The Second Volume of solve a mystery
1.I've run into a brick wall.
フロンティア学園校長室
とある職員が入ってくる。
「校長!校長?」
唯野は何かに夢中になっていた。
「ん?どうした?」と職員の呼びかけに反応する。
「あの~。職員会議なんですが………。校長が来られないと始められませんが?」と申し訳なさそうに言う。
唯野は時計をみる。
「あー、すまない。こんな時間か?すぐ行くから取り敢えず始めて居てくれ」と唯野はいい、急いで会議資料をかき集める。
唯野が職員室に行くと会議が始まっていた。
本日の議題は、
*生徒にどうやって協調性を高めるよう指導を行っていくか?
*退学候補者の最終判定会議。
*今期修学旅行の候補地選定。
となっていた。
最初の議題では協調性について教師達の激しい議論中だった。
『この学園自体競争が激しいのにそれと反対の事を高めるカリキュラムは生徒が上に立とうという闘争心を削ぎ落とすことになるのでは無いか?』とか、『馴れ合いと協調性の区別をしっかり取り込まないと。』とか、『生徒は成績ばかり気にして他人に興味を示さないのでいい機会だ。』とか、『協調性を高める事により、生徒の成績の低下が起こるのではないか?』等賛否両論意見が別れてまとまらずにいた。
意見ばかりで具体案がでないようなので唯野が「成績の良い卒業生がこぞって選民意識と仕事を選び、配属部所内で敢えて自ら孤立する者が出ていることは社会人として問題がある。いくら頭が良くて優秀でも社会に適合出来ないようでは人として失格である。人を蹴落として自分が一番になろうという主旨はこの学園の教育方針の【思いやりの心を持つ人財】育成に反する。なので今現在のカリキュラムの問題があるとしか言いようがない」と指摘し、「来週迄に具体案の提案を考えて来て欲しい」と言って次週に具体案を話し合う事を指示する。
次の議題で今期のテストにより、全校生徒で5名の退学該当者がいる。と発表されその資料が配られる。
唯野は、各々の担任から今迄にどのような学力向上に向けた対応をしたか職員全員に説明をするようにいう。
中に1人だけ今年に入って急に成績の低下が激しい生徒がいた。
その担任の説明では、本人が放課後のマンツーマンの補習にも来ず今に至ったと説明を受ける。
「家庭訪問はしたのか?」と唯野は聞くと担任は「してない」と返答する。
「何らかの、やも得ない事情が有るのかも知れない。今迄はちゃんと授業について来れたのならその辺の事を踏まえて対応してくれ」と指示する。
「他の4名に対しては、課外学習を行っても授業について来れないのであれば一般の学校に転校させる方が本人の為でも有ると判断するので、最終的に該当者の両親を呼び私と担任と該当者の両親とで面談するので担任は、段取りするように」と指示をした。
修学旅行に関しては唯野は殆ど傍観できる議題である。チェックするとしたら費用と候補地の教育的文化の有無だけである。
2.Mutual cooperation.
一通り会議が終わり、校長室に戻ろうとすると誠がやって来た。
「兄貴、謎解き進んでる?」
「進んでない」とむすっとした顔で言う。
「そっか。よかった」と嬉しそうにいう。
「まさか、解けたのか?」ビックリして大きな声で言ってしまい他の教師から注目される。
「誠、ここではなんだ、校長室まで来い」と唯野は誠を引っ張り連れて行く。
校長室に入って誠は何時もの様にソファに座る。
唯野は会議資料を机に置き誠の対面に座る。
「あの場所が何処なのか解ったのか?」と唯野が聞くと誠は、「兄貴に解けないのに俺に解けるかよ。兄貴と齋藤君とで共同で協力しあっているのかと思って聞いただけだよ」
「なんだ、ビックリさせるなよ。しかし、そういう手があったか?」
「おいおい、兄貴、俺に協力してくれたらあのレプリカ俺が購入してやるからさ、手を組もうぜ。
どうせ雅治は齋藤と手を組んで謎解きしているよ」
「何か主旨が違って来ている様に思えるがまぁ、時間が惜しいからな。いいだろう。まず、お前の解った事を教えろ」と唯野は机の引き出しから例の写真とノートを取り出す。
「時宗は秘書室にイギリスから他への滞在の変更を伝えて居ないと言う事は、イギリスにいるはずだ。とするとあの場所はイギリス近辺だ。
幾らなんでも会社への報告を怠る奴では無いからな。イギリスを拠点とて動ける所 ノルウェーかスエーデンかイギリス北部かアイルランドかアイスランドあたりのイギリスから飛行機で日帰りできるあたりのこの時期でも雪が残って居る所じゃないかなぁ?」
「……………誠、それは写真みれば誰もが考えられる事だろうが!」
「だから、兄貴と組んで謎解きしようと言うんじゃないか?」
「お前という奴は………」
「兄貴は?」
「アイスランドあたりじゃ無いか?と思っている。イギリスから飛行機で三時間ちょっとで行ける。治安もいい国で面積は小さいが火山国で時宗の所有しているあの島と共通している事がある。
多くの火山が存在し、温泉も存在する他、豊富な地熱を発電などに利用している自然も豊だ。それをあの島の開発に活かそうとするなら齋藤君に来て見て欲しいはずだ。 齋藤君をも巻き込んでいるからな。齋藤君がキーだとすれば有力だが 。根拠が薄い」
「アイスランドかぁ!化学者と生物学者と何か関係あるのか?」と誠は唯野から情報を引き出そうとする。
「誠!お前も、考えろよ!!まぁアイスランドとすれば、時宗の性格からしてヴァトナヨークトルだと思うがなぁ。確証がなぁ。憶測でしかない」
「流石兄貴、殆ど場所限定してるのか?後裏付けとれれば!」
「なら、裏付けは誠お前がしろ!俺は時間がない。今期4名も退学候補者居るんだぞ?面接に時間取られるわ、カリキュラム検討しないと行けないわ、時間無さすぎる」とぼやく。
「まぁ、裏付け捜しはするが、カリキュラムは雅治の言う通り野外合宿した方がいいのでは無いか?
