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日向、友達を家に連れ込む

3話ぐらい更新しますかって気分です。

「ねぇねぇ、私ひーちゃん家に行きたい!」


スイヘブの帰り道、セッちゃんがそんな事を言い出した。


「え?私の家なんて特に何も無いけど……」


「友達の家に行くのって憧れてたの」


「……ああ、なるほど。

分かった、いいよ」


多分、セッちゃんの幼馴染は友達と見ていなかったから家に上がらせたりしてないのだろう。


それでセッちゃんが満足してくれるなら構わないので了承した。


「ただいま〜」


「お、お邪魔しまーす」


私はいつも通りに、セッちゃんはやや緊張した面持ちで家の扉をくぐる。


「おかえりなさい……あら、新しいお友達?」


「うん、最近仲良くなったセッちゃんだよ」


「あ、あの……せ、セツナって言います。

よろしくお願いします」


「あら、随分と礼儀正しい子じゃない。

こちらこそ、ウチの日向をよろしくね」


「は、はい!

こちらこそ、不束者ですがよろしくお願いします」


その言葉を聞いたお母さんがスッと目を細めた。


「あら、日向ってば……真守ちゃんが姿見せないからって、もう次を……」


「違うから!

セッちゃんは友達なだけだから」


「ふふふ、分かってるわよ。

セツナちゃん、ゆっくりしていってね」


「は、はい」


こうしたやり取りを経て二階にある自室へと向かったのだが……


「ひーちゃんのお母さんって優しそうな人だね」


「え、そうかな?」


「うん!

それに2人ともとっても仲良しで、見ててほっこりした気分になっちゃった」


「な、なんか照れるなぁ。

あ、ここが私の部屋だよ」


扉を開いてセッちゃんを招き入れる。


「わーお邪魔しまーす……うわぁ、めっちゃ可愛い部屋じゃん!

それにオシャレだ……なんかすっごくいい匂いするし」


「アロマの匂いだね。

えーっと、コン。

今日は何入れてるの?」


「今日はラベンダーだコン。

ラベンダーは万能精油とも言われて何にでも効くから、とりあえずこれにしといたコン」


「あ、コンちゃんだ!

こんにちわ」


コンの姿を見つけたセッちゃんは礼儀正しく頭を下げて挨拶する。


「こんにちわだコン。

日向、良い友達と出会えたコンね」


「うん、セッちゃんはまだ仲良くなって短いけど、自慢の友達だよ」


「そ、そんなこと言われたら照れちゃうよ。

……あ、そういえばこのアロマってコンちゃんが選んだの?」


「そうだよ。

この部屋のプロデュースも殆どコンがやってくれたんだよね」


「え〜超羨ましい!

ねぇねぇ、コンちゃん。

今度は私の部屋をプロデュースしてよ」


「日向がそっちに行けるなら、ついていけるコン」


「じゃあ、次はひーちゃんが家に来る番ね!」


「いいよ〜セッちゃんの家に行くの楽しみだなぁ」


「やったぁ!

私も楽しみにしてるからね」


こうして次回の約束を取り付けつつ、コンも含めて3人で楽しい時間を過ごしたのだった。

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