レベルアップのメリットとデメリット
〜主人公side〜
バジリスクは、俺の変化に感づいたのか、少し距離を空けて俺を睨んでいる。魔力50ならもっとマシな魔法を打てるのか?いや、量に頼るな……魔力で現象を起こすのかではなく、魔力で現象を支える事か。極力自然のものに魔力でちょっとだけ干渉して……
<<称号<魔の理を理解した者>を獲得しました。>>
ほう、説明は?
<<魔の理を理解した者……魔法の現象について研究し、魔法の理に辿り着いたもの。魔法を使う際に消費魔力が半減する。>>
ほんとご都合主義だな。まぁいい。俺が考えているのが待ちきれなくなったのか、バジリスク・キングは、俺に向かって紫色の球体を飛ばしてきた。!?毒魔法か?俺は余裕を持って、躱した。ジュワァァァ。何!?俺が避けた魔法は、俺が元いた場所の地面を三十cmくらい溶かした。……毒というより猛毒だな。
ヘビか、……確か熱で相手を認識する個体もあったよな。よし、火魔法で弾幕するか。俺が放った弾幕は、四方八方に飛び交った。バジリスク・キングは、周りをキョロキョロして、明らかに効果が出ている。よし、次は重い一撃で終わらせてやる。特殊スキルのおかげで武術は使えるはずだ。頭の中に、どう動いたらいいかが浮かぶ。さて…今ならやれるはずだ。行くぞ!ヘビ!!
「オラァァァッッ!!!」
身体を捻り、体重を乗せた単純な回し蹴りを俺はバジリスク・キングのどてっ腹に打ち込んだ。
ドゴッ!!内臓にまで響く音が出た。バジリスク・キングはそのまま白目をむいて倒れた。
<<レベルアップしました。
レベルアップしました。
レベルアップしました。……>>
ふぅぅぅぅ〜〜…勝ったぁぁ!!そして勝利のファンファーレ!!
………あれから5分間ずっと鳴りひびいているレベルアップの通知。今ちょうど鳴り終わった。よしステータスを確認す…る……か……。急激な眠けに襲われる。。
バキバキ!!ゴキャ!メキメキ!!
「ガァ!?いだ、、ああぁぁ!!ガァァア!!!!」
突然、身体中が痛み出した!いや、身体が細胞レベルで作り替えられる次元の違う痛みが俺を襲った。
んん…??あれ?終わった…か?俺は目を覚ました。もう夜になっていた。やばいな、寝過ぎたか……まあ、まずはステータスを確認するか。
<<名前斎藤 蓮
種族ハーフドラゴン
Lv100
体力500
魔力500
力500
防御力500
速さ500
器用500
<スキル>
索敵、潜伏
<特殊スキル>
??(開放済み)成長速度倍増、真鑑定、全武術、全魔法、覇王の風格
(未開放)????????
<称号>
挑戦者 魔法の理を理解した者 >>
あれ?ステータスの表示の仕方が変わってるな?真鑑定の熟練度?が上がったのか?まぁ、いいだろう。とりあえず、バジリスク・キングはどこだ?あ、あったな。アイテムボックスって魔法あるか?……あるな。よし、手を向けてアイテムボックスと、頭の中で念じた。途端に、黒い渦が出てきた。それと同時にバジリスク・キングは、跡形もなく消えた。よし、とりあえずはこれでいいだろう。今日はこの辺りに野宿か。。創造魔法で壁と屋根を作り、扉をつけた。そして、創造魔法でベットと、枕、布団を作り、家の周辺は結界魔法で囲んだ。これであのバジリスクでも家に近づくのは難しいだろう…え?野宿って言わないって?気にすんな。では、おやすみ。。
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