オオカミと緊縛プレイ
誤字直しました。
「じゃあ、行こうか」
「そうね。
今度は先走らないように」
「もう〜ちゃんと一緒に行くから心配しないでよ」
「ゲートを開くまでしばらく待たれよ」
放課後、一緒に帰っていた時に不浄の存在が確認されて私達は退治に向かう。
流石に慣れてきたのか、変身に対する恥ずかしさは無くなっていた。
「ところで、それって実際に着てる訳じゃないのよね?」
オオカミが言うそれとは、私の新しい衣装である外套であった。
前から見ると赤い裏地の外套は、背面の腰の部分が大きなリボンになっており、いよいよ持って日曜朝のヒロイン風味が出てきている。
更にこの外套はパッと見は着ているように見えるのだが、実際には肌に一切触れていない。
普段は背面を護るように浮遊しており、私が意識すると遠隔で自由に動かせるようになっている。
「これって追加の防具だと思うんだけど、ちゃんと効果あるの?」
「それは護国という名前が付いているキツネ族に伝わる衣装だコン。
日向に授けた加護が安定した事で使えるようになったコンね。
防御力は折り紙付きで真守の爪も通さないコン」
「へぇ〜こんなヒラヒラした服が……」
「あ、せっかくの綺麗な衣装にやめてよ!」
「爪も通さないって言うから平気で……はあ!?」
真守がそう言いながら、グローブから伸びる爪で刺してくる。
が、外套には爪は一切通らない。
それどころか、外套から白い光が伸びてきて真守の腕を後ろ手に縛り、ついでに両足も縛り、更には体の中心を縦に、そこから胸の上下から横に向かって縛り上げてしまった。
「こ、これは何なの!?」
「まだ説明の途中だったコン。
攻撃されると相手を拘束するギミックが出るからどんどん攻撃を受けさせるといいコンよ」
「そんな事はいいから解いてよ!」
「ええ〜やめてって言ったのに攻撃したオオカミが悪いんでしょ……そうだ!」
私はそう言うとオオカミにグイッと近づく。
「な、何を!?」
「何もしないよ〜でも、オオカミの格好をしっかり観察しようかなって」
私はオオカミの姿を足元から見つめ、スーッと上に視線を上げていく。
「うわっ……改めて見ると腰ほそっ。
外国人のモデルさんみたい……おっぱいも程よい大きさで羨ましいなぁ」
「そんなにジロジロと見るな……」
「あれ、照れちゃってるの?
可愛いねぇ」
今度は照れるオオカミの顔にグッと近づく。
真っ直ぐに見る私の視線に耐えられないのか、顔を赤くしながらスッと目線を外した。
「も、もういいだろ?
いい加減解いてくれ」
「どうしようかなぁ。
あ、最後に後ろも見せてね」
まだ少し悪戯心が収まらなかった私は、そう宣言してオオカミの後ろに回り込むのであった。