一週間でおはようとおやすみを伝える話
自分の寝る前に浮かんだお話です。
部屋の隅で眠る二人、
今日やっと起こす時がきた
『おはようジン、セナ。』
私が声をかけると二人は目を覚ます。
『『おはよう、ナナ』』
ナナ『二人ともおなかがすいただろ?夕方だけど朝ごはんを用意してるよ』
ジン『わかった、服着たらすぐいくよ』
そんな他愛ない会話、私はとてもうれしかった。
この日の為に、この時の為だけに私の人生はあったと言っても過言ではない。
気持ちの悪いな、と脳内の会話をやめ食事の準備をする
二人が降りてきた、二人に私にとってはとても昔のことだが、
懐かしい話をしながら食事を楽しんだ。
食後、暇になった私たちはトランプを遊びながら会話をしていた。
途端にセナが話を振る。 私にとっては気づいてほしくなかった事だった。
セナ『俺とジン、死んでるよね?』
ナナ『それはどうして?』
セナ『勘違いだったらいいんだけどさ、遊んだ時の記憶、一切覚えてないからさ』
ナナ『,,,伝えづらいことなんだけど。二人は1度死んでるんだ。』
『私が研究をして死体の状態から蘇生したんだ。非合法だけどね』
『それと君たちには酷な話なんだけど、命は今日を入れて、一週間ほど。』
二人は、わかっていたかの表情をしていた。 それ以上に彼らが発した言葉は
ジン『時間ないなら、楽しもうか。』
セナ『ならよかった、俺たちの命を伸ばしてくれてありがとう』
『ジンの言う通り、時間は限られているなら遊ぼう。』
私は自分の言いたかったこと、すべて言われてしまった。
そんな二人だから、つまらない記憶のまま、終わってしまうのは嫌だって、
思いを抱えながら蘇生の研究をしてきた。
よかった。
ジン『ナナ?』
セナ『ナナ!!』
二人が私の体を揺する、声も聞こえる。だけど何も見えない。
どうやら時間をかけすぎてしまったらしい、伝えたいこともまだ伝えきれてない
体はどうしてもいうことを聞かない。
僕はもうおやすみらしい。
ジン『セナ』
セナ『何』
ジン『ナナが残した研究を使えばナナも生き返らせて少しでも遊べるのでは。』
セナ『また君はそんなことを、悪いやつだ』
ジン『お前もそんな奴だろ』
『一番遊びたくて生き返らせてきた奴が一番最初にくたばったら』
『それは一番納得いかないでしょ』
セナ『やってみよう。』
二人はナナの体を凍らせ、腐らないようにしてから資料を読み漁った。
セナ『ナナが残したこの資料、何年分なんだ・・・』
ジン『わからない、だが一人の生涯で済む技術の進歩量じゃないぞ』
セナ『どんだけ遊びたかったんだよ・・・』
そんな会話もしながら二人はナナを蘇生する為、読み進めていった。
そしてある日、二人は
セナ『これでやっと生き返らせることができるな、ジン』
ジン『アイツの資料の完成度が高かったおかげだなこれは。』
『まだわからないところがあるが・・・』
セナ『自分たちの時間もある、やるなら今日しかない。』
『ジン、準備はいいか?』
ジン『こっちの準備は大丈夫』
セナ『やるよ』
機械が動き始める、
ナナが自分たちを生き返らせた時もこんな気持ちだったのだろうか
とても、この時間を待っていた。
時刻は、お昼を過ぎた頃。
ナナ『・・・』
ジン『・・・』
セナ『・・・』
ナナ『二人とも、僕を生き返らせたんだね』
ジン『あぁ!!遊びたかったからな!』
セナ『お前がそうしたようにな。』
ナナ『僕が君たちにそうした時、君たちにはこう見えていたんだね。』
『ありがとう、二人とも』
やっとあそべる。やっとコイツの願いを叶えてやれる
その時、ナナは悲しそうな顔をしていた。
ナナ『私は、二人を生き返らせる為には時間が足りなかった。』
『だから私は、生き返らせる為、君たちの体を借り自分の命を、伸ばしたのだ。』
『だから二人ともあと1週間しか生きられない。ということを言った。』
『すまなかった。』
あの量と質の資料や研究を一人でやれるわけがなかったのだ。
だから僕たちの体を使って延命までし、蘇生という奇跡を成し遂げたのだ。
セナ『それでもいいよ、また会えたんだ』
『やっとあそべr』
ナナ『ジンを見てごらん』
そこには横たわるジンの姿があった。
ナナ『ジンはもう死んでしまっているよ』
セナ『ならまた僕と君で生き返らせれば!!』
ナナ『セナ、ダメなんだ』
セナは気づいた。体がもう動けないことに。
セナ『あぁ・・・』
ナナ『そして僕も、命よりも体の方が持たないらしい。』
『君たちと少しの時間でも楽しかった思い出が作れてよかった』
『セナ、ジンありがとう。』
『二人とも、おやすみ』
寝る前にこんなん浮かんだら眠れないよ




