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日向のサイズと大ピンチ

「つまりは真守も私も殆ど同じ状況だったって事か……相手が狐が狼かってだけで」


「そういう事ね。

……今思ったんだけど、こいつらなら何か知ってるんじゃないの?

ちょっと出てきなさい」


真守がそう言うと彼女座っている座席の横に狼の精霊が現れる。


「何か用か?」


「どうせ話は聞いていたんでしょ。

あんたとそっちの狐の精霊に何か関係はあるの?」


「ふむ……我は山の神であり、その神の使いとなるのがそこにおる狐だな。

繋がりといえばそのくらいだが、2人がほぼ同時期に契約をした事に関しては偶然だな。

我らは独自に独立した組織作りをしているので、狐のやる事に関与はしておらんぞ」


「そうなの?

ちょっと、コンも出てきなさいよ」


私がそう言うとコンのほうも隣に出てくる。


そこでふと気が付いたのだが、真守の隣にいる狼はサイズこそ小さいものの、しっかりと狼の姿をしている。


一方でコンの方はデフォルメされた如何にも狐の妖精だと言わんばかりの姿だ。


「そこの狼の使いが言うことは本当コン。

2人が巫女になった時期が同じくらいなのは偶然コン」


「まぁ、その辺りから不浄の活動が活発になってきおったからな。

浄化する巫女を探すタイミングが同じなのは仕方あるまい」


「なるほどね……独立している組織で、目的が同じなら、タイミングがカブるのは仕方ないことか」


「理屈は分かったわ。

後、気になるのはコンセプトの違いなんだけど……それよりも先ずは真守の口調!

また男言葉に戻ってるよ」


私はそう言いながら真守の口に人差し指を突きつける。



「わ、悪かった……わ。

ほら、戻すから手を戻して」


「マガミは何を焦ってるコン?」


「ふむ……恐らくはあの位置から日向の胸の谷間を思いっきり見てしまったのだろう。

主は女性慣れしておらぬ照れ屋だからな」


「全部言葉で説明するんじゃないよ!」


「胸の谷間って……」


私がそうして視線を下に移すと2つの大きめな山が見える。


さらに先程暑くなってきて前のボタンを少し開けた為に、より谷間が強調されている。


それを知った私は悪い笑顔を浮かべる。


「そうかね、そうかね。

真守君はこれが気になって仕方ないのかね……元とはいえ男の子だから仕方ないね」


「私の方はそんなにサイズがあるわけじゃないから……というか、日向は気にならないの?

お風呂に入る時とか……色々見るでしょ?」


「いや〜最初はドキドキしてたけど流石に慣れたと言うか……ぶっちゃけ自分だと思うと何も思わなくなってくるし。

というか、真守は未だに自分の身体見て思うところあるの?」


私がそう尋ねると真守は首を振る。


「いや、流石に私も慣れた。

でも……日向のは何というか……存在感が凄くて。

ぶっちゃけ何カップなの?」


「え……分かんない。

服も下着も元から用意してあったし」


「ヒナタのはブラのサイズはFだコン。

でも、変身時はHになるコン。

ここがヒナタの限界サイズコン」


思わず唐突な告白を始めるコンの方を向く。


「何でコンが知ってるの!?」


「何でってヒナタの私服は全部僕が用意したからコン」


「あれ用意したのコンだったの?

あんたのセンスどうなってんのよ!」


「ちゃんと流行を調べてヒナタに似合いそうな服を選んだコン。

因みに変身時の服装は狐の里の総力を結集して作ったコン」


そう言って胸を張るコンの両頬を片手で掴む。


「狐の里のセンスはどうなってるのよ…」


「ヒナタ〜苦しいコン」


そうやって私達がワチャワチャしていると……


「あの〜お話中申し訳ありません」


と、声がかかる。


そちらの方を向くと先程の親切な店員さんであった。


「えっと……うちは飲食店なので生き物はちょっと。

と言おうと思ったんですけど……その半透明だったり、見たことのない姿していたりするので何か事情があるのでしょうか?」


非常に申し訳なさそうな店員さんであるが、私達はそれどころではない。


普通の人には見えないはずのコン達が見えている!?


その事実に気付いた私はどうするべきか真守にアイコンタクトを送る。


しかし、真守の方もアイコンタクトを送ってきていた事のを見て、私は頭を抱えるのであった。

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― 新着の感想 ―
[一言] 変身仲間が増えそうですね。
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