第9話 ツインテールと毒舌は絶対に合わない。
「リーお、何あれ彼氏??ってかまじでブスじゃん、!!ってかあんたどうしたのよその傷!」
私は、その子が苦手だった。同じクラスの山田和泉ちゃん。性格悪くて、毒舌で、趣味でバイオリン習ってるんだけど、めちゃくちゃ下手なの。小学好の頃からあたしに付きまとってくるのー。
あとこれが1番の理由ね。彼女ツインテールなの。あまりにもツインテールと毒舌って似合わないじゃない。絶対ツインテールだっだら、清楚系か、可愛い子しかいないのにー。
「ちょっと、和泉ちゃん、違うよ。その、あたしがカツアゲあった時に助けてくれたのよ。ここら辺の男にさ、不良から守ってくれたの!」
始まった。和泉ちゃんの言葉のイジメ。
「へぇ、見た感じ、どうせ、弱くてすぐやられるだけの男でしょうね。まーああんたに彼氏なんか出来ないんだから、あの美人なお姉さんと違っであんたは地味じゃん。何その男が助けてくれたからありがとうって、思い込めてスタバ奢ったって感じかー。あーー、ダサっ!どうせろくな男じゃないわよ。男のくせに俺出すよとかも言えない男なんでしょうね。しかも何よあいつ、あたしの顔見た瞬間に、俺トイレとか言ってトイレ逃げ込んでんじゃん。そうよね、そういう男だったわ、田口は。あいつはやめときな。童貞だし、キモいし、ブスだし、あとオタクだから。、」
すると田口くんはトイレから出てきた。えっまさか聞こえてたのかな。
「お前、田中じゃん。お前、今さりげなく俺の悪口言ってたよな。」
「あんたが、まさか理央の彼氏とか思ったからさ、まあ、あんたなんかに彼氏なんかできるわけないしね。理央、田口はね。中学一緒だったの。周りに流されるような、見るからに三軍の男。俺の恋人は、画面の中の男とか言ってるようなそんな男。こいつキモイから関わんない方がいいわよ。、じゃあね。」
和泉ちゃんはいなくなってしまった。
「ちょっと和泉ちゃん!」
なんなのあの言い方、超ムカつく。もうもう絶対許せない、ほんと性格悪い。あいつ。
「なあ理央ちゃん。あいつと同じクラスなのか。頼むから無視した方がいいよ。あいつは性格悪くてしかもツインテールだからさ。高校生にもなってあの髪型はね?。」
「あいつ、いつも嫌味ばっかり、ほんとに嫌な女!!まあいいわ、ねえ、一緒にエロゲーやりましょう!あたし達の、友情第1歩ってことで!!」
そうこの日から、田口圭一君とはエロゲー仲間になったんだ。でも表向きにはそんなこともちろん隠して。あたしの性癖が多分バレるのは時間の問題。でもそんなことより、もっと大変なことが明日学校で起こるなんて私は思ってもいなかった。