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小悪魔の囁き

2022/08/31 13:17 少し修正入れました。

それから側衛は俺が稽古の日になると何処からとも無く現れて、そして何処へとも無く消えていく。


不思議な奴だったが、妙に甘えてくるのが可愛いと思わせる存在。


いつしか俺はこの側衛という人物に心をガッツリと掴まれ、惹かれていった。


とは言え、相手は俺と同じ男だ。


恋愛感情などと言ったものでは無く、人として好きだ……そう思い込もうとしている。


そんな俺に対して遠慮なくスキンシップをしてくる側衛のせいで、自分の中に何かが溜まっていっているのは分かっていた……まさか、それがあんな事を起こしてしまうなんて。


「そう言えば、日和ってとっても可愛くておっぱいもお尻も凄いお姉ちゃんがいるんだったよね」


「な、何で側衛がそんな事知ってるんだよ」


「何でって、自分で自慢してたじゃん。

日和は僕みたいなちんちくりんじゃなくて、スタイル抜群の自分のお姉さんみたいな人がタイプだって」


側衛は俺の目をじっと見つめながら言う。


「……そういえば言ったな。

それで俺の姉ちゃんがどうしたんだよ?」


「いや〜そんなに身体が凄いんならもう触ったのかなって」


「さ、さわっ!?

触るわけないだろ!!」


「え〜せっかくスタイルの良いお姉ちゃんがいるんなら触らせて貰えばいいのに。

きっと喜んで触らせてくれるって」


「そんな事出来るかよ!」


側衛に言われてその光景を……感触を思わず想像してしまい、顔を赤らめて背けた。


姉ちゃんが笑顔で触っていいなんて……そんな事言うわけ……


「日和ってお姉ちゃんのこと大好きでしょ?

きっとお姉ちゃんも日和のことが大好きだから許してくれるよ」


「しつこいぞ!

俺は触らないからな」


そんな話をしていると、いつの間にか自宅に辿り着いていた。


いつものように側衛は俺の腕からするりと手を離す。


「ま、僕はどっちでも構わないんだけどね。

それじゃ、またね……今度は僕が迎えにいくよ」


「え、は?

……またいつの間にかいなくなってるし。

ただいまぁ」


「あら、お帰りなさい。

もうすぐご飯の支度ができる、悪いけど日向を呼んできてくれない?」


「りょーかい」


家に帰ると母さんから姉ちゃんを呼んでくるように言われた。


「姉ちゃーん!!

ご飯だって」


姉ちゃんの部屋に向かいながら叫ぶが返事がない。

 

ドアをノックしても反応がないので部屋に入った。


「姉ちゃ!?」


部屋に入ると、制服のままベッドの上で眠る姉の姿があった。


しかし、姉ちゃんの寝相の悪さのせいだろうか?


お腹は捲れて露わになり、スカートもズレて下着が見えていた。


その姿を見た時にふと頭によぎる。


お姉さんの体を触ったって許してくれるよ。


先程の側衛の言葉が。

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