The last part of solve a mystery
1.Cut someone some slack.
金曜の夕方男4名はイギリスに向かう飛行機の中にいた。
「しかし、時宗達はイギリス事務所に普段は居るのか?」と唯野が疑問を口にする。
「恐らく……。秀一と十碧は連絡取れた見たいですから………」と齋藤が答える。
「取れたのか?」と誠が驚く。
「はい。何でもラッセル氏の協力を得る為には、俺達がゲームクリアしないと絶対に協力しないと言われて仕方無く、敢えて俺達の連絡は無視しているようですよ?」
「あのバカラッセルの野郎、仕事と趣味を一緒にしやがって!」と雅治は怒る。
「しかし雅治。いつラッセル氏と友人になったんだ?」と誠が聞く。
「ん?オックスフォードに決まってるだろ?他に何処で人脈掴めるんだよ?」
「でも、専攻が全然違うじゃないか?」
「ん?付き合った彼女達に一緒の専攻で将来有りそうな奴を紹介してもらっていたからな。友人の友人は友人とねずみ講式に交友関係は広がるさ」
「流石、この女たらし………。本当に刺されないのが不思議だよな?
しかも、大学在学中に何人の女性と付き合ってるんだよ?」と誠は呆れながら言う。
「高い授業料を払ったんだ!学問だけでなく人脈を掴まないでどうするんだよ!それに、野郎と仲良くなるより、女性と仲良くなる方が楽しいに決まってる。
あと、恋愛関係だけでなく友人関係入れれば広がるだろうが!」と雅治は言う。
齋藤は2人の会話を聞きながら苦笑する。
唯野は呆れかえり、「よく卒業できたな?しかし、誠は人脈は?」と言う。
「暇あれば翻訳のバイトしてたし、図書館や時宗が世界遺産じゃないがイギリスのあちこちに連れて行かれて、雅治のようにパーティだとか飲みにとかには、行ってないな。同じ専攻なら勿論有るが……」
「…………。少しは幅広い人脈も大切な切り札と思うがな。まぁ、雅治は異例で、あれ程の付き合いはしなくていいがなぁ。
お前ら似てるようで、そう言う所は全然違うよな?」と唯野は言う。
「誠はひとつの事しか興味持たないからな~。自分の興味の無いことは、絶対しないしな。他人にも興味無いし。
その反対が時宗だよな。何でも興味を持ちやがる。しかも周りを巻き込む。それでいて好き嫌いが激しいからな。自分と合わないと思ったら即行で逃げるしな」と誠を見ながら雅治は言う。
「玲音君そっくりですね」と齋藤が笑う。
「本当に似すぎだが、才能は玲音君の方がはるかに上だな……雅治と誠2人が本気になっても玲音君には勝てないじゃないか?」と唯野は言う。
『あの、親父似の面倒くさい性格さえ似なければなぁ~』と3人がハモる。
「でも、廉君も同じだよな?。態度に出さないだけで、考え方が大人びているから玲音君程、目立たないだけなんだよな?」と誠が言う。
「確かに」と唯野は頷く。
「俺のアキレス腱………。長年あの学園で面倒さい講義やり続けて、やっと見つけたと思ったら時宗が、かっさらってるんだもんなぁ~」と雅治は溜め息をつく。
「面倒さい講義とは、なんなんだよ!客員教授から外すぞ!」と唯野は怒る。
「そうは言うけど兄貴!俺は部署ひとつ抱えてるんだぜ?平社員なら学園と二足のわらじするのも容易いが、残念ながら部下の指示、統轄、管理と全ての責任背負って仕事しないと行けないんだぜ?なぁ齋藤!」と雅治は齋藤にふる。
「確かに加藤さんの部署は、俺の部署とは違って、かなりでかいし、調査で海上に居ること多いでしょうから大変ですよね。
でも、俺は在学中、加藤さんのゼミ取ってましたが面白かったですよ」と齋藤が言う。
「あ~。そう言われれば居たな?齋藤。お前!面白かったとか言うわりに、確か一度単位落としそうなって居たよな?」と雅治は齋藤に言う。
「いやぁ~。あの時ほら、コンペに応募したのが色々あって時間取れなくて………。ハハハ」と齋藤は墓穴を掘ったことに気づく。
「あの忙しい時によく挽回できたな?。雅治は容赦なく課題出しまくるだろ?」と唯野が掘り下げる。齋藤はヤバイと心で呟きながら苦笑いする。
「まぁ、時効だからな。白状すると出世払いの貸しで大目に見たんだよ」と雅治は齋藤と対照的に内情を説明する。
「ん?雅治、まさか?買収してるわけでは無いだろうな?」と唯野は雅治を睨む。
「はぁ?この俺が学生相手に端金で人生破滅させるような事をするかよ!
