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セフィール・サーガ  作者: 秋乃麒麟
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世界観について

物語のキーとなるもの


【セフィール】

 この作品の舞台となっている世界の名前。現在はいくつもの国が乱立しており、最大の大陸であるエヴァール大陸では、群雄割拠の時代となっている。

 文明は我々の世界で言う中世から近世くらいのものが築かれている。尤も、魔術や錬金術など、我々の世界とは異なる発展を遂げた文明が存在するため、これはおおよその目安である。




【ドルイド】

 セフィールに於いて『来るべき災厄』に対抗すべく、神々によって監視者としての役目を負わされた者達。戦乱が始まるまでは世界の監視者として信仰の対象となっていた。しかし、セフィールに多くの国が乱立し、人々が覇権を争うようになると、その信仰は廃れていった。今もなお、ドルイドは衰退の一途を辿っている。

 各地に十の集落があり、それぞれケテル、コクマー、ビナー、ケセド、ゲブラー、ティファレト、ネツァク、ホド、イェソド、マルクトの名を冠している。閉鎖的かつ排他的な考えの者が多く、ドルイドの集落で暮らす者は外界との関わりを絶っている。そういったことも関係し、近親婚を繰り返すことも珍しくないため、それもドルイドが凋落している要因のひとつと言えるであろう。

 ただ、排他的とはいえ同じドルイド内で亜人に対する迫害といったものはまず起こらない。そのため、イヴルアイやワービーストなどの人間社会に於いて生きにくい者達でも、ドルイドというコミュニティ内では安住できるという。

 集落を出て一般社会で暮らす者もいるが、彼らに対する風当たりは強い。信仰が廃れた今では、最早ドルイドはその血を引いているというだけで嘲笑の的となっているのだ。



【魔族】

 セフィールの各地で暗躍する者達。ドルイドや神々、世界の理を知る者達が『来るべき災厄』や『闇の者』と呼んでいる。今の文明が興るよりも遥か昔から存在していたと云われている。多くの者にとっては伝説上の存在にすぎないのだが、少しずつではあるがその存在が知られつつある。

 彼らの目的は一切不明である。人々を虐殺する者もいれば、自らが持ちうる力の一部を与えて手助けをする者もいる。また、思い悩む者を唆したり、異なる勢力の者同士が争うように仕向けている者もいる。このように一枚岩ではなく、魔族同士が敵対しているということも珍しいことではない。




作中に多用される言葉


【亜人】

 人間と同程度、あるいはそれ以上の知性を持っており、人に近しい姿を持った者達の総称。尤も、この亜人という呼び方は人間が勝手につけたものであるため、この表現を嫌う者もいる。ただし、作中に於いては、便宜上の都合でこの表現を使うことが多々ある。

 エルフ、ドワーフ、イヴルアイ、マーフォークなど様々な種族が存在し、その種族それぞれが異なる特徴を持っており、得手不得手がある。例えば、エルフならば優れた魔術適性を持っているが、やや身体能力が劣るといった感じだ。



【獣人】

 オークやゴブリンといった、ある程度の知能を持っていながらも、人間とはかけ離れた、醜い風貌をしている者達のこと。その多くは人間と敵対しており、蛮族として忌み嫌われている。ただ、ほんの極一部ではあるが、人間に協力的な者も存在する。繁殖力が高いのが特徴で、特にオークの場合は人間や亜人が相手でも子を成すことができる。



【魔物】

 所謂モンスターのこと。様々な種類がおり、その地域の原生生物は勿論、偽りの生命を持つ不死生物、魔術により生み出されたゴーレムなどの創造体、精霊や妖精といった存在も此処に分類される。広義的には、獣人や下級の魔族も含まれることがある。基本的には動植物と同じように生息しているが、中には人を襲う者も多く存在する。魔物による犠牲者が出ることは決して珍しいことではない。そのため、自警団を結成したり、軍隊を派遣したりすることで魔物達に対抗している。

 戦う力が無い者にとっては恐るべき存在であり、国務に関わる者にとっては国の安全を脅かす厄介者であるが、腕に自信のある者にとってはそうではない。彼ら――特に傭兵や冒険者達は経験を積むために、自ら進んで魔物の討伐に赴く。また、強い魔物は珍しい物を落とすことがあり、金銭目的で魔物と戦う者も珍しくない。勿論、実力が無かったり、あるいは運が悪かったりすれば、命を落とすことになる。



【魔術】

 己の内に眠る力を、詠唱と精神集中を行うことで具現化させる技術。その内容は魔術によって大きく変わってくる。火や雷を発生させる攻撃的なものもあれば、傷を癒したり障壁を展開したりといった支援的なものもある。勿論、魔術の用途はそういった戦闘に限らない。武器や防具の軽量化、落下制御、探索などに使われる魔術も多く存在する。

 小さな火を出す程度の簡単なものならば修行をすれば誰でも使えるが、上位の術になってくると殆どは個人の素質と言っても良い。極端な話、街で花を売っているような娘が、一個師団を壊滅させるような魔術適性を持っているということも有り得るのだ。ただし、一般市民の場合、その適性に気付かずに一生を終えることが多い。戦いに身を置くことが無い彼らからすれば、生活の役に立つ魔術が使えれば、それで充分なためだ。



【呪歌】

 ドルイドによって生み出された、原理は魔術に近いがそれとは似て非なる技術。現在は吟遊詩人の中に伝わる秘術で、歌や旋律を介することで、魔術に似た効果を発揮する。性質上、魔術が瞬間的に強い力を具現化するのに対し、呪歌は弱めの力を持続的に具現化させるのに適している。

 歌唱・演奏中は無防備になるという欠点があるが、戦力上昇には欠かせない。また、その欠点を補うため、舞踏を介した呪歌も存在する。しかし、こちらはより高度な技術を必要としているために、使いこなせる者は限られてくる。


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