第76話 不思議な話
お久しぶりの投稿です。久しぶりにあいつらが帰ってきました。
茜は慌てて御影の方に駆け寄った。いや思い出した。茜の奴、怒るとすぐ手出たりするタイプの女子だった。そりゃそうだ。小さい頃から空手とかやってたみたいだし強い女の子だ。御影は笑いながら大丈夫、大丈夫とか言ってるよ。いやあ流石女の子に殴られてもジェントルマンを貫き通しているね。俺には無理だよ。そうだ。言ってやんなきゃなんねえこいつには思いっきり一言。俺はそう言うと御影の方に近寄った。
「なあ、、御影、、お前、調子乗んのも大概にしろよ」
すると御影は立ち上がり口を開いた。
「分かったって、、そう簡単に僕に勝てるとか思ってんのかなあ??じゃあそうだ。今から勝負でもしないかい??どれだけ美味しい料理を作れるかだよ。君は自炊をした事はあるかい??僕の家はね、五つ星誇るプロの料理人が働いて毎日僕のために、朝食、昼食、夕食を作ってくれるんだ。もちろん僕のお父さんはホテル王だから、僕は毎日違う国の料理を食べているんだよ。わかるかい??僕は普通の人より舌の出来方が違うんだ。一流だから!!」
いやなんなんだ。こいつ、ちっとも反省してないじゃん。
何??まさか料理対決しろと??
この俺に??
いや待て待て、、だって普通に考えてみろよ。俺は金持ちなんかじゃないけど、こいつはお金持ちもガチのおぼっちゃまだぞ。毎日毎日豪邸で美味しい朝ごはん食べて、、夕ご飯食べて、、、いや待って、、俺無理なんだけど。既にもう負けたよ。さてはこいつゆりに手料理食べさせるつもりか??
ここはどうしたらいい??考えろ!!
考えろ!!!今こいつが出した答えにイエスというかノーというか!!!
「なるほど、、お金持ちの食への価値観は確かにすごいと思うよ。でもさ、、何??自慢じゃん、、さっきから僕の家はホテル王がお父さんで美味しい料理食べれるからって、、、俺だって毎日毎日美味しい手料理食ってんだからなああ!!
お前の勝負なんかに勝てる訳がないんだぁぁぁ!!!!」
「そうよ。いい加減にして、、あなたの誘いに乗る程、私は軽い女じゃないんだから!!
私はいつだって、、いつだって圭ちゃん一筋、、一筋なんだからぁぁ!さあ帰ろう!!!!」
そういうとゆりは俺を連れて歩き始めた。そうだ。この後は警察に行かなきゃならないんだった。歩き始めると俺と手を繋ぎ始めた。手を繋ぐとやっぱり彼女の手の暖かさを感じた。そうだ。彼女はこれがやりたかったみたいだ。いや思い出すわ。俺だって最初にできた彼女である林理央とデートした時だってこんな感じで手繋いだような。そんな俺の後ろについてくるように茜がいた。
「圭一、、良かったね。お2人さん仲良さそうでね。でもさ、圭一、、あんたはあれだけ心配そうにしてたから、私びっくりしちゃった。だってあれだけLINEで私に言ってきたじゃん。女子とどういうLINEしたら良いのかわからないって。」
茜は俺からLINEが来た入学したての頃を思い出した。あの時に比べて随分青春しているもんだ。俺の記憶の中からすっかりと消えていた。
「あ、、そんな事言ってた時もあったっけ??
そういうお前も彼氏とはうまくいってんのかよ?」
茜は嬉しそうに喋り始めた。茜の目が輝いていた。こいつは充実している。今幸せの絶頂期だ。
「いってるよ!でも最近不満があってさ、私にこないだあげたプレゼント??あれは正直ないなって感じだった。だってあり得なくない??私が嫌いなガトーショコラをプレゼントってあげたんだけど、、私の嫌いなお菓子の事を忘れてんだよ??あり得なくない??あれほどLINEしたんだよ、、もう付き合って、3ヶ月も経つのにね。そしてね、、不思議な話を聞いたの、、彼氏が夜な夜な、、誰かと電話しているの。。
「誰か??まさか浮気相手とかか、、、」
「絶対そうだよ、、だって、ほぼほぼ毎日、、私が聞いても友達と電話していてたってしらばっくれるけど、もし浮気相手なら、、許せない!!!むむむ!!!!それに、感じるの、、最近冷たいって、、」
茜は彼氏とのツーショット写真を見せてきた。2人で同じポーズをしていてとても仲が悪そうには見えない。茜の彼氏は両国駅に花火大会に行った時に一回あった事がある。両国高校に通っており頭がとても良い。
「なあ、、こいつ、、なんか隠している事とかないか?
例えばだ、お前が誰と電話してるのって聞いたとするだろ??それで友達なら全然普通の言い方で友達とだよとかいうはずじゃねえか??例えば焦った様子とか、、だからさ、、監視するんだよ。自分以外の誰と話したのかとかさ。。」
俺にしてはまともな事が言えたんじゃないかって思った。恋愛に置いて監視も必要だ。浮気なんかする筈がないって思うけどでも男女だ。世の中には浮気が原因で別れるカップルも沢山いる。ゆりは圭一の方によると笑いながら喋り始めた。
「圭ちゃん、、私の事は疑わないんだ??もし私が浮気してたりして??」
「お前が浮気ね、、もしそうなったら何がいけないのかって真剣に考えちゃうかもな、、だってさ浮気ってさ、、お互い一緒にいて不満があるからしちゃうもんじゃん。好きって気持ちが最初はあるかもしれないけど、いずれはその気持ちがなくなってしまったりする。そんなのって悲しいけどさ、意外に多いんだよ。」
するとゆりは圭一に抱きついた。その様子を見た茜は思わずびっくりするのだった。茜はあまり人前でイチャイチャするのは好きじゃないのだ。でもどうやらゆりは人前であろうとイチャイチャするタイプらしい。圭一は恥ずかしがる様子を見せなかった。
「この背中、、とっても暖かいね。私ね、絶対に離さないよ。
絶対に浮気なんてしない。だって圭ちゃんはこんなに優しくて良い人だもん。ずっと一緒にいたいよ。いつまでいられるかわからないけど死ぬまで一緒にいたいなあ。」
すると駅のホームの近くに着いたのか茜は何かを察したかのように細々と歩き始めた。
「あーら、、あんた達も恒例のイチャイチャタイムが始まりましたか??それじゃ、、私はもう帰るね。バイバイ、、また明日!!!2人ともイチャイチャしすぎて明日遅刻しないようにね。」
「おう、、じゃあな!!!」
そういうと茜は改札から歩いて電車に乗るのであった。駅には高校生カップルが四組くらいいる。2人で何かを話すカップルもいれば抱きついたり手を握り合ったりキスしあったりするカップルもいる。そしてその時ゆりは目を瞑って口を出した。いや唇といった方がいいのか。圭一はそっと彼女の唇にキスをした。そしてそのまま駅でしばらくキスしあっていた。
ゆりがキスをやめて喋り始めた。
「ねえ、、不思議な話していい??」
「なんだよ?不思議な話って??」
俺が聞く。
「今日一緒に泊まろ!!!」
読んでいただきありがとうございます。