齋藤が、一生懸命に泣きついてきたから、課題の提出期限を特別に延長してやったんだよ!その代わり、何時かこの借り返せよ!と約束してな。
まぁ、後にも、先にも齋藤だけだよな?
図々しく課題期限の延長頼みに来たのは。しかも、その期限が大胆にも卒業するまでにとか言う奴は未だにお前以外出て来てないな?」と雅治は笑う。
唯野は呆れながら齋藤を見る。
「時効ですよね?」と齋藤は苦笑する。
「そう言えば齋藤!お前あの借りいつ返すんだよ!」と雅治が思い出したように言う。
「あはは、時効ですよね?」と齋藤が焦りながら言う。
「そうだな。時効だな」と唯野が同意する。
「そろそろイギリスに着くな。そのままアイスランドの首都レイキャビックまで今日は行くんだよな?」と唯野が行程を確認する。
「はい。ホテルはレイキャビックで取ってます」と齋藤は言う。
「まさかと思うけど…来年の今日とか間違って無いよね?」と唯野は言う。
「時宗じゃ無いんだから、そんなヘマしませんよ誰も」と誠は呆れながら言う。
「大丈夫ですよ」と予約確認のメールを齋藤は唯野に見せる。
「すまないね。あの悪夢が未だに忘れられなくて」と唯野は言う。
「明日は車でスカフタフェットル国立公園辺りを目指します。大体5時間位だと思われます。あの写真の場所は現地で聞きながら探すしか無いかと」と言いながら地図を出しながら説明する。
「後、齋藤君、運転頼んでもいいかな?途中で私も交代するから」と唯野は言う。
「はい。大丈夫です」と齋藤は言う。
「この2人に運転させると、ろくでも無いことになるからな」と唯野は雅治と誠を睨む。
「何でですか?」と興味深そうに齋藤は聞く。
「この2人は自分が運転していて興味が湧くと勝手に問答無用でルート外れるんだよ。
しかも、どう通って来たかも忘れて迷子になる。当然、地図なんか用意しているような几帳面な性格では、無いからね。
急ぐ時はこいつらに運転させては絶対にだめなんだ」
「あ~。こないだの広島駅でも迷子になってましたよね?
十碧が『あれ程よそ見するなと言ったのに!』と怒ってましたよ。あの駅で迷子とかになるのも珍しいですけどね」と齋藤は笑う。
「あの広島駅の迷子は時宗が、『この饅頭美味しそうだ』とか言って立ち止まったからだろ?俺達のせいじゃ無いよな?」と誠は雅治に言う。
「どうせ、『この酒旨そうだな。ホテルで飲むのに買おう』とか、『酒の肴に』とか言ってお前ら2人も売店で買い漁って居てはぐれたんだろ?それで3人とも、他人任せで泊まるホテルの名も、連絡先も覚えてないからはぐれたと気が付いた時には駅で途方に暮れて居たんだろ?」と唯野が推察する。
「凄いですね。御名答です。あのお三方は発見時、かなりの量の土産品抱えて居ましたよ」と笑う。
「こいつらは、何時まで経っても成長しないからな」と唯野は言う。
「でも、齋藤お前。俺達が買った酒と肴をホテルで一緒に飲み食いしたよな?同罪だよ!」と雅治は言う。
「うんうん」と誠も言う。
「ハハハ。確かに十碧と一緒に美味しくいただきました」と齋藤は苦笑する。
2.What a coincidence.
