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追う者Ⅰ
2024年4月13日
私はランチタイムになったため警視庁内のSNS連続殺人捜査本部の部屋を出て、穏やかな ゆったりとした時間の流れるランチスペースにやってきた。
私はこの空気が好きだった。この場所では何も考えなくても良いこの空間が
私はコーヒーと新聞を片手にそんな素晴らしい空間に酔いしれ、私はウトウトと素晴らしい時間を過ごしていた。
「桐島修也ー桐島修也捜査官!」と私を呼ぶ声が聞こえる。私はこの素晴らしい時間に土足で入ってきた侵入者を見ると、白い髭を蓄えた初老の上司 国枝が立っていた。
「桐島 新たなヤマがあった。至急 本部まで戻ってくれ」と告げた。
私はこの素晴らしい空間から現実に引き戻され、現実に向き合うことになってしまった。