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ヤンキーJKが見つけた福祉への道  作者: 百合香


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8/18

上質なバタークッキー!

 今日は金曜日、私の入っている不良グループの集会の日だ、集会といっても、形だけ、普段きてない、メンバー達も集うようなワイワイガヤガヤする日、この日はバイクで皆と走る。もちろん免許のない私は、誰かの後ろに乗せてもらう。そしてコッソリと運転もさせてもらうつもりだ、来年18歳になるからバイクの免許をすぐ取りいくつもりだ。


 バイク乗るようになったら後ろに。。

私の頭の中で何故か、あの青年が私の後ろに乗っていた。これって恋?なわけあるかよ。。そんな事を考えてしまうのは!昨日の出来事が原因だ。


 何でか気になって私は、就労移行支援B型の蓮の花に来てしまった。ここはあの、美味しいクッキーが売ってるらしい。バイトの美雪さんにおしえてもらった。あ。。私の心の声が美雪から美雪さんになってる。


 明日の集会にみんなに、手土産として、買うだけだ、別にあの青年に会おうと思ってきてるわけじゃねーよ。。

 

 B型作業所、蓮の花は、人気の無い所にひっそりとあった、、見た目は少し病院に近い建物だった。


 なんか美雪さんの話だと、グループホームとやらと、くっついていて、そこの入居者も働いてるとかなんとか。


 ここか。。


 いざ入ると、静かな、空間が広がっていた。


 ちょっとオシャレなパン屋さんやケーキ屋さんに似た作り。


 おお。あった!バタークッキー。。

そのほかに。イチゴのクッキーやら、なんかシフォンケーキやらバームクーヘン。パウンドケーキなども売られていた。


 「いらっしゃいませーぇ」

 頭に三角巾を被った、オバサンが出てきた。


 「ども。。」


 私は相変わらず、ぶっきらぼうに返事をした。

こんな少しオシャレな所に全身真っ黒いジャージに、身を包んだ、金髪のマスクした姿のやつが現れたらビビるよな。


 「いらっちゃいまぜー。。」


 もう一人あらわれた、少しヨロヨロとした、若い女性だった、エプロン姿、目の焦点が少しあってない。きっと障がい者さんだ。


 「わーーー!金髪!がわいい!!おねえさん!真っ黒ーー」


 「ども。。。。」


 声かけてきた。ビックリした。やめろよ。意外と私は内気なんだよ。。


 とここで、オバサンが話してきた。


 「アハハハ、すみません。どうぞ!ゆっくり見ててってください。ここのクッキーは結構良い材料を使っていて、このすぐ裏で作っていて、出来たてを提供してるんですよぉ」


 きっとこのオバサンはここの職員だ。みんなの面倒を見てる人だ!


 あ。。レジの後ろに透明なガラス。。

中の作業風景が見えた。。


 みんな、職員さんに助けられながら、ウロウロしたり、手を動かしたり。一生懸命に働いている。


 私はその中で、あの青年を探した。。

あ!いた。。多分あれだ、クッキーの生地をおそらくかき混ぜている。真剣そのものだ。。


アイツ、、頑張ってるなぁ。。


 すぐそばのテーブルで車椅子に座ってる女の人が、手を震わせながら、袋にクッキーと書いている。。


 あ、、、、、、、


 手を頑張って震わせないようにして、ゆっくり、ゆっくりと書いている。。


 私はクッキーの袋を見た。それには一つ一つの袋に丁寧にクッキーと書かれていた。


 「あ。。あのこれ、ここにある分だけ全部ください。明日、ちょっと仲間たちに持っていくんで、」


 「まぁ。。嬉しいわー!!!ありがとうございます!!!」


 さっき金髪を可愛いいって言ってくれた女の子がゆっくりと紙袋にクッキーを入れていた。


 不思議とイライラしない。むしろずっと待てた。こんなに丁寧にやってるんだ。二人の女性は最後まで入り口まで見送ってくれた。こんなに感謝されたのは、いつぶりだろう。。心が暖かくなっていた。


 そして!今日!みんなにクッキーを配った。


 「なんすか!これ!」


 「差し入れ。。。感謝しろ。」


 「みんな!リーダーがクッキー買ったきてくれたぞ!」


 キャッキャッとみんな騒いで、バイクの音が響く中、クッキーのサクサクという音がなった。


 誰かが言った。


 「なにこれ?クッキーって子供が書いたみてーじゃん。ちゃんと書けよ。。。」


 「おい!そこ!今度それ!言ったらぶち殺すぞ」


 「さーせん!!!」

 

 みんながクッキーをつまむ光景を見ながら、ちょっとニヤニヤしていた。


 「あの?麗花さん今日、アイコス吸わないんすか?」


 あ。。忘れてた。。イライラするのも忘れていた。


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