翌日、一行はをスカフタフェットル国立公園を目指し車を進める。
相変わらず車の中ではなんだかんだ昔話や、たわいの無い話をしている。
ふと、唯野が疑問に思う。
「時宗達は、現地に居るのか?」
「東京を発つ時にメールをしておいたから今、同じ様に向かっていたりしてな」と誠が笑う。
「居なければ、洒落にならんぞ?」と雅治は言う。
道中は、1号線をひたすら走り続けるだけだった。殆ど何も無い道のりを走り続けて、やっと昼時に一軒の飲食店を見つけ、休憩と昼食を兼ねて店に入る事にした。観光客相手の店なのであろう、他に同じ様な大きな四駆の車が一台しか店の前になく。客も殆ど居なかった。
唯野達が店に入ると店の奥によく見慣れた人物達が楽しそうに食事をしていた。
すぐに誠も雅治もそれに気づく、齋藤だけ車を駐車場に停めるためその場には居なかった。
雅治と誠は、真っ直ぐにその見慣れた人物達に近付く。
「楽しそうだな?時宗!このくそ忙しいのに俺達をこんな所までわざわざ呼びつけて」と誠が言う。
「よう!ラッセル。俺は、お前には数え切れない程の恩や色々な貸し有るよな?その上何で遠い日本に居るのに、わざわざこんな所に呼びつけられてお前の趣味に付き合わなきゃならないんだよ!!」と雅治はラッセルに詰め寄る。
「あ~。追い付かれちゃったか?まぁそうなるよねぇ~」と時宗は脳天気に言う。
「拓哉は一緒に来てないんですか?」と藤堂が聞く。
「居るよ。車を置いてる」と唯野が答える。
「まぁ、立ってないでさぁ~。ここに座って一緒に食事しようよ」と時宗は隣の席を薦める。
ラッセルは唯野を見て驚き恐る恐る聞く。
「貴方は数学博士の唯野雄大氏ですか?」と。
「ええ、そうですが?失礼で申し訳ありませんが何処でお逢いしましたか?」と唯野が答えると。
「いえ、貴方の論文読んで感銘受けた者です。是非日本に行った時にお会いしたいと思ってました」と言う。
「え?何で数学ですか?専門は化学ですよね?ラッセル氏は?」と唯野は半信半疑で言う。
「本当は数学が好きなんですが、才能無くて」とラッセルは笑っている。
そこに齋藤が店に入って来て「あれ?どういう事なのかなぁ~」とひきつり笑いしながら茫然と立ち尽くす。
後から来た4人は憮然としながら食事をしている。
「そんなに怒んなくてもさぁ~。いい気分転換できただろ?ついでに アイスケイヴとオーロラ見て帰ろうよね?」と時宗は相変わらずな調子で言う。
「仕事が、山の様にたて込んでいるんだぞ!この忙しいのにアイスランドまで呼びつけて!」と唯野は怒る。
「忙しいからこそ息抜きは大切だよねぇ~。藤堂君?」
「なんで私にふるんですか?」
「いやぁ~。藤堂君 アイスケイヴとオーロラみたいって言ってただろ?」
「そりゃあ!死ぬまでにみたい絶景のひとつと言われてますから。って私のせいにしないでくださいよ!」
「後、齋藤君、明日ここの地熱発電所見学予約しているから一緒に付き合ってくれよ」
「はい」
「時宗、イギリス事務所に帰ったら相談したいことがある」と雅治が言う。
「分かってるよ!あの島の事だろ?。取り敢えずあの活火山活動観測してもらう学者が必要だな」と時宗は言う。
「それは、うちの学園の長谷川教授に頼めばいいんだが、観測所や事務所が必要になってくる。後、課外活動であの島を使いたいとも考えている」と唯野は言う。
「取り敢えず、イギリスの事務所で詳しく聞くよ。さっさと食事済ませてアイスケイヴ行くよ。因みにあの場所ははっきり解ったのかい?」
「行った事も無い、これと言って特徴もない場所を、はいここですと、分かるかよ!
スカフタフェットル国立公園の何処かとしかわかんねーよ!現地で探すしかあるかよ!」と雅治は怒る。
「でも、御三方凄いですね。あの写真一枚でここまで割り出せるなんて」と藤堂は感心する。
「十碧?なんで俺はそこに入って無いの?」
「どうせ拓哉は加藤さんの知恵借りたんでしょうが!」
「ハハハ、お見通しなのね」
「ラッセル、俺達ちゃんと謎解きしたんだ。しかも、わざわざ日本からここまで来たんだ。俺達の賞品はなんだ?」と雅治はラッセルに詰め寄る。
「雅治そんな怖い顔するなよ。メタンハイドレートの研究全面的に協力するし、俺もあの学園の客員教授になるからさ、ゆっくり借りはかえすよ」とラッセルは言う。
「え?なに?お前日本に来る気か?
お前、日本語なんかできやしないじゃ無いか?家族は?あの勤務していた研究施設はどうしたんだよ?」
「雅治達がこの場所にたどり着いたら、あの研究施設は辞めてアレックスと一緒に櫻グループに入る事を約束したんだ。家族は勿論一緒に日本に連れて行くよ?
櫻グループの研究施設とあの学園の客員教授すると、時宗と賭けをしたんだよ。だから、雅治よろしくな」
「時宗!俺は何も聞いてないぞ!」
「あぁ、まだ言ってないからな。そう言う事だ。よろしくな!」と時宗は平然と言う。
「おい、時宗、校長の俺に何の相談も無く客員教授2名も増やすとは、どういう事だよ!」
「兄貴、アレックスとラッセルは世界的有名な学者だよ?学園に来てもらえれば光栄じゃないか?」
「それはそうだが、相談してくてもいいだろ?」と唯野が言うと、時宗は
「だって兄貴達がたどり着かないと成立しないのだから言い様ないだろ?
今こうして話が決まったから話してるじゃ無いか?」とにこやかに時宗は話す。
後日、アレックスとラッセルの家族が日本に移り住み、日本語の話せない両家族を当分の間の馴れる迄、雅治と誠がなにかと世話をすることとなった。




