ、時計のように歯車の歯が欠けてしまってでも回る速度が落ちてでも止まらないだろう。まぁ俺が言いたいのは、一度人からの相談されたりして、事件や物事に関わると巻き込まれてしまうということだ。とりあえず、俺の現実逃避は置いといて、俺の自己紹介をしよう。俺は高瀬俊哉、高校1年生だ。今は、高校の屋上に横になって冬の風を感じている。ああ寒い。こんな時期の昼休みには、外に出ない方がいいな。

「俊哉ー?鬼堂に呼ばれてるぞー!ってお前よくそこに寝転がれるな……」

俺は、起き上がって声がした方に振り返ると詠史がいた。

「なんだ?詠史?鬼堂が呼んだって?」

詠史が驚いた顔をしていた。

「俊哉、お前よくそこに寝転がれるよな。ブレザー汚れないのかよ?」

目立った汚れがあるところは避けてるし。予備が有るから週一ぐらいでクリーニングに出してるし。ほんじゃあ面倒だが、鬼堂のところにでも行ってくるかなぁ。

「了ー解っと。」

「いやー、俊哉が何をしでかしたか気になってねー」

詠史がふざけた顔をしていた。ムカつくな。

「それじゃあ、行ってくるわ」

「ねぇ、何をしたんだよ?教えて………ぶべらっ」

詠史の頬に拳がめり込んでいた。あぁわりぃ。手が出ちまった。これは不可抗力だ。なんでかって?そりゃあ、ムカつく顔をしていたお前が悪い。













「失礼いたしました。」

俺は職員室から退出した。あぁ本当、鬼堂は話が長いし、大声だもんだから、他の先生達には注目されるし。そんなに声を張り上げて言う事か?まぁ、いきなり月に行くと俺が行くと言ったら驚くかもしれないなぁ。……………あと、二週間しか無いのか。

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