お手伝いする事とやってあげる事。
スーパーコトブキの店内で考え事を私はしている。
最近分かった事がある。あの青年は買いだめをしている。3日おきにきて、大量に食料を買い込んでいる。そして、観察した結果、どうやらメモを見ながら買い物をしている。
そして、上から順にカゴの中に商品を入れてるらしい、なるほど、それで効率が悪くなってるのかと1人で悟った。
あのヘルプマークの青年がやってきた。
よし!!っと私は心に決めた、今日は話かけてやらぁ。お手伝いなんて、、喧嘩と比べりゃー楽勝やろ。。
あの青年が買い物カゴを持った。
よしゃ!!
「あ。。ぁの。。何かお手伝いできることありますか??」
やばい!顔が赤くなるメチャクチャ、ハズイ!
「あ。。いえ、、大丈夫です。」
「いやいやいや、遠慮なさらずとも。。」
青年は表情を作るのが苦手なのか、口をパクパクさせた。
うーーーん、じれったい!私がせっかく力になるっつってんのに。
「えっとメモ見せろ!!‥‥‥あ。ください。」
青年は。メモを見せてきた。
「なになに。。よっしゃ」
一目散に私は走りだし。書いてる物をかたっぱしから買い物カゴに押し込んでいった!ふふふ。どうだ!私なんてパシリはした事はないが、お前のためにパシってんだ!感謝しろよ!ふふふふ
「では!レジに!いくぞ!‥‥あ!行きましょう!」
会計はいつもピッタリの2600円だ!
青年がモタモタと財布の小銭を探していた。
「貸して!!あ!!貸してください!」
青年の財布を奪い。。小銭を全部ジャラジャラと釣り銭トレイにいれ、600円をとった。
そして、きれいに戻し、青年に渡した。
「ありがとうございました!」
これまでにないくらいの、笑顔をした!!
完璧じゃない?お手伝い!!
「麗花ちゃん。。」
あ。。バカな店長。。お!これは褒められるのか?
「麗花ちゃん!とても素晴らしい事をしたね。」
ふふふーんそうだろ?、そうだろ?
「でもあのやり方は駄目だよ!!」
は?
「あのね!麗花ちゃん。やってあげるのと、
お手伝いをするのは違うんだよ?」
??
「あの青年、本田陸君っていうんだけどね。彼は社会に出るために。毎日訓練をしてるんだ。買い物を1人で行ってみたり、お金の計算を頑張ってやったり、作業所で一生懸命仕事をして、なんとか社会で通用する人間になるために、日々努力をしてるんだよ。」
あ。。。そうか。。
「今日、麗花ちゃんが行ったのは全部やってあげるだよ。。お手伝いというのは、やってあげるんじゃないんだよ。寄り添って一緒にやってあげる事が大事なんだよ。まず買い物のメモを見てたら、持ってきてあげるんじゃなくて!一緒に探すんだよ!導いてあげるんだよ!、、お金が出すのに手間取ってたら、出してあげるんじゃなくて!一緒になってお金を数えてあげるんだよ。。」
ぁあぁ。そうかぁ。。。。
「お手伝いをするのは、とても難しい事なんだ。。でも、僕は嬉しかったよ、麗花ちゃんが陸君のために。動いてくれたこと。。本当にありがとう。これからも、陸君のために力になってほしい。よろしく!、、、あ!そうだ、、これ130円、ご褒美だよ、これで外でジュースか缶コーヒーでも買ってくるといいよ。お疲れ様。。休憩いっておいで」
私は何てことをしたのかと反省をした。そして店長の事をバカ呼ばわりしていた私を恥じた。
こんなにも真剣に話してくれた人がいただろうか
こんなにも真剣に人のことを思ってくれる人がいただろうか。
この店長さんは、思いやりのある、優しい人だ。。きっとそんな人だから、バイトのルールがゆるいんだ。
涙をふいて、私は130円を持って、休憩に出た。
B型作業所での目標や目的は様々です。
本田陸君みたいに社会に出るために頑張ってる人もいれば!
日中、通う所が欲しくて、利用してる人もいます。
必ずしもB型作業所で社会に出る訓練をする必要性はありません。自分なりにあった目的を相談員の人と決めましょう。




