第66話 未央の心
最近この手の作品見てない気がする。
「もうお願いだから私だけを見て!!」
未央は、太一に言った。雨は止んでしまいレストランからの帰り道だった。傘をさして寄り添って歩く2人の姿はカップルそのものだったがどこかぎこちなかった。
「わかってるさ、俺にとってはお前だけだ。だから、、」
「もう太一、、あなたしかいないのよ。私は学校のクソみたいな規則のせいで恋愛禁止とか言われてるけど、、本当はあなた以外考えられないんだから、、」
「なあ、、本当の事を言ってくれよ。未央、、俺の事、本当に好きなのか、、いつも御影の方ばかり見てたじゃないか、、御影は金持ちだし、、イケメンだし、、未央は最近御影の事ばかり見てるじゃないか、、、」
太一は、未央の様子が可笑しい事に気づいていた。その筈だ。未央は前から、男に対して諦めが早かった。とにかく1人の男をずっと好きでいる事が苦手というよりできなかった。
太一の事なんて興味もなかった。ただ、彼が未央を好きだと告白したので仕方なく付き合っていたのだ。
「違うわよ。そんな訳ないじゃない。私はあなたが一番だと感じている。ねえ聞いて、私は昔から男を長い間好きになれなかった。でもあなたは違う。太一今まで出会ったどの男よりもかっこいいし素敵よ。」
「未央、どんなに嘘をついたって人の心は、変わらないんだ。俺には分かる。はっきりしてくれ。好きじゃなくなったら、好きじゃないって。中途半端な気持ちが一番嫌いなんだよ!どうして御影の方ばかり見るんだよ。」
すると未央は下を向いた。顔が赤くなっていた。図星だ。未央は、確かに御影に恋をしている。でも何故だろう。昔から良く嘘をついてしまう。好きな人に好きって言えない。恥ずかしがりやなくせに、強がってしまう自分が嫌だったし嫌いだった。
「嘘、、違うの。私は、素直になれないの。彼氏に何もかも満たされなくて、いつもそうだった。好きな人ができればまた次違う人を好きになって、どうしていつも、、失敗してしまうんだろうって責めちゃうの。だけど、太一とはそうなりたくない。もう過去の自分と決別したい。御影君の事は、見てしまうけど、それでも気持ちは押し殺しているから。」
「未央、、、ツンデレかよ。わかった。ごめん。謝るからさ。俺が悪かったよ。だから、、仲直りのキスを、、、、、」
「おい、、、、こらぁぁぁぁぁ!!!!!何2人でラブラブあはああって解決させようとしてんじゃああ、、ぼけええ!!!!!ディズニーみてえな、、、終わり方してんじゃねえよ、、、おい、、、そこのミュージカル野郎、、お前ちょっと来いやぁぁぁぁ!!!!いい所奪ってんじゃねえよ。この野郎!!!!何が仲直りのキスだよ!!!!俺の真似してんじゃねええええやあああ!!!」
俺は怒りマークを撒き散らしながら太一の側に寄ると、怒鳴った。
「あーーーん???ぎゃあぎゃあうるせえのは、、お前じゃねえかよ。高校生のくせにレストランなんかでかっこつけやがって。恋愛経験少ない癖にファーストキスぐらいでいい気になってんじゃねえよ。○○カス!!!!!」
太一は、俺に言い返した。
「誰が、、○○カスだ???んぁぁぁぁん???とっくにチェリーボーイ卒業してえんだよ。メインヒロインと付き合ってんだぞ。良いだろうがよ。ファーストキスじゃねえからなあ。元カノとキスくらいしたからなあ!!!!おめえみてえにいい加減じゃねえんだからよ!!!俺がブロードウェイ連れて行くとか言っといてかっこつけてんじゃねえよ!!」
すると見かねた未央は俺の顔にドロップキックをしたのであった。俺は、すっ飛んでいった。
「おい、、、こら、、童貞君????よくも、、いい雰囲気だったのに、、、、悔しいじゃない悔しいじゃないのよ。
空気くらい読みなさいよ。太一と良い感じになりそうだったのに、、、、お前のケツ、、ぶっ飛ばすぞこら!!!!!!」
「ぶっ飛ばすもんなら、ぶっ飛ばしてみやがれや。2人揃ってイチャイチャしやがって、、、このくそリア、、、痛ってぇぇぇ!!!!」
突然、俺の頭にゲンコツが飛んできた。するとゆりが俺の頭にゲンコツしてきたのであった。
「私達だって、さっきイチャイチャしてたじゃん。お互い様じゃない??」
そうだった。俺もさっきイチャイチャしてたんだった。
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