時宗に言ってあの島使えばいいのでは?
彼処は自然豊で何も無いからな。共同作業で暮らすには持ってこいだ。山登りも海水浴もできる。温泉も有るしな。
キャンプ場かロッジ作らせれば良いだろ?」
「うむ、下見兼ねてあの島に一度行って見るか?しかし、発掘作業してるんだろ?」
「遺跡は島から少し離れた海底だよ。
まぁ、あの島を拠点としてるけどなぁ。今の所、俺達は資材置場や休憩所としか使ってないよ。島の事は、齋藤君に聞いてみればいい、開発責任者で一任されているからな」
「なら、次の職員会議でその案、誠が出せ。いいな?ちゃんと資料作れよ」
「兄貴、俺は、発掘作業とここの授業と掛け持ちで時間ないんだ。資料用意する暇なんてないよ」
「雅治の家に6時間居座る時間有るならどうにでも作れるだろ?それとも、ジャケット要らないのか?」
「解ったよ!ちゃんと資料作るよ!だからよろしく頼むよ!」
「裏付けもだぞ!あとR2-D2忘れるなよ!」
「解ってるよ!じゃあ俺、忙しいから帰るわ、兄貴週末にな!」と誠は校長室を出て行く。
唯野は、時宗に電話してみるが出ないので、『今後の学園の教育カリキュラムについて相談が有る』とメールを送って置いた。
齋藤にも連絡し、その旨を言うと「統轄長の許可さえ出れば施設の相談にのります」と返答だった。
(できるだけ早く時宗捜ししないと駄目なのかよ!)と唯野は怒りながら。今期退学者の資料を目を通し始める。
齋藤はホテル内の海洋開発部の事務所を訪ねる。受付に雅治の所在を訪ねると今は海上にいて夕方まで帰らないと言われ少し困って居るとそこに雅治が現れる。
「どうした?」と事務所前に立ち尽くして居る齋藤の背後から雅治は話しかける。
「え?加藤さん夕方まで帰らないと……。
あぁ、でもちょうど良かった」
「ん?海がしけて来てこれ以上は海上では仕事にならないからな。まぁ、ここではなんだ、奥の俺の部屋に来い」と齋藤を連れて雅治は自分の部屋に行く。
加藤は齋藤に「そこの作業机の所に座ってくれ、ここにはソファはないからな。珈琲?紅茶?」と聞く。
「いえ、お構いなく。俺もまだ仕事が残って居るので長居出来ませんので」と齋藤は言われた場所に座りながら話す。
「まあ、お茶くらい付き合えよ!俺が飲みたいんだよ」
「なら珈琲でお願いします」
加藤は部屋の珈琲メーカーで珈琲を入れ齋藤に出す。
「どうした?」と齋藤の対面に座りながら聞く。
「唯野校長からあの島を学園の課外授業で使いたい見たいで相談されたのですが、統轄長と連絡取れないので保留にしているんですが…………。
後、島で火山性地震だと思われる弱い地震が多発しているんですよ。学園の火山学者の方に調べてもらった方が良いのでは無いかと思うのですが、それも統轄長に相談出来なくて……」
「藤堂からも全く連絡来ないのか?」
「ええ、来てません」
「時宗も困ったもんだな。イギリスの事務所にその旨を連絡入れておけよ。
時宗に文句言われたら、できる限りの手段をこうじて連絡はしたと言えるだろ?
地震の件は俺もあの海域での海底探査の時、何度も微弱な地震の観測が頻発されているから気になってはいたんだ。
前回の噴火から周期的にいつ噴火してもおかしく無い時期だろ?誠とか海底で作業している奴も居るしな。専門家に相談した方がいいと思うが、兄貴に言って見るか?週末についでに話しておけよ」
「そうですね。ただ統轄長通さなくていいのかな?と思うですけど」
「連絡取れない奴どうしようも無いじゃないか?放っておけ。反論の為にも先にイギリス事務所に連絡は入れておけよ」
「はい、そうします。後、あの謎解きですが今ひとつ解んないですけど……。
なんで俺まで参加なんですかね?」
「う~ん、時宗の性格からすると、お前に見せたい物が有るんだろ?普通に呼んでも面白くないからラッセルの遊びに付き合ったんだろう。そんなとこだよ」
「検討つきました?」
「ん?ジャージャー諦めるのか?」とニコリと雅治は笑う。
「う~ん。どのみちこのままだと、どうせ解けませんから」と苦笑いする。
「では、俺と組むか?」と雅治は笑う。
「そうですね。俺だけでは解けませんから」
「なら、お前の解っていること言って見ろよ?」
「はぁ、多分イギリス滞在は変わってないなら恐らく日帰りで自由に行動できる範囲だと思われます。あの積雪からアイスランドかスエーデン、ノルウェー辺りかと。
ラッセルさんの関係が解らないですが?」と齋藤は言う。
「多分、ラッセルにメタンハイドレートの研究協力を依頼したんだと思う。効率よく採取活用するためにな。
それを考えるとアイスランドだな?地熱発電や火山大国、あの島をアイスランドのような地熱発電で島の電力賄うように出来ないか考えているんじゃないか?」
「そうなるとヴァトナヨークトルですかね?あの場所は」
「そう言うことだな。来週アイスランドに飛ぶ用意しておけよ」
「分かりました。取り敢えず、俺仕事に戻ります。週末横浜ですよね?行くとき誘って下さい」
「あぁ解ったよ」
3.Solve a mystery.
週末横浜のラウンジ
四人の男が1枚の写真と地図を見ながら飲んでいる。
「お前ら、謎解きは出来たか?と雅治が聞くと、勿論」と四人は声を揃える。
「なら一斉に地図に指差すか?」
「あぁ、いっせいのせ!」とアイスランドを全員指差す。
「考える事は、一緒かよ……。ヴァトナヨークトルいつ向かう?」と雅治が言う。
「解説要らないのか?」と誠が言う。
「四人同じ解答なら要らないだろ?」と唯野が呆れながら言う。
「なんだよ!忙しいのに裏付け取ったのに!」と誠はごねる。
「そんなに言いたいなら言えよ!聞くだけは聞いてやるよ」と雅治が言う。
「面倒くさいからいいよ!考えて見れば何時も一緒に居るんだから考える事は、似かよるよな……」
「あのメールを受け取ってから半月が経ったからさっさと行かないと時宗痺れ切らすぞ?」と雅治は言う。
「まぁ、アイスケイヴで待たせて置けばいいさ。どうせアイスケイヴを俺達に見せたくて呼んだだろうからな。このくそ忙しいのに連絡してこない奴には、いい薬だ」と唯野は言う。
「お互いのスケジュール調整をし、
今週末金曜の夜にイギリスに飛ぶか」
「あぁ、そうだな。イギリスから飛行機で3時間、首都レイキャビックから車で5時間、計8時間か。
車は大きな四駆レンタルしておけないとあそこまで行けないらしいぞ」と雅治が言う。
「手配は、俺がしておきますよ」と齋藤が言う。
「齋藤君なら安心して頼めるな。こいつらだとろくでも無いことになりかね無いからな」と唯野は言う。
「これって費用自腹ですかね?」と齋藤は心配そうに聞く。
「時宗が呼びつけたんだ。時宗に請求すればいいさ。それまでは誠が立て替えてくれるよ!」
「俺かよ!」と誠が言う。
「俺は、ここの飲み代や俺のコレクション散々出して居るんだぞ!今度の旅費は誠の全部奢りで良いだろう!」と雅治は言う。
「あっ!ジャケット!ジャケットとはどうなるんだよ!」
「うっさいなぁ~。くれてやるよ!だから今回はこの件に関しては全部誠の奢りだからな!後、兄貴あのフィギュアあげるから齋藤にジャージャーやってくれ」
「R2-D2くれるのか?」と唯野は子供の様に喜ぶ。
「約束だからな」と仕方無さそうに言う。
「なら、今度の金曜出発すると時宗にメールを入れておくか。齋藤君も藤堂君にメールを入れておいてくれ」と唯野が言う。
「統轄長に会ったら一緒に島の件話し合いましょう。後、火山の専門家紹介して欲しいのですが」
「そうだな。全部時宗を含めて話し合いしよう」




