素行不良
明け方の溜まり場で彼等が待っている
右手にはアルコールの空き缶
左手にはマルボロのメンソール
この町の誰かが 彼等を悪と呼んだ
この町の誰かが 彼等を闇と呼んだ
くる日もくる日も彼等はそこに集まり
馬鹿な話をしたり時折喧嘩をしていた
真夜中にパトカーのサイレンが
聞こえるのは彼等のおかげだろう
いつだったか彼等が居ない日があった
蝉たちが本格的鳴き出していたから
7月の終わりだっただろうか
その日の意味を僕は知らないし
この町の誰一人も知らない
知っているのは悪と言われた
この町の闇と言われた
素行不良の少年だけだ。
こんにちは、黒胡麻です。
留年ですが4月から高校生に戻ったため、
詩を書く時間も詩を謳う時間も
無いほど多忙でした。
この詩には町の汚点とされる不良少年達
彼等を悪くいう詩ではありません。
たとえ素行不良であっても人の心や感情
は他人が全てを知る事はできず、
それを揶揄したり否定したりもできない
という意味を込めました。