愛しい呪い
掲載日:2026/06/20
ぽつり、ぽつり。
溢れた雫が頬を撫でる。
貴女の居ない世界では、生きていたって意味が無いのに。
『それでも生きて』
なんて、酷くて狡い人。
怒る姿も可愛かった。でもやっぱり貴女には似合わないから。
生きるしか無いじゃないか。
貴女を想えば思うほど苦しくて
暖かくて、冷たくて。
今にも爆発してしまいそうなのに
それなのに
悪戯に咲うんだ。
まだ駄目だよ
って。
僕を焦らすんだ。灯火が消えないかぎり
貴女は私の胸を焦がす。
何度も、何度も。
あいしてる と
僕に刻みつけるんだ。
終わらない呪いをかけるんだ。
いつまでも